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5 魔族の国14

 やってまいりました悪夢の戦場跡!

 そしてアンデッドの街デスヘルズ!

 怖い! やばい怖い!

 住人は霊やゾンビ、スケルトンやゾンビから進化したグールなどもいる

 怖いって! 


「ようこそデスヘルズへ!」


 ゾンビーナのお姉さんが温かく出迎えてくれた

 眼が怖い! 片方の目が垂れ下がってる!


「宿はこちらです」


 レイスのお姉さんが宿屋の案内をしてくれてる

 透けてる怖い! あとなんで髪を顔に垂らしてるんですか! 怖がらせる気満々じゃないですか!


 ビクビクおどおどおびえていると、テュネやエンシュが僕のそばに寄り添ってくれた

 

「大丈夫ですよリディエラ様。 ここの住人からはアンデッド特有の憎しみなどが伝わってきません。 みんな気のいい人たちばかりのようですよ」


 う、まぁ確かに、みんなにこやかに笑ってて怖さが…

 いややっぱり怖い

 その笑顔がホラー&スプラッタです

 ごめんなさい許して下さい


 まさかここまで怖いとは思わなかった

 でも、大丈夫、皆良い人?たちばかりだ

 大丈夫、大丈夫


 宿に着くとチェックインした

 店主はゾンビのおじさん

 この人は顔色は悪いけど人間っぽいから怖くないな

 なんて思っていたら壁からいきなりリッチのお姉さんが現れた

 

「いらっしゃいませ~」


 その歓迎はやめた方がイイトオモイマス

 

「観光ですか? それならこの街にとっておきがありますよ。 ただ、お嬢さんはやめた方がいいかもしれませんね」


「どういうことですか?」


「その、ホラーハウスなんです」


 ホラーハウス、要するにお化け屋敷?


「だ、大丈夫です。 僕、こう見えて強いんです!」


「あらあら、でも中の人達は攻撃しないでね? この町の人達だから。 大丈夫、中の人達も触ったりしてこないから」


 それなら何とか大丈夫かも

 よし、勇気を出して行ってみよう!


 ホラーハウス、悲劇の王女の館、というらしい

 かなり大きな屋敷で、プレイヤーは中を探索していくつかのアイテムを見つけ出し、王女の部屋を見つけ出して霊となった王女を慰めた後、この館から脱出するというもの

 アイテムの数は5個

 王女の指輪、王女の腕輪、王女のイヤリング、王女の髪飾り、王女のクラウンの5個だ


「これらを集めればいいのですね? 面白そうですよリディエラ様」


 アスラム、こういうの好きなんだね

 楽しそう

 逆にエンシュは苦手っぽい

 僕と同じように不安が顔にありありと浮かんでいる


「え、エンシュ? 大丈夫?」


「だ、大丈夫でしゅリディエラしゃま」


 恐怖からか噛みまくってる

 

「リディエラ様は私が命に代えてもお守りしましゅ!」


 自分も怖いはずなのに僕のことを第一に考えてくれる

 でもここはアトラクションだから命の危機はないんだよエンシュ


 エンシュが怖がっているのを見て逆に少し落ち着いた

 入口でぺちゃくちゃ話しててもらちが明かないので、入り口でお金を払うと恐る恐る中へと入った


「う、うわぁ~、これは…。 よし、僕とエンシュはここで待ってるから3人で行ってくるといいよ」


「まぁまぁそうおっしゃらずに」


 アスラムとフーレンに手を掴まれ、そのまま連れていかれた

 漏らしたらどうする!

 いやまぁそんなことないんだけど…


 まずは一階の探索から

 この館は全部で五階建てでかなり広い

 うー

 一階の部屋をひとつづつ開けていく

 今のところゾンビや霊は出ていないけど、雰囲気がもう怖すぎてね

 最初に入った部屋にはボロボロの家具が置かれていただけだ

 集めるべきアイテムは光っているそうなのですぐわかるらしい

 ここには何もないみたいだから次に行く

 ドキドキしながら先を進んだ


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