表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少年ハークとわるいこ研究所  作者: きむら
【わるいこ】とは
7/322

ハークとベルード

狼の腕が、化け物の肩を力強く掴む。

化け物が振り払おうと動く前に

首元に何かが数本、刺さった。


動かない。動かせない。

段々身体の力が抜けていく。

刺さった所からじわじわと広がっていき

ついには足の先まで動かせなくなる。


「ホーリー。まさかそうするとは思わなかった。

 我々を出し抜こうとするとは、正直驚いているよ。

 その気持ちが、そこのハーク君の様に

 君を止めるように働いたのなら良かったんだが――」


その言葉が終わると、化け物は眠気に襲われる。

そのまま目を閉じてしまった。


* * * * *


「――さて、ハーク君。

 君がしたことは覚えているね?

 ホーリーの脱走に加担したこと。

 そして、君自身が我々を信用できなかったこと。

 以上の二点。何か弁明したいことは?」


「ありません。俺が、そうしたのは

 間違いない、です……」


「ま、まぁ、レムザさん。

 ホーリーを止めようとしてたのは

 俺が見てたワケで。そこは踏まえるべきだと……」


「ベルード。ハーク君に持って行かせたゴミのニオイ。

 しっかり確認しきれてなかったから

 今回の件が最悪の一歩手前になりかけたのもある。

 これについては?」


「ゴミのニオイを嗅ぎすぎて

 あん時は、滅茶苦茶分からなかったっす!!」


“ゴォン!”


レムザの身体から巨大な腕が伸びて

ベルードの頭を勢いよく殴りつける!

ベルードの頭から、大きなこぶが浮かび上がる。

赤く腫れてしまっているが、ベルードはさすりなら

ハークの弁護を続けた。



「今回の件。

 まずハーク君は、明日から一週間ほど研修に行ってもらう!

 行き先は、アナグマ博士の所だ。我々の師でもある。

 ……本格的に、君には職員採用をすべきだと

 博士のお達しだ」


「……なぜ? 一人のわるいこを逃がそうとしたのに?」


「これはホーリーの母親から聞いた話だが

 君はホーリーと一緒に脱走はしたが

 母親と会わせないように引き留めたと聞いている!

 それもわるいこになったホーリーを前にして尚だ。

 その気概は、評価しなけれならない!」


レムザはそう断言すると、机に置かれた封書を手に取る。

指先で封書の一端をなぞると、はらりとまっすぐ開いた。

そこから出された書類の一枚をハークへと見せる。

それはアナグマ博士直筆の手紙であった。


『わるいこ創設者 アナグマより。

 なんとわるいこを助けようとした

 わるいこが居るそうで。すごいよねぇ。

 これは良いことだね。ぜひとも会いたい。


 追伸 おいしいお土産を選ばせて来るように!』


「さぁ支度するんだ、ハーク君!

 アナグマ博士は甘いものが大好きな人だ!

 我々が見つけたおすすめのお店リストもつけるし

 お金も別途用意する! 準備に取り掛かるのだ!

 帰るまでが研修だ! それでは、以上!」


レムザにせかされ、ベルードに急かされながら

ハークは扉へと歩き出す。


「あの、ホーリーは?」


ふと足を止め、レムザに問いかける。


「……まだ審議中だ。君が研修を終えて

 数日後には決まる予定だ。さぁ研修の用意を!」


ハークは急いで部屋へと戻る。

何度か行ったことのあるベルードに教えられながら

研修への支度をすすめていく。


* * * * *


次の日の朝方。まだ誰もが寝静まる中。

まだ太陽が昇り切っていない中。


ハークは大荷物を背負って

わるいこ研究所出入り口に立っていた。


レムザに見送られ、研究所を出た。


「――というワケで、博士の居るところは……」


後ろからひょっこりとベルードが顔を出す。

背中には同じく大荷物を背負っている。


「……え? ベルードも来るの?」


「え? 聞いてない?

 俺も研修受けることになったワケ。

 まぁハーク君、初めてだし、道案内するから」


ハークはこれでいいのかと頭を傾げたが

旅は道連れだ、というベルードの言葉に納得し

二人で博士の元へと向かったーー

連投という形で投稿し、大変お見苦しくなったと思います。

初めての連載とし、実験的な意味合いもあります。

拙いながらも一生懸命に書いた次第です。

後日改めて、修正などしたりします。


改めまして

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

評価・感想いただけたら幸いです。

他にも数本、投稿させていただいてますので

よければご覧いただけると、作者は喜びます


2021年2月18日

博士からの手紙部分、細かな描写を変えました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ホーリーがしたことは、ハークさえ巻き込むことでしたが、母親に拒絶された悲しみが伝わり、「わるいこ」の哀れを感じました。ベルードが来てくれて良かったです。ハークも、恐かったでしょうにギリギリ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ