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雷様と高校生

ある雨の日の昼休み、竜二はいつものイッペーと2人で話をしていた。


「こう雨が降ると嫌になるよな」


「そうだな。晴れねぇかなぁ。」


その時外で雷が鳴った。


「おいおい、雷かよ。イッペー傘持ってたっけ?渡してくんない?」


「無理だ。何故選択肢が渡す一択なのかは不明だが」


とそこへ廊下からライチが尻を手で隠しながら走って教室に入ってきた。


「おい!リュウジ、イッペー!雷やで!穴隠せ!掘られるぞ!」


「掘らねぇよッ!!尻じゃなくてヘソ隠せよッ!!」


竜二のその言葉でライチはあぁと納得した様子。


「リュウジ!イッペー!俺は尻とヘソを隠す!お前ら2人で俺の耳と鼻を隠してくれ!」


「いや!隠す数の問題じゃ無いんだけどねッ!!」


「隠す厚さの問題か?」


「量より質ということ事か」


リュウジがツッコンでいるとライチとイッペーが真剣に話を聞いて隠す事での議論を始めた。


「はぁ。もう勝手にしてくれ」


「ぶはははっ!おい!リュウジ!聞いてくれ!」


「なに?」


「なんかな?イッペーがなこの前お気に入りのパンツが無くなったらしくてな探したらしいんだよ」


「うん、相当どうでもいいな、その話」


どうやらライチとイッペーは隠す話に飽きたらしく別の話題で盛り上がってたようだ。


「おい、ライチ笑い事じゃねぇて、あの時は大変だったんだ」


「分かってるって!んでな?どうしよーてイッペーが家中駆け巡った。それでイッペーはおかんに聞いたらしくてな」


「へぇ、どこに合ったんだよ?」


「イッペーのおかんが、「あんた頭に被っとるよ?」って言ったらしいんよ」


「どぉでもいいわぁぁ!!!」


あまりの馬鹿さに思わず怒鳴ってしまった竜二。


「なに? ?イッペーん家ってパンツとメガネ同意語なの?なんで母親平然と対応しちゃってんの?」


「いや、俺かぶってないと落ち着かなくて…」


「こっちが落ちつかねぇよッッ!!!」


イッペーはバツが悪そうに言うのだった。


「まっまあ、自分のパンツだしかぶのは自由だしな?」


「えっ?俺のじゃ無いけど?」


「じゃあ誰のだよォォォ!相手1人で俺はお前を通報しなければいけないぞ!」


「へへっ」


「なにパンツかぶれる奴が今更恥ずかしがってんのォ!?」


とそこへ今まで聞いていたライチが割り込んできた。


「おい、リュウジ!いいじゃねぇか、パンツの1枚や2枚。恥じることじゃねぇよ」


「恥じることだろ!!なに罪の1つや2つみたいなこと言ってんの?」


ライチはイッペーの方へ振り向き肩を叩いていった。


「イッペーも、好きでやってんだろ?胸はって言ってやれよ?」


「ッ!!」


イッペーは目を見開き笑顔になった。そして竜二の前にたって言った。


「リュウジ!俺は、自信を持って言えるね…だからリュウジ!俺のパンツを穢したりするなら!お前をぶっとばす!」


「じゃあ、イッペーお前パンツ履くなよ?」

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