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6 黒の国25-8

 99階層

 相当に広い迷宮となっているみたい。 地図に書かれているのは大まかな通路と武器の場所だ

 どうやら地図だけではちゃんとたどり着くことはできないらしいね

 ひとまず地図のしるしがある場所へ歩いてみたけど、ところどころが行き止まりになっていて全然たどり着けない。 それどころか強力な魔物、凶悪な罠、厄介な謎があり、武器への道はかなり険しかった

 でもやっぱり地図があるのとないのとでは大違いで、通った道を描き込みながら進むと、案外わかりやすくなってきた


「ここが最初の位置ですね」


 テュネが地図と見比べている。 ただの壁に見えるんだけど、地図のしるしは確かにここを示していた


「ん? リディエラ様、ここ見てください」


 エンシュが何か見つけたみたい。 よくよく見ると真っ白な壁にくぼみがあった

 一見しただけじゃ気づかないよこれ


「もしかして…。 何かを探してこないといけないのかな?」


「そのようですね」


 うぅ、めんどくさい。 でもここまでの道のりは描いてあるから大丈夫か

 しばらく歩きまわっていると、明らかに色の違う壁が現れた


「これ、壊せそうだね」


 僕らは壁を色里緒菜攻撃方法で一斉に攻撃してみた。 だけど壁はびくともしない。 フーレンの大魔法でも傷一つつかないってヤバくない?


「あ!!」


 その時唐突に思い出した。 40階層でフレナさんというイフリートの女性がくれたグローブ

 あれはどこかの特殊な壁を壊すのに必要だって言ってた。 きっとこの壁のことなんだ

 僕はグローブをはめて壁を思いっきり殴ってみた。 するとあっさりと壁は崩れ、中から魔物が飛び出してきた。 その奥に見えるのはオーブの乗った燭台のようなもの。 多分それが扉を開くアイテムなんだと思う


「取りあえずこの魔物を倒さなければあのオーブは手に入らないみたいですね」


 エンシュはやる気満々で魔物と対峙した

 数分後、魔物は倒れて消えた。 オーブを守っていた魔物はそこまで強くなかったから比較的楽に手に入れれたね

 オーブをもって先ほどの扉の前に来ると、くぼみにはめ込んだ

 でも、扉は動かない


「あれ? なんでだろう?」


「リディエラ様、もしかしてなのですが、それぞれの扉に対応したオーブがあるのではないでしょうか?」


「あ、そっか、そうだよね普通」


 うっかりしてた。 武器は全部で六つ。 それぞれ封印されているってことは、それに応じて扉を開くためのカギがあるはずだもんね


 また来た道を引き返して色の変わった壁、くぼみのある壁を探し回った

 数時間かけてようやく次のオーブのありそうな色の変わった壁を見つけ出す。 その間に二つほどくぼみのある壁を見つけた

 その道のりをしっかりと地図に書きとり、まずは全てのオーブを見つけ出すことにした

 ちなみに二つ目のオーブも危なげなくゲットしました


 それから約一日をかけてすべてのオーブを手に入れて、くぼみのある壁を5枚まで見つけることができたんだけど、最後の1枚がどうしてもわからない。 いや、場所は分かってるんだけど行く方法が分からないってことなんだ


 ひとまず各くぼみ扉を回って、中を確認。 神々しいような、いかにも伝説の武器って感じの武器を手に入れておく

 手に入ったのはミョルニルレプカというアスラム用のハンマー、アメノムラクモレプカというクノエちゃん用の刀、オルフェウスレプカというテュネ用の竪琴、アキレウスレプカというエンシュ用の足具、ケーリュケイオンレプカというフーレン用の大杖

 僕の…。 僕のがないじゃないか!

 これは見つかってないのが十中八九僕のってことになる。 なんとしても見つけねば


 それからさらに数時間、歩いた場所をもう一度歩き、探した場所をもう一度探した結果、5個目の武器を見つけた部屋の奥に階段を見つけた。 さっき入った時には明らかになかった階段だ

 そこを降りていくと、少し広めの部屋があり、その中央に僕用の武器と思われるものが安置されていた


「よかった。 やっと見つけた!」


 駆け寄ろうとしたその時、上から巨大なロボットが落ちてきた


「どうやらあれがこのフロアのガーディアンのようです」


「なるほど、最後の試練ってわけね!」


 こいつを倒せば武器が手に入って先に進める。 何せこの部屋の奥に階段が見えるのだ


「よしみんな! こいつを倒せばいよいよ最後の階層だ! 全力で行くよ!」


「「「はい!」」」


 腕を振り上げ、ぐるぐるとまわしながら迫ってくる巨大ロボット。 あんなの、当たらなきゃどうってことない!

 うまく攻撃を躱し、いなしながら攻撃を加えていく

 段々とロボットの動きが鈍り、やがてその機能を停止した


「終わった、ね。 さてさて、僕の武器を見てみよう。 ぐふふ」


「リディエラ様、よだれが出ていますよ。 はしたないです」


 う、ほんとだ

 テュネに口を拭ってもらい、改めて輝く武器を手にした

 それはアイギスの盾レプカという僕専用の盾だった

 それぞれの武器の効果はまだわかってないけど、きっと最後のフロアで役に立つはずだ

いよいよ次が最後のフロアです

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