あっあっあっ、アヴェぇぇぇ!?
ある日の学校が終わった夕方。いつもは3人で帰る筈の竜二だったが今日は2人と用事があると言うことで先に帰ってしまい一人で帰ろうとしていた。
(確か今日は俺が夕飯当番だったな)
竜二はそんな事を考えながらいつもの鞄を手に持っているといきなり後ろから誰かが抱きついて来た。
「…シオンか?」
「俺ぜよ」
「ギィヤァァァ!真面目に誰だよ!そこは普通美少女が現れるのが二次創作と言う物だろ!」
「だから、阿部 十米ぜよ」
竜二の前に現れたこのアベと言う男をマジマジと見る。
青いツナギを
だが全く面識すらないことを再確認させられる。
(いや、俺がただ俺が忘れているだけなのか?一応確認した方がいいか)
「えっと、俺の友達をお前の知っている範囲で答えろ」
「えっと確か。花輪、永沢ぜよ?」
「いやなんかおかしいだか?」
「あと藤沢、大野に…」
とそこでアベは会話を切りポンと手を叩いて言った。
「ぶー太郎ぜよ!」
「いやそれまる子の友達ィィィ!ごめん俺やっぱお前のこと全く知らないわ!と言うか知りたくない!だから」
じゃな!と竜二は関わりたくない一心で急いで廊下へ出て行こうとするがアベにその行く手を塞がれてしまう。
「待ってくれ!話だけでも聞いてくぜよ!」
「その語尾無理あるぞ。キャラ作りなら早めにやめろ。死ぬぞ」
「ごほん。ぶっちゃけると俺はお前のことは全く知らないぜよ。つーか誰ぜよお前」
「こっちのセリフな?つーかなんでいきなり後ろから抱きついて来たんだよ」
当初の疑問を竜二がぶつけると何故か顔を赤らめてアベは言った。
「それは…ぜよ?わかるよなぜよ?ぜよ?」
「いや、ぜよ?ってそうゆう風に活用する言葉なの?」
「率直に言う。一発ヤらぜ(ろ)よォォォォ!」
いきなり後ろから飛びついて来たジュウベイを間一髪かわす竜二。
「ホモかッ!危なッ!」
「優しくするから…さ。ヤらないか?」
ウホウホ言っているアベを尻目に廊下に素早く出る、途中で男子生徒にぶつかったが気にせず急いで学校を出る竜二。
後ろの方から「良い男だな。一緒にヤらないか?」「えっ?やるってなにを」と言う会話が聞こえたのは幻聴に違いない。
その日の夜ニュースにて。
『次のニュースです。⚪︎⚪︎県⚪︎⚪︎市の高校で相次いで腰と肛門の痛みを訴える病人が急上昇しているそうです。』
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