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プロローグ

 僕は幼いころから病気がちだった

 10歳のころかかった病のせいで視力を失って以来盲目で、それでも家族の支えもあって何とか希望を失わずに生きてきた

 僕が17歳になったとき、ちょうど誕生日だったな

 どうにも調子が悪いので医者に行くと、末期のガンだと告げられた

 余命半年…

 手術をしても助かる見込みはほんの20%ほど

 僕は絶望した


 ここまで僕は何のために生きてきたのだろう?

 家族は僕を何のために育ててくれたのだろう?


 そんな疑問が浮かんでは消えた

 母さんが泣いている

 父さんも途方に暮れていた


 二人とも僕を愛してくれているのが痛いほど伝わって来た

 だから僕は、もう少しだけ頑張ろうと思うんだ

 

 手術の日、僕は母さんに言った


「ありがとう、ここまで僕を育ててくれて」


 もう会えないかもしれない

 そう思うと見えない目から涙が頬を伝うのが分かった

 

 母さんは泣きながら答える


「待ってるわ、まこと」


 僕はうなずいた

 耐えて見せる

 絶対に、もう一度、母さんに会うんだ


 麻酔が効いてきた

 意識が遠のいていく


 そして、目を覚ました

 相変わらず暗い世界だ

 そんな世界に一筋の光が差した


「あれ?なんで見えて…」


 光はだんだんと強くなっていく

 僕の前に収束しているようだ


 そっと手を伸ばしてみる

 光は人の形へと成った


「初めまして!あなたは死にました!」


「え?」


 突如そうつげられた僕は何が何だかわからず戸惑った

 目の前にいるのは少女?歳は15歳くらいだろうか

 美しい白銀の髪に金色の瞳、真っ白な衣を着ている


 しかし今は手術を受けているはずで、外では母さんが待ってくれている

 だから僕は帰らなきゃいけないんだ

 早くここから逃げ出して帰らなきゃ


「ここからはもう戻ることはできません。あなたは17年という短い生涯を終えてしまったのです」


「嘘だ!僕は手術室にいるはずなんだ!これは夢だ!」


 声を荒げてしまうが、彼女がは嫌な顔一つせず困ったように微笑んでいた

 これが夢にしてもあまりにリアルな夢だ

 それに体が軽い、今までの苦しさがウソのようにすっきりしていた

 ということは、僕は本当に死んで?


「えぇ、あなたは死に、魂はこちらに運ばれたのです。この、転生を司る私のもとに」


 転生?何を言っているのだろう?

 この少女は死んだ僕をどうするつもりなのだろうか

 もしかして、彼女は悪魔とかの類いなのではないのか?

 そんなことを考えていると


「失礼ですね、私はこう見えてれっきとした神なのです。不運なあなたにもう一度人生をプレゼントしたいと思います!」


 もう一度?プレゼント?何を言ってるんだろう?

 僕は死んだといっていたはずだし…神様?

 だったら、僕はもう一度、母さんの元へもどりt


「それはできません、あなたは既に死者、同じ世界に戻ることはできません。それが世界のルールなのです」


 あっさり戻れないといわれてしまった

 なら僕はもう…


「そんなこと思わないでください」


 考えること全てがばれてしまう

 でも僕にはもう何も生きがいがない

 

「だからこそです。あなたには別の世界で生きがいを見つけてもらいましょう…。そうですね、まずは病気になることのない体、そして圧倒的な力を与えましょう」


「え?ちょ、待って」


 だめだ、話を聞いていない

 何かがもう始まっているみたいだ

 

「準備は整いました!では、楽しいスローライフを!」


 僕は光に包まれ、女神の前から消えた

 僕の第二の人生、いや、精霊生が始まったのだ



 目を覚ますと、そこには今まで盲目だった僕には見えていなかった世界が広がり、僕の悩みは一気に吹き飛んでいた

 仕方ない、いや、仕方なくはないけど始めるしかないね。僕の新しいライフを


急にこういうのが書きたくなってしまった…

何してんだ私は

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