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ゲーム?

「みんな~元気かなー?」

「………」


明らかに元気ではない先生が言うと皆反応に困るものだ。

二日酔いで頭が痛いんだろうがマスクをつけて風邪アピールしてやがる。

心配そうな生徒の一人が


「先生風邪ですか?」

「そうなの!!もう頭が痛くて痛くて」


声をかけたが平然と嘘をつきやがった。しかも待ってましたと言わんばかりに。

ねえどんな気持ち?就任二日目で早速生徒を騙すってどんな気持ち?あとで詰め寄ろう。


「まあ、そんなことはいいの!!それより今日はとっておきのゲームを用意したんだ!」


なんだなんだ?周囲もざわつく。

いきなりゲーム?


「いいねいいね!その反応!じゃあ早速説明するね~。

今日先生が朝早く来て一枚の紙を隠しました!その紙を見つけた人には特別な景品をあげる!それとクラスのみんな分のアイス買ってきてあげる!」

「「「おーーー」」」


アイスにつられて何人かが歓声をあげる。たしかに学校で食うアイスほどうまいものはない。


「じゃあ細かいルールはないけど例外として紙を複数人で見つけた場合は見つけた人全員に特別な景品がプレゼントされるよ!」


なるほど。グループで動けっていうことか。


「ただーし!先生が明らかにサボっている生徒を発見した場合はそこで腕立て伏せ10回してもらいまーす」


体罰だな。まあ、授業の一環っていうならたしかにサボることは良くないよな。寝てるのと一緒だ。


「せんせー特別な景品ってなんなんですかー?」

「う~んまだ秘密だよー」


ギャルっぽそうな女の子が聞いたがやっぱり教えて貰えないらしい。まあ、大したもんじゃないだろ。


「じゃあみんな~!張り切って探してみよー!」

「「おおーー」」


元気の良さそうな体育会系の生徒が数人血走った目で走って行った。


「ふふっ馬鹿だな。こんなの一人でやるよりグループで探す方がいいに決まってるじゃないか。なあ、佐々木。俺と組もうぜ」


なんだ佐藤か。相変わらずめんどくさそうな喋り方だな。

一人で適当にやり過ごそうと思っていたのだが


「えー私とも組もうよ!私の名前斎藤だから、斎藤、佐々木、佐藤で出席番号順で面白いじゃん!」


斎藤深雪に佐々木佑樹、佐藤一郎。たしかに出席番号順だけど後付け感すごいな。


「いいけど佐藤と深雪さんは知り合いなのか?二人とも気まずくないか?」

「あ、大丈夫大丈夫。そいつとは幼なじみだから」

「え?そうなの?」

「ああ、悲しい現実だかな」

「誰が悲しい現実よ!!」


佐藤か煽ってしばかれてる。それよりなんだ幼なじみなのか。逆に僕が浮いてるじゃないか。


「この暴力女………」

「うっさい!ほらっ!いくよー!」


深雪さんが佐藤の手を引っ張って強引に連れていく。

なんだかんだ仲良しなんだな。

さて。僕もついていこう。この二人についていくのも面白そうだ









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