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竜と少年の物語  作者: ふるたく
9/9

エピローグ

ザザ、、、、、


ザザ、、、、、


波の音、、、、



大きな船の甲板。


ナナミと二人で遠くの陸地を見ている


この船は、遠くに見える北の大地を目指している。



ナナミ「もうすぐ着くね」


リオウ「ああ」



あのリュカとの別れから10年。


あの後直ぐ、俺は王国騎士団に入団。

団員として王国に貢献した。その貢献が認められ、若干25歳の時に10人しかいない国王直属の騎士、聖騎士に選ばれた。


それはとても名誉な事であった。


誰しもが憧れる職業に、俺は就いた。


でも。


でも、俺はそれを捨てて、ある事をするため、この船に乗っている。


リオウ「でも、本当に良かったの?付いてきてくれて、、、」


ナナミ「またその話をぶり返す〜?」


あの後すぐ、俺はナナミに"好きだ"と、伝えた。その時、ナナミに了承してもらってから今まで、付き合っている。


あの時の事は悲しかったけれど、リュカが言っていた通り、誰も悪くないと思った。


だからこそ俺のナナミが好き、という気持ちは揺るがなかった。


ナナミ「いいの!私も会いたいし!」


リオウ「そっか」



二人はそのまま無言になる。



ザザ、、、、、



ザザ、、、、、、



船は波をかき分けて進んでいる



空は晴れていて鳥が飛んでいる



太陽は高く上がっていてだいぶ北に来ているというのに暖かい。



あの日、



あのリュカと別れた日。



リュカは北に飛んで行った。



北には、人を寄せ付けぬ地があった。



、、、何となく、リュカはそこに居る気がする。



会えるかどうか分からない。



会えない確率の方が断然高いだろう。



けれど、俺は試さずにはいられなかった。



会いたい。



ただ、会いたい。



あの後、10年、色々あった。


話したい事がいっぱいあるんだ。


だから、会いたいんだ。


リュカ!!



君に!



会いたいんだ!



大好きな、



君に!!!!!

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