未知との遭遇!?
高校生にとって誰しもが味わうことのある戦場。
そう。テスト期末テストである。
赤点を取らないように皆勉強をする、それはこの作品の主人公も例外では無い。
「…X=8だな」
今竜二はリビングにて絶賛勉強中であった。そこへ二階からシオンが降りてきた。
「リュウジ…なにしてるの…?」
「べんきょーだよ、お前もあるだろサッサとべんきょーしろよ」
「べん…きょ…?」
竜二がシオンに注意するとシオンがはなんのことかわからない風に首を傾げた。
「試験のことだよッ毎日してる事を競うんだ」
「私登場してから…した事…無いわ…」
「あぁ、そうだっけか?」
シオンのメタ発言を軽く流す竜二だったが、いきなりシオンが竜二に向かって胸を張った。
「それよりリュウジ…私に何か…言うことは?」
「………別に無いけど?」
「…『シオン、お前髪切ったんだな?思わずパンツペロペロするとこだったぜ』…とか」
「うっまッ!!そんなこと言わんけど俺の声のまんまじゃん!気持ち悪ッ!」
余りの声マネのクオリティの高さに引く竜二。するとシオンは懐から黒い箱を出して言った。
「声を封じる…神器…」
「嘘着くんじゃねぇよ!録音機だろ!これが俺ならイッペーみてぇにど変態じゃん?」
「むしろ…イッペー本人の…」
「逆にすげぇぇぇ!?あいつ人間?超高性能録音機かなんかなの!?」
「イッペーの…体液…」
「たいえきィィィ!?バケモンだよォォォォ!俺今まで何と会話してたのッ!?」
するとシオンが真剣な顔をしながら顔を縦に振って言った。
「…イッペーの…チャームポイント」
「チャームッ!?ごめん、全然魅力的じゃないわ、むしろ気持ち悪いよね?」
そんなこんなでシオンを自室に返す竜二。しばらく竜二が勉強してると置いておいた携帯の着メロが鳴り響いた。どうやらイッペーのようだ。
「こんな時間に誰だ?ってイッペーか…あの話の後だからな。…別にあれが嘘だし大丈夫か」
もしもし?と通話に出る竜二。
「どうした?こんな時間に?」
「…あのさリュウジ?行っておきたいことがあったんだけどさ?」
「なんだよ、あらたまって?」
「…おれ、お前に気持ち悪いとか、
『たいえきィィィ!?バケモンだよォォォォ!俺今まで何と会話してたのッ!?』とか言われても…友達と思ってるからな?」
「なんで知ってんのォォォォ!?ねぇなんで俺の言ったこと一字一句俺の声で知ってんのッ!?なんか仕掛けてんの!?」
「あっ、お前の妹の部屋に…」
「おぉぉし、ちょっと待ってろ!スクラップにしてやんよォォォォ!」
こうして竜二は妹の部屋にある監視カメラと超高性能盗聴器を24点を2時間かけて探し出し破壊したのだった。
そして後日イッペーがシオンの言ったとおり人の声をコピーすると言う謎の能力を所持していると言う真実を知ったのだった。