■■**/13/61_35:15:752 休日たるもの
六日目
今日は当然曇り。休日だからといって、天が私のために晴天にするわけがない。逆に見慣れているからこっちの方が気が楽と言うものだ。なんせ今日は休日。妻と二人きりの日となる。
どこに行くか。早朝から妻にそう言われたのを覚えている。答えとしては「全く考えてなかった」。昨日しっかり頭に入れておいたはずなのだが、途中で寝てしまったらしい。その事を伝えると妻は愛しい笑顔で笑った。それを見るたびに私は希望とゆうものを抱くのだ。…若い男が言うことではないな。
妻からの提案により、買い物に行くことになった。今考えると妻と買い物なんて初めてかもしれない。結婚してまだ数年だから当たり前なのか。それはともかく妻は気になる服があるのだとか。早速服屋に行き、どんな服か気になりながらしばらく待っていた。すると、試着室から恥ずかしがりながら妻が出てきた。服は至って普通の無地の服。何故恥ずかしがるのか尋ねてみたところ、着る服云々ではなく私に見せること自体が恥ずかしいらしい。若干怒り気味に言われた。女の気持ちは分からない物だとしみじみ思った瞬間である。
その後はそれなりに楽しんだ。買い物だけじゃなく、美術館や博物館など色んな所を巡った。時が経つのは早いもので、もう外はオレンジ色に染まっていたのである。見慣れている道も、やけに綺麗に見えた。
どうしてか最近何もかも新鮮になる。理屈は分からない。だが新しくやることが増えたことが主な理由なのだろう。日記も、妻と出かけることも、この仕事も、全てが絡み合っているのだ。これを続ければ、いつかこの新鮮さは消え去っていくのだろう。ならば今この時を楽しむことが先決だ。その時が来た時はその時の自分に任せる事にしよう。
[次の日の朝の私]
ああ、何て事だ。これは、なんというか、恥ずかしい。少し感傷に浸りすぎたな…。あまりこのページは開かないようにしよう。そうしよう。