続 高校生のGW
竜二の部屋では3人も居られないのでリビングに3人分の布団を敷きさながら修学旅行の様な形になった。
「おーし、んじゃ電気消すぞぉ」
「おう」
「いいよ」
電気を消し暗くなる。ここでやはり始まるのはクラスの女子の話題だ。
「でさ、ウチのクラスの女子だと」
「悪い、トイレ行ってくるわ」
そう言って立ち上がったライチ。竜二はトイレの場所を教え、イッペーと話の続きを話し始める。
すると直ぐに俺もと言ってイッペーもトイレに行った。
「速く戻ってこいよ?」
「おう」
だが10分たっても2人はいっこうに戻って来ない。イッペーはともかくライチもだ。
「おっせぇな、なんかあったのか?」
竜二がトイレに見に行くと誰も居なく、代わりに二階が騒がしかった。どうやら妹の部屋のようだ。
「おいっ!馬鹿ども!なに人の家の妹の部屋勝手に入ってんだ!」
中へ入ってみると、ライチはひたすらベッドに仰向けになり匂いを嗅いでいた。
「スーハー、いい匂いだなおいっ!これは…ビオレ?」
「なんでわかんだよッ!」
イッペーはと言いとどこから取り出したのか大きな紙袋にひたすら妹のパンツを入れていた。
「いや!お前に関してはナチュラルに犯罪だからァァァ!」
「!リュウジ!どう言うことだ!?」
「なにが!?」
「なぜ一枚も黄ばんでるパンツが無いんだ!!」
「毎日洗ってるからに決まってるでしょ?」
とりあえず馬鹿2人をリビングまで引っ張って運ぶ。
「いいか!てめーら!もう2度と妹の部屋に入るな!いいな!?」
「「はい」」
「んじゃ、夜も遅いし寝るか」
「そうだな、おやすみ」
「おやすみ」
そう挨拶し合うために彼らの方を向く。
ライチは普通に寝ている。
イッペーはパンツを被って寝ていた。
「おい、お前はなにを被ってんだ?」
「えっ?パンツに決まってんじゃん」
さも当たり前の様に話すイッペー。
「ちなみにそれはどこから持って来た?」
「You are sister's room」
こうして夜はふけていくのだった。