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バレットゲイルオンライン  作者: Rafale
第1部 プライベートマッチ編
8/11

第6弾 マシンガン

パパパパパ!!


《…ッ!! エネミー6!Lルート!!オールアタッカー!!》




 唯一気が抜けていなかったユッケが気付いた時には既に敵チームはトップスピードに乗り、射撃を開始していた。


 左からアタッカーが6人も、しかもトップスピードに乗っている!今までのは囮か!?

「シグルド!!」《3秒!!》


 腰だめで弾丸をばら撒きながら左手でマガジンポーチからマガジンを取り出し、マガジンを叩き落とし、新しいマガジンを差し込む!セレクターを単射(セミオート)の戻し、射撃を再開する。


バババ!バババ!

《ロード完了!!》

ダダダダ!ダダダダ!


 機関銃の参戦によりまたたく間に2人を撃破、残り4人となる


《残り4体、…ッ更に増援!ヘヴィーガナー(HG)バックスマン(BM)ライフルマン(RM)2ポイントマン(PM)5!》


 ターン! ターン!


《HG2キル!掃射くる!伏せて!》


ブオォォォーーーン!!


……M134ミニガン。戦闘機や艦艇にCIWSとして装備されるM61バルカンを20ミリから7.62ミリに小型化しもので、ヘリコプターのドアガンとして運用し、降下地点周辺の樹木を伐採するための器材として開発されたものだ。


 その重量は、バッテリーや弾薬と合わせて100キログラムを超える。よほど極端な、STR偏重ビルドでなければ多大な重量ペナルティーを受けてしまうこんな大重量物を振り回せるのは、ターミネーターかランボーかメイトリクスぐらいの筋肉MORIMORIマッチョマンぐらいしかいない。


 そんなものを人に向けたらどうなるのか?痛みを感じる前に文字通挽肉(ミンチ)になってしまう。無痛ガンとういうあだ名があるぐらいだ。一度その網にかかってしまったら即死だ。

「ダメージレポート!」


 すぐに状況を把握しようとするが、シグルドとシーナがやられてしまった。こちらも遮蔽物が多い、駅に逃げたいが、頭を出した瞬間がデットエンドだ。流石にこれはまずい。ユッケに狙撃させれば……


《了解。ミニガン使いを狙撃する…ッ!〔ブォォーーン〕》


 ッチ!見つかったか。現有戦力はAR2、PM1、SR1か…厳しいがやるしかない。よし。


「ミニガンは置いておいて、先に接近中のアタッカーチームを叩く!オレとルークで牽制する。レーカン!アタッカーを叩け!」


〔ブォォーーン!!〕


 またか!?


《こちらレーカン!僕は無事!だけどアタッカーチームが全滅した!》


 フレンドリーファイア(FF)か?待て、ミニガンのレートは毎秒50発でベルトはシステムで2700発に制限されている。今までに40秒程度掃射している。つまり残りは700発ほどになる。……行けるかもしれない。


《こちらユッケ。スコープが壊れたけど一応無事みたい。それと、増援が到着したみたい》


 その時だった。グループチャンネルに新しいユーザーが参加した。


《ザッザ。 〔ップ!ップ!ップ!〕……》


 突然2人の機関銃兵がHPを全損しポリゴンをちらした。


《ーー待たせたな。SRラッシャーの極地を見せてやる》



 ネタをはさみつつ、FALでMG42持ちというブルジョワBM2人をヘッドショットでワンショットキルするが、味方がボロボロになっているからな……

 

まあ、啖呵切ったのだから一人でやるか。



……SRラッシャーとは、SRを遠距離精密射撃可能なスラッグガンとしてランオンショットビルドに組み込んだモノだが、横スクロールアクションゲームがVRで流行らなかったのと同じ理由(あたらない)で、流行らなかった。

 基本的に中途半端な地雷ビルドというわけだな。


「俺がトツルからサポよろ!」


 FALのマガジンを抜いて、マガジンが満杯になっていること確認してマガジンを差し込む。チャージングハンドルをいっぱいまで引いてチャンバーに初弾を送り込む。


「スリーカウントでトツルからよろしくな。3…2…ッ!〔ブォォーーン!!〕」


《ルークの足がやられた!》


「わかった!3…2…1…GO!」


 その瞬間、駅前の銀行の影から飛び出し、FNC持ちのライフルマンにドットを重ね、発砲する。〔ダン!〕すぐにボルトが作動し、30口径の薬莢が排出され、次弾が装填される。

 そのまま右にドラッキングし、いち早く攻撃体制に入ろうとしていたスコーピオン持ちにトリガーを…ッ!右にスライドジャンプする。すぐ左を45口径弾をかすめる。〔ターン!〕足を止めたトンプソン使いにユッケの狙撃が命中する。

 ……裸眼(ノンスコ)のくせによく当てるな。


 こちらはスコーピオン使いに固執せず右に走り出し、タイプ100使いに狙いを合わせるべく銃口を上げ…間に合わない!〔ダン!ダン!ダン!〕M1911(ガバメント)の抜き打ちが胸部に炸裂し、ツーキル。

 ガバメントをダンプバックに突っ込み、スリングで吊ってあったFALを構え、射撃体制に入ろうとしていた、FN MAG使いの胸部に30口径弾をフルオートで5発叩き込みダウンさせる。


〔バババ!〕

 ブラックライフルのバースト射が腕に命中仕掛けたが蒸発する。〔タタタタ!タタタタ!〕ブラックライフルに続き、UZIの9ミリ弾が凶弾を叩き込むが、やはり蒸発する。〔ブォーン〕ダークグリーンのネオン管のようなブレードがUZI使いを切り上げで両断し、ブラックライフル(M16)使いに20口径弾が2発叩き込まれる。ヨークの射撃だ。


〔ターン!〕

 パイナップルを投げようとしていたスコーピオン使いの右肩をルークのセミオート射撃が破壊し、自爆させる。


 2人のポイントマンに近づき、肩ベルトからダガーナイフを抜き、首に刺してそのまま次のポイントマンに走り抜ける。


〔ダン!ダン!〕


 無数のバレットラインが円錐状に伸びる。反射的にスライディングで避ける。


「……ショットガンか」


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