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WDWO  作者: 無能3245
第1章 神隠しと異世界転移
2/2

1-1 神隠し

よろしくお願いします。

2023年6月某日、とある学生がいなくなった。

駿河第一高校生1年、今川氏綱いまがわ うじつなという生徒である。3限目と4限目の休憩時間中にいなくなったのである。教室の移動はなく、休憩時間中は友人達と会話していて、チャイムが鳴り、先生が点呼をとる直前まではいた、はずであった。しかし、4限目の日本史担当の教諭が教室に着いた時には既にその姿はなかった。


今川の席は最後尾だったせいか席から立った様子は確認できた生徒はいなかった。隣にいた生徒もいなくなったのに気づかなかったらしい。教室から出た?にしては隣にすら気づかれずに出ていけるものだろうか?


先生はトイレか保健室だろうと思い放置したが、4限目が終わっても姿がなかったので授業後このクラスの担任に連絡し探してみたが見つからず。今川の家に連絡してもいないとの事。警察にも連絡しようか考えたがそれは最後の手段だと考え連絡はせず休み時間に探したりした。

6限目も終わり、夕方になったが見つからず。改めて今川の家に電話しても帰ってないとの事。母親と相談し、警察に連絡と捜索届を出すに至った。


失踪の翌日、学校内部の捜索、学校と近隣の監視カメラのチェック、若者が立ち入りそうな場所を探してみたが見つからず。


1週間、2週間と時間が過ぎてもいまだに見つからず。気がつけば期末試験期間になっていた。全国ニュースにはならなかったが、地元のラジオや新聞の片隅に軽く話題になる程度であった。


WDWO日本支部。東京目黒区某所に2階建ての戸建て住宅がある。見た目はただの住宅、中身もほぼ普通の住宅だが、1階の中央に完全防音の1室があり、ここが日本支部とて機能を果たす場所になっている。


「zzz」

「支部長、起きてください。今は仕事中ですよ。」

「ん?所長。せっかくいい夢みてたのに。仕事って最近何もないだろ?助手はアメリカに帰省してるし、他の者はここ数日出払ってるしさ。それに本部からの連絡とかないだろ?っということで仕事はないのでzzz」

「だから寝ないで下さい。全く。そういえば先月、静岡の高校で生徒1名が行方不明の件ですが。」

「ああ、あれの調査で調査官が昨日から行ったみたいだな。期末試験後だからその生徒の席とか、家、よく行く場所とか調べてるだろ?」

「神隠しと一部のラジオや新聞で出てました。」

「まあ、ほぼ家出か誘拐みたいなのだろ?」

「まあ、異世界転移とかは滅多に無いですからね。多分そうだと思いますが。あ、調査官からメール来ました。18時頃に事務所に戻る予定という事です。」

「そっか、ではそれまで寝て待つかzzz」

「はあ、だめだこいつ。」


「ただいま戻りました。」

「お疲れさん、で、どうだった?」

「支部長、例の生徒ですが…だという事で、どうもただの失踪ではなさそうです。あと、後輩が近くで勤務してたので話を聞きましたが…ってな感じで痕跡とかもなく訳の分からない失踪、まるで神隠しだそうです。」

「そっか。で、その生徒の私物は?」

「こちらのシャーペンです。学校で使っていた物です。生徒の母親から預かりました。」

「そっか。分かった。じゃあこれは預かる。所長は助手にいつでも戻って来れるよう連絡、調査官はわいの携帯に現場写真頼むわ。後は分かり次第の動きになるからな。では地下室に行ってくる。」


支部長は地下に行った。スキルで対象を探すためである。地下は支部長が対象を探すため、対象者の私物、現場写真、日本地図、世界地図、地球儀、様々な書類があり、これらを駆使してサーチする。ダウジングと呼ばれる技術である。


調査をする事3日後、支部長は地下から出てきた。

既に助手は戻ってきていた。

「戻っていたか。土産話は後で聞く。皆、よく聞いてくれ。結論からいうと異世界転移だ。場所はNO.235アリトテラ星だ。ここから100光年先の星。どうやら魔法で強引に召喚されたみたいだな。この星は300年前に1度行ったことがある。魔王が復活でもしたのだろう。とりあえず所長は本部をはじめ関係先に連絡、俺が迎えに行くと伝えてくれ。そのための宇宙船の手配だが、日本の宇宙船を使うからJAXAに連絡を。調査官は所長のサポートを。助手は所長が宇宙船の手配ができたら準備をしてくれ。俺は今から出雲大社に行ってくる。」



次話はでき次第投稿予定。

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