5話 ガリ勉君PKしていいかな?話し方がイラっとくる
まだ初投稿して24時間経っていないのですが、感想2件、お気に入り13件、3000PVと言う夢のような現象が起きています。(2012年2月12日21:58現在)
読者様には何度感謝すれば…。
これからもこの『「俺が先頭きるから援護お願い」え?あなた本当に後方支援職ですか?』をよろしくお願いします。
指摘があったので1話の
その後俺は銀行でお金を引き出して家に必要最低限しか家から出ずに引きこもっていた
から
その後俺は銀行でお金を引き出して、家から必要最低限しか出ずに引きこもっていた
に修正しました。(2012年2月12日23時39分)
ご指摘してくださったこーひー牛乳様ありがとうございました。
はろはろ~、みんなの人気者のクーさんだよ~♪
現在進行系で『Resistance』のギルドマスターデオと副ギルドマスターのハーブと同じく副ギルドマスターのガリ勉君とPTを組んでオルスト街北フィールドに来ています。
このオルスト街北フィールドにはゴブリン系のMOBが出現するとデオが言ってました。
えっと、ゴブリンっていうのは結構有名で作品とかによって見た目変わったりするけどこの『RO』のゴブリンは全身が緑色で大きさは小学生低学年くらい、髪は生えていなくて頭はツルッツルです。
「あの、クーさん。貴方に聞くのは間違ってるとわかってるんですが、クーさんのLvは27ですよね?なのになぜKKK社の社長はクーさんがプレイヤー最強と言ったのでしょうか?」
俺の隣にいるデオが突然話しかけてきた。
うーん、理由は恐らく転生したからだろうし…。でもそれを伝えるのはちょっと…ね。
よし、ここは何も知らないか弱いキャラを演じよう。
「私もなぜ言われたのかわからないです。私は鎌で付与師ですし…」
私はカマで付与師ですし…に聞こえる~。き~こ~え~な~い~。
「そういえばクーさんってソロで東オルスト地方のBOSS猫の王を倒したんですよね?それが本当ならば一番強いプレイヤーっていうのも納得がいきます」
話に割り込んできたのは頼れる頼れる大人の女性って感じがするハーブ。
そういえばそんなこともあったような…。
さすがにこれは誤魔化せないし、本当の事を言うしかないかな?
「デオさん!ハーブ!鎌!ゴブリンだ!!」
ガリ勉君が当然叫んだ。ナイスだよガリ勉君!あれ?俺の呼び方適当じゃない?
「ハーブ、レイン、クーさん気を付けてください。こいつらは攻略組を全滅させるほどだ。油断するな!」
現れたゴブリンは3匹で2匹は棍棒を持っていることから近距離型。残る1匹は2匹の後ろで武器はなにも持っていない。恐らく遠距離型だろう。
攻略組を全滅させたってことはデオ達もきついんじゃないの?
仕方ないか、ここは―――
「俺が先頭きるから援護おねがい。ちょうど俺の実力知りたかったんでしょ?」
あ、今言って気がついたけど俺って言っちゃった。
どうしよう…って今はそれどころじゃないんだった。
「レクト!ヘイスト!ツァクス!」
俺は自分にレクトとヘイスト、ツァクスを掛ける。
レクトは対象のステータスを一定時間UPさせ、ヘイストは対象の攻撃速度、移動速度を一定時間UPさせ、ツァクスは与えるダメージをUPさせる。
掛ける対象は自分。
ちなみにスキルって自分にかける時は対象を叫ばなくてもいいんだけど、掛ける対象が自分以外の場合は相手の名前かMOB名を言わなければならないらしい。
俺は自分に支援(ほかの作品ではバフ等と呼ばれるがこの作品では支援と呼ぶ)を掛け、ベルトから鎌を外し、近距離型のゴブリンに向かって走り出す。
デオ達は最初こそ呆然としていたがすぐに元に戻り、ハーブはすでに呪文を唱え始め、デオは俺が向かっている近距離型じゃない方の近距離型へ向かって駆け出し、ガリ勉君はハーブが呪文を唱えている間遠距離型を弓で攻撃し、攻撃する暇を与えないようにしている。
俺が自分に支援している間にここまで行動しているとは、さすが攻略組だ。
俺のターゲットの近距離型ゴブリンは俺に向かって飛び跳ね、小さい体に不似合いな大きい口を開けて噛み付こうとしてきた。
俺は咄嗟に回避したがヘイストによる移動速度UPしかもそのヘイストは付与師Lv600のものだ。俺は突然直角に移動したことにより体が軋む。
それに…―――
「クーさん!!」
完全に回避はできず、右腕を噛まれ血が流れ出している。HPゲージは2割程減ってしまった。
「………っ、大丈夫です」
うぅ、これ本当にVRMMO?現実より痛い気がするんだけど…。
このゴブリン相当早い!!それと棍棒使わないなら必要ないじゃん?!
「気を付けてください、どうやらゴブリンは速度が異常にあがってます!」
ハーブによると以前のゴブリンはこんなに早くはなかったらしい。
さて、腕を噛まれたお返しをしますか!
俺は左手だけで鎌を構え―――
「クーさん!!」
―――俺は呼ばれたデオの方に振り向く。
するとデオが相手していた近距離ゴブリンと俺が噛まれたゴブリンが俺に向かって走ってきている。
うっ、気持ち悪っ…。しかも四足歩行でヨダレだらだらって気持ち悪っ…。棍棒持ちながら四足歩行って…。
そうしてる間にも近距離型ゴブリン2匹はどんどん俺に近づいてきている。
デオの叫びに反応したハーブとガリ勉君、さらに叫んだ本人のデオが俺の方を見ていた。
デオはすぐに俺の方へ向かって走り出し、ハーブは唱えている呪文の対象を近距離ゴブリンに変更し、ガリ勉君は近距離ゴブリンを足止めしようと弓で…あっ、矢落とした。
みんな助けようとしてくれるのは嬉しいんだけど、間に合わないよ。
みんな必死なのは分かったし、そろそろ俺も本気でいこっか。
近距離ゴブリン2匹は攻撃範囲内にはいったのか2匹揃って飛び跳ねてきた。
「サイスカッター」
俺はスキル名を呟き、まだ鎌の射程範囲内に入っていない空中にいる近距離ゴブリンにむけて鎌を振るった。
すると、俺が振るった鎌から斬撃が飛び、空中にいるゴブリンはよけることができず、そのまま飛び出した斬撃によって胴体をまっぷたつにする。
それを見たデオ達は戦いの最中であるにもかかわらずそれを忘れ呆然と佇んでいる。
ちょ、遠距離ゴブリン忘れてるって。
まっぷたつにされた近距離ゴブリンはこれで終わ…―――
「デオ!ハーブ!ガリ勉君! こいつらまだ生きてる!」
―――らず、近距離ゴブリンはもごもごと動き出し、まっぷたつにされた身体を再生させる。
まっぷたつにされ、下半身のみになったパーツは上半身が生え、上半身のみになったパーツは下半身が生え分裂した。
つまり、敵が増えた。
敵は近距離ゴブリンが4匹に遠距離ゴブリンが1匹。近距離ゴブリンの内2匹は混紡を持っておらず無装備だ。まぁ、持っていてもどうせ使わないだろうけど…。
さて、どうする。あの再生力は厄介どころか相当やばい。
身体をまっぷたつにしても生きてるってどんだけだよ。しかも増えてるし。
CPは自分に支援したときにほぼ空になり、ゴブリン2匹からHPとCP吸収でHPはMAX、CPは2割回復した。
HPは回復してMAXになったんだけど腕の噛まれた傷は消えてない。多分吸収で回復したからだろう。
「クーさん、大丈夫ですか?」
声が聞こえた方へ首だけ振り返るとデオが息を整えながら立っていた。
「うん、大丈夫」
現在進行系でゴブリン達は残り3割にまで減ったHPゲージが少しずつ回復している。
早くしないとHPが全回復してしまう。
「………ファイヤーボール!!」
ハーブが漸く呪文を唱え終わり出現した火の玉は早いとは言えない速度で近距離ゴブリンに向かって飛んでいく、いや落ちていく。
ゴゴォゴォォーー
「「グギャァァァーーー!!!」」
近距離ゴブリン4匹の内2匹はファイヤーボールを横に飛び跳ねて回避したが2匹は回避できず火の玉の餌食となり火に包まれ、気持ち悪い悲鳴を上げる。
火の玉に燃やされたゴブリン2匹はHPゲージが0になり燃え尽きたあと光の玉となって消えた。
おぉ~。
「ファイヤーエンチャント」
俺は鎌に火属性を付与し、火を纏う。
斬られて再生するなら燃やしつくせばいいんじゃないかな?
「右腕の仇―!」
俺は右腕の仇を取るため火の玉を回避した近距離ゴブリンの内1匹に狙いを定め近づき斬り付ける。斬り付けられたゴブリンは火の玉を回避したことで安心していたのか回避すらできずまともにくらった。
斬られたゴブリンは鎌を纏っていた炎が移り、切り口から全身へと広がり炎の包まれHPゲージが0になり光の玉となり消えていく。
俺はゴブリンのHPゲージが0になったのを確認すると鎌が纏う炎が消える前に残った近距離ゴブリンを倒そうと走り出す。
まだ続いているヘイストもあり、すぐに射程範囲内に入れた。
「萌えろーー!!」
俺は炎を纏った鎌で首を切り落とし、切り落とされた首と頭が無くなった本体を炎が包み込みHPゲージを0にして光の玉にする。
叫び声の字が違った気がするがいいと思う。
これから毎回この言葉を言ってみようか?
さて、残るは遠距離1匹。これはデオ達に任せても大丈夫だよね。
「デオ!ハーブ!ガリ勉君!そいつ任せたー!」
俺がそう言うとガリ勉君がなにか言ってきた。
「ガリ勉君って言うなー!僕はレインだ!!」
「レイン、今は戦闘中だ。気を抜くな!レイン援護を頼む。ハーブが呪文を唱え終わるまで時間を稼ぐぞ!」
「「はい!!」」
デオはそう言うと大剣を両手で握って遠距離ゴブリンに向かって走り出す。レインは弓で遠距離ゴブリンに向かって射るがあたってもすぐに回復してしまう。ハーブは再び呪文を唱え始めぶつぶつと呟いている。
デオがもう少しでデオの射程範囲に入ると言う時、遠距離ゴブリンがバックステップし、距離を取った。
距離をとった遠距離ゴブリンは息を大きく吸い、一度口を閉じる。その後すぐに吐き出すような動作をしハーブが唱えたファイヤーボールよりも小さい大き火の玉をいくつも吐き出した。
火の玉はデオに向かっている。
デオは飛んでくる火の玉を横に飛んで回避したり、大剣で防いだりしてやり過ごす。
デオが回避した火の玉は地面にあたり生えていた草を焼き尽くす。
火の玉を回避したデオは火の玉を吐き出し隙ができた遠距離ゴブリンを攻撃出来る射程範囲にはいり大剣で薙ぎ払う。
遠距離ゴブリンは回避することができずもろにダメージを喰らう。
まともに食らったのにHPゲージは1割程度しか減らず少しずつ回復していく。大剣によって付けられた傷も脅威の再生力により元通りに消えていく。
だが、それはその間何もされない場合の時だ。
デオは遠距離ゴブリンの後ろに回り込み再度切りつけHPゲージを削り取っていく。
ガリ勉君はデオに当たらないように上手くゴブリンだけに当てて、ゴブリンに攻撃する暇を与えず少しずつHPゲージを削っていく。
デオとガリ勉君の攻撃がしばらく続き、遠距離ゴブリンのHPが3割を切ったとき、遠距離ゴブリンが奇声を上げてデオから距離をとった。デオは遠距離ゴブリンの奇声を間近で聞いた事で行動が中断させられる。
「デオ!何か来る!!」
俺は咄嗟に叫び、デオはすぐに我に帰り遠距離ゴブリンから距離を取るため走り出す。
デオが遠距離ゴブリンから距離をとりだすと同時に遠距離ゴブリンは予備動作なしで吐き出す動作をし、緑の液体を吐き出した。
緑の液体は攻撃範囲が広くデオの背中に掛かった。
「ぐっ……っ、……」
デオのHPゲージが半分削られ状態異常毒に掛かった。
デオピンチ?と思っていると後ろからハーブの声が聞こえてきた。
「デオさん、遅れました。 ファイヤーボール!!」
ハーブの唱えたスキルで出現した火の玉はさっきの火の玉よりも一回り大きく速度もさっきより速い。
遠距離ゴブリンは火の玉に気付くが回避できず火に包まれ光の玉となって消えて行く。
俺は直ぐ様デオの元に向かって走り出した。
ガリ勉君やハーブもデオの元に集まってきた。
全員が集まるとデオは痛みに耐えながら喋る。
「クーさんお疲れ様でした。レイン、ハーブ。さっきは助かった」
そうしてる間にもデオのHPゲージは毒によりどんどん減っていっている。今残り3割くらいまで減っている。
「デオさん!今回復薬を」
ハーブはそう言うとイベントリから回復薬を取り出そうとする。
あ、そういえば俺僧侶にもなってたんだっけ。
なら俺が治療したほうがいいんじゃ…。回復薬高そうだし…。
「ハーブ、回復薬は必要ないよ」
俺がそう言うとガリ勉君が反論してきた。
「なっ、回復職がいないんだ、回復薬で回復しないとデオさんが死んでしまう。何を言ってるんだ!!」
うぅ~。なんかガリ勉君すごくめんどくさい。せめて話聞いてよ。
「回復職ならここにいるよ?だから回復薬は必要ないよ」
「何を言ってるんだ!ここには戦士のデオさんとウィザードのハーブにアーチャーの僕、それに付与師のお前しかいないじゃないか!!」
俺ガリ勉君に嫌われてない?
「私ヒール使えるけど?」
俺がそう言うとガリ勉君だけでなくデオやハーブまでもが驚いた顔をした。
「なっ、なにをいっている。付与師は回復スキルなんて使えるは「あ、やばデオのHPゲージ1割切ってる。ヒール」」
俺はガリ勉君の話を無視してデオの治療をする。
せっかく勝ったのに毒で死んじゃうなんてかわいそうだもんね。ガリ勉君なら助けないかもしないけど。
俺がヒールを唱えるとデオのHPゲージが半分まで回復する。だが、まだ状態異常毒が続いているため再びHPゲージが減少しだす。
「あれ?みんなどうしたの?」
俺がヒールを唱えてからなぜかみんなは何もしゃべらなくなった。俺はHPゲージがMAXなのに怪我が治っていない自分にもヒールを掛ける。するとHPゲージは変わらなかったが、血も止まり、傷も跡形もなく消えた。
しばらくすえるとデオの毒は消えた。
「クーさん、聞きたいことがあるんけどいいですか?」
デオがなんとも言えない表情で聞いてくる。ガリ勉君やハーブも同じような顔をしている。
「うん、いいよ」
最初とは喋り方が変わってしまってるが気にせずに答える。
「27Lvなのになぜ俺達より強いんですか?自慢ではないですけど俺達は一応攻略組でLvもTOPです。それに付与師は回復スキルは使えないはずです。なぜ使えるんですか?」
真剣なムードで聞いてくるから適当に答えることも出来ない。
うーん…。もう本当のこと言ってもいいかな?
「えっとね、教えてもいいけど誰にも言わないって約束してくれる?」
本当の事を言ってもいいけれど、広められるのは嫌だ。
「俺は絶対に言わないと約束します」
デオがそう言うとハーブとガリ勉君も答える。
「私も約束します」
「僕も約束しよう」
む、ガリ勉君の言い方イラっとくるんだけど。なんで上から目線なのさ、俺は上からものを言われるのが嫌いなんだ。
「私の本体Lvは一度600lvになりました。付与師のLvは今も600lvです。それとなぜ回復スキルが使えるかというのは私は付与師と僧侶二つの職業を持っているからです」
俺がそう言うとデオ達は驚愕し、デオが話しかけてくる。
「できればもっとわかりやすく説明してくれませんか?」
「600lv以上だと転生クエストが受けれるんです。転生クエストをクリアすると本体Lvは1に戻りますが職業Lvはそのままで第二の職業が選択できるようになるんです。なので私は第二の職業に僧侶を選びました。だから回復スキルが使えるんです」
俺はどうやって600lvになったのかは言わずに説明した。だって600lvになった時のことを言うのは恥ずかしいから。
「なっ!!そうだったんですか…。それならばさっきの戦闘のことが納得できる」
俺が話終わるとデオだけでなくハーブやガリ勉君も驚いていた。
みんな今日だけ何回驚いてるんだろう…。
納得ができるって回復スキルのことだけじゃないのかな?
「回復スキルのことだけじゃないんですか?」
「いえ、結構ありますよ。例えばまず最初の支援とか、今まで付与師を何回か見たことありますが見たことがあるのはレクトだけでしたし、恐らく効果も月とすっぽんでしょう。それと付与師のスキルは燃費がものすごく悪いと聞いてますがクーさんは連続でいくつも付与してました。他には鎌のスキルもそうですね。あんなスキルは初めて見ました。他にも攻撃力が異常に高かったり…」
「け、結構あるんだね…」
「なにからなにまですごかったです」
本当のことを言ってよかった気がする。もし言わなければ怪しまれていたかもしれないし…。
「調査も終わったことですしそろそろ戻りましょうか」
デオはそう言うと立ち上がり、大剣を背中のベルトに引っ掛けて固定する。
ハーブも杖を腰ベルトにさし、ガリ勉君も弓を折りたたんで帰る準備を完了している。
俺はまだ帰る準備がすんでいなかったので(鎌を腰ベルトに固定するだけ)急いで準備を済まして待たせているデオ達に話しかける。
「すいません遅れました、私も準備ができました」
俺は軽く謝り、準備が出来たことを伝える。
「ではオルスト街に戻りましょうか」
デオがそう言うとデオ達は街に向かって歩き始める。俺は置いて行かれないように付いていく。
今回1話丸ごとバトルでした。
こんなに長いバトルは初めてでうまく出来ているか心配です。
どこかおかしなところがあれば指摘していただけると嬉しいです。
やさしい感想ならばもっと嬉しいです。
あ、今回の始まりの喋り方はあるアニメのキャラを真似してみたのですがわかる方いるでしょうか…?