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10話 オルスト街襲撃 1

こんにちは先名 咲亜です。


今日学校でアクセス数見たんですがなんと12時の時点で昨日とほぼ同じでした。

そして、さっき見てみると昨日の3倍以上の20000アクセスになってました。


見た瞬間親に内緒にしていたというのに…つい自慢してしまいました…w


それとお気に入り登録の数も今日だけで100件くらい増え、188件になっていました。


皆様ほんとうにありがとうございます!!


『――――――ではそろそろイベントをはじめよう。イベント『オルスト街襲撃』はじめだ』

 

 俺は一気にプレイヤーが全滅してしまう可能性があるイベント『オルスト街襲撃』に参加する!


「リリィ!イベントに参加するよ!!」

 

周りはにいるプレイヤーはざわざわと騒ぎだし、逃げるもの、戦うために走る者、仲間と相談するため走る者等のプレイヤーが一斉に走り出す。

 NPCにも段々とオルスト街にMOBが襲撃に来るという情報が広まり、騒ぐもの、逃げ出すもの、泣き出すもの等が現れた。


 恐らくMOBの襲撃に耐えきることは不可能。MOBのステータスが変更される前ならば耐え切れたかもしれないが、今はステータスが変更され、攻略組のデオ達が10Lv前後のMOBに苦戦するほどだ。


 今回このオルスト街に迫ってきているMOBがLvひと桁というのはないだろう。つまり、今回戦うことになるMOBの殆どが、あの時デオ達が苦戦したゴブリンと同等かそれ以上ということになる。


 攻略組の割合は全プレイヤーのほんの一握りだろう。仮に、攻略組の人達は勝つことができたとしても、他のプレイヤーは勝てないだろう。そうなるといずれ攻略組も疲労や数で負けてしまう。


 今回勝てるとしたらMOBのリーダーを倒すしかないと思う。


「うん、わかった」


「リリィ、私達は街の外でMOBを待ち伏せする。街に侵入しようとするMOBを倒しながらリーダー格のMOBを探し、リーダー格が見つかったら最優先で討伐しに行く」


 俺はリリィに作戦を伝え、街の外にでるためここから一番近くの西門へ向かって走り出そうとするが、それをリリィに止められる。


「アーニャ、そっちじゃない、MOBは南側と東側から来る。向かうなら南か東のどちらか」


 あれ、なんでMOBが来る方角がわかるの?


 俺はリリィにそのことについて聞いてみると


「『RO』の掲示板に東と南の方角から、こちらに向かってきているMOBの姿が見えた。と書いてあった」


「そうなんだ。ならば人が少ない方へ行きたいんだけど、そうなると向かう時間が遅くなるし…。私達は南門にいくよ!」


 俺が掲示板とか知ったのはVRMMOに来てからだけど、掲示板って便利だよね。


「うん」


 俺がリリィと南門へ向かおうとしたとき、頭の中に声が響いた。


『クーさん!聞こえますか?』


 あれ、この声って確か…、誰だっけ?


『聞こえますけど、あなたはどなたですか?』


『俺はデオです、時間がないので要件だけいいます。俺達は東門に向かいます。なのでクーさんには南門へ行ってもらいたいのですが』


 あー、そういえばこの声はデオの声だね。


『デオ、私達は元から南門へ行く予定でしたので南門は任せてください。それと私達にはイベントで好成績を残すこと等どうでもいいことです。とにかく死なないように生き延びてください』


『ありがとうございます。わかりました、絶対に生き延びてみせます。なのでクーさんも生き延びてください』


『了解です』


 俺はそう言うとリリィに今さっきしていたデオとの遠距離会話?の内容を伝える。


「リリィ、攻略組の『Resistance』のギルドマスターは東門に向かうらしい。だから私たちには南門へ向かって欲しいと言われた。それと『Resistance』のギルドマスターにも言ったことだけど、このイベントで好成績を残すことなんでどうでもいいから、からなず生き延びる事!」


 リリィには死んで欲しくない、だから絶対生き延びて欲しい。


「うん、わかった。けれどクーも絶対に生き延びて」


「私は必ず生き延びるよ」


 そうは言ったものの、結構厳しいかもしれない。だけどリリィは必ず守ってみせる。


 俺は自分の心にそう誓い、リリィと南門へ向かって走り出した。



20分後、ようやく俺達は南門に付いた。


 南門を抜け、街の外に出てみると既にMOBとプレイヤーが戦っていた。が、予想以上にMOBの数が多く、その上一匹の能力も高いこともあり、苦戦していた。


 俺がその光景を見ていると、少し離れた場所でプレイヤーが戦っていた。MOBはそのプレイヤーの後ろに回り込んで攻撃しようとしている。だがプレイヤーはMOBに気付いていない。


 俺は直ぐ様鎌を抜き、自身にヘイストを掛け、そのプレイヤーへ攻撃しようとしているMOBの真後ろまで移動し、MOBは俺の存在に気付くが振り向く間もなく、MOBの背後から鎌でMOBを切り裂く。


―――ザシュッ


 なぜかそのMOBのHPゲージは一瞬で0になり、光の玉となって消えていった。


 なぜ、一撃で倒おせたのかが気になるが、今はそんな余裕はない。


 俺は周りにいるMOBの攻撃を受け流しながら、そのプレイヤーに声を掛ける。


「大丈夫?ケガはない?」


 俺がそう言うとそのプレイヤーは状況が飲み込めず呆然としていたが、すぐに我に帰り戦いながら返事をする。


「ああ、助けてくれてありがとう」


 先ほど俺が倒したMOBは犬?狼かな?の見た目をしていた。そのポチ(クー命名)は俺の周りには1、2、3…7匹いる。そして俺が現在進行系で攻撃を受け流しているのが全身骨で出来ているホネホネ君(クー命名)が5匹、さっき助けたプレイヤーが相手にしているのは鶏の大きくなって太ったような鳥のコッコー(クー命名)が3匹いる。


 他のプレイヤーのところにいるMOBも大体この3種類だ。


 俺は自身に支援する。


「レクト、霧の衣、ツァクス」


 俺が魔法を唱えると唱える度に光が俺を包んでいく。


「ヒール」


 先程助けたプレイヤーの人にも支援してあげたかったが、CPがあまり残っておらず、ヒールだけ掛ける。


 魔法は自身以外にかける時、掛ける対象が単体の時、魔法を使うときに対象を設定しなくてはならない。そのため、魔法を使う時、掛ける相手の名前を言ったり、掛ける相手がMOBの場合はMOBの種類を言う。


 それならば未知の敵と戦ったり、名前も知らないプレイヤーには魔法を掛けれない。だが、魔法を掛ける時に、少し集中力を使うが名前など知らなくても魔法の対象にすることができるのだ。


「助かる、だが君は付与師の魔法を―――」


「そんな事気にしてる場合じゃないですよっと」


 俺はそう言いながらホネホネ君の剣を躱し、鎌で右腕の骨を砕く。


 攻撃してきたホネホネ君はHPゲージが4割減る。俺はこのまま一気に止めまで行きたかったが、突然横からホネホネ君の剣が振り下ろされる。


 その剣を俺は鎌で受け流し、そのままホネホネ君の頭蓋骨をスライスするように薙ぎ払う。


 そのホネホネ君はHPゲージが0になり光の玉となって消えていく。


 ふぅ…、これでホネホネ君1匹っと。


 俺が一瞬気を抜いた瞬間。そうたった一瞬気を抜いた瞬間をホネホネ君は見逃してくれなかった。


「きゃあっ!」


―――ポタッ、ポタッ、ポタッ。


 俺が一瞬気を抜いた時に残ったホネホネ君4匹の内2匹が剣で攻撃してきた。俺はそれを回避できず、背中に2撃もらってしまった。HPゲージは4割減らされ、残り6割になっていた。


 俺はあまりの痛みに悲鳴をあげてしまった。それによりホネホネ君4匹だけでなく、コッコーやポチ数匹が俺の方へ振り向き、迫ってくる。


 身体を動かそうとするたびに激痛が走る、だけど今動かなければ死しかない。


 それに俺はまだ死にたくない。


 俺は動け、動け、と心の中で念じながら身体を動かそうとする。


 先程助けたプレイヤーも俺の恥ずかしい悲鳴が聞こえたのかこっちをへ振り向き、助けようとこちらに向かってきている。


 MOBはそんな事なんか気にせずにホネホネ君は、俺に止めを刺そうと剣を振り上げる。


―――バンバンバンバンバンッ


 その剣は永遠に振り下ろされることはなかった。


「アーニャ、大丈夫?」


 リリィの双銃によって、俺に止めを誘うとしていたホネホネ君は5連撃をくらい、光の玉となって消えていった。


 リリィは俺に声を掛けると周りにいるホネホネくん3匹に狙いを定め双銃で攻撃していた。ホネホネくんは遠距離からされる攻撃に手も足も出ず、近づこうとするが……。


「リリィ、ありがと。助かったよ」


「ヒール、サイスカッター!!」

 俺はCP吸収によって半分程回復したCPを使い、ヒールを唱え自分のHPを満タンまで回復させる。


 俺は自分にヒールをかけると同時にリリィに近づこうとするホネホネ君を背後からサイスカッターで鎌の斬撃を飛ばし、ホネホネ君を切り刻む。


 サイスカッターによって切り刻まれたホネホネ君3匹は光の玉となって消え、頭の中に『ポーン』という電子音が鳴り響く。


 恐らくLVが上がったのであろう。


 ホネホネ君は近くにいる奴は全て倒したが、まだ周りにはコッコーやポチが残っている。


 さっき助けたプレイヤーはコッコー3匹と片手剣で戦っている。が、どうやら結構厳しいようだ。


「リリィ、私はあの人を助けに行くから援護お願い」


「わかった」


 俺はリリィが返事をすると共にさっきプレイヤーの人に向かって走り出す。周りに残っているMOBは俺に向けて攻撃しようとしてくるが、リリィがそれをさせない。リリィは双銃をうまく扱い、的確に急所を狙って攻撃していき、MOBのHPゲージをどんどん削っていっている。


 リリィって双銃の才能でもあるのかな?そうとしか言えない位上手い。


 もしかしたらデオ達よりも強いかもしれない…。いや、多分強いと思う…。


 リリィの援護もあり、さっきのプレイヤーのところまですぐにたどり着けた。


 俺がプレイヤーのところまでたどり着くと、コッコー3匹は狙いをプレイヤーから俺に変更して飛びかかってくる。


 俺は先頭のコッコーを横になぎ払い腹を切り裂き、次に飛びかかってきたコッコーの攻撃を回避しながら足を切り落とし、頭に止めを刺す。最後に飛びかかってきたコッコーをを鎌で叩き落とす。


 叩き落とすというか、切り落とすと言うのかもしれないが、大体同じだろう。叩き落とされたコッコーとその前に倒された2匹のコッコーは光の玉となって消えていく。


 なんだろう、さっきのコッコー3匹の時、今までとは違う感じがした。


 今までよりもMOBを倒すのが簡単になった気がする。


 俺はプレイヤーに話しかけようと思ったが話しかけずに周りに残っている。残るMOBはポチ5匹。

 

 俺がコッコーと戦っている間に双銃で2匹倒したようだ。


「リリィ、援護お願いね」


 俺はそう言うと再び走り出し、ポチ5匹の群れへ向かっていった。


 ポチは前2匹の中1匹、後ろ2匹という陣形ってぽいものを作っている。


 俺は真正面から向かっていき、前2匹のポチと中1匹の計3匹が俺に向かってくる。


「ファイヤーエンチャント」


 俺は自分の鎌に炎を纏わせ、襲いかかってくるポチ3匹に向かってタイミングを合せ薙ぎ払う。


 ポチ3匹は鎌で切り裂かれ、炎に包まれる。ポチ3匹は地面に上手く着地できず落下する。ポチはしばらく動き回っていたがすぐに動かなくなり、炎が消えると同時に光となって消えていった。


 あとはリリィが足止めしてくれた後ろにいたポチ2匹。


すでに殆どHPは残って内容で動きもだいぶ遅くなっている。


 俺は残ったポチ2匹に向かって走り出し、あと少しという距離まで来ると一瞬だけ本気を出し、2匹の内1匹のポチの隣に高速移動して鎌で胴体を切断する。


 さらにその隣にいたポチは俺が隣に移動したのに気づき、走っている向きをこちらに修正し、俺の後ろへ回り込もうと移動するが、俺はそれを回し蹴りの容量で回し切りしてポチを吹き飛ばす。


 そのポチはリリィの援護によって止めをさされ光の玉となって消えて行く。


「ふぅ~、リリィ援護ありがとね。それと貴方もお疲れ様です」


 俺はリリィにお礼を言い、プレイヤーの人にも話しかける。だがプレイヤーの人の名前を知らないので、どこかぎこちない呼び方になってしまった。


 プレイヤーの人もそれに気づいたのか自己紹介をしてくれた。


「さっきは助かったよ。僕はハルト。君たちは?」


 どうやらハルトと言うらしい。ハルトに名前を聞かれたので答える。


「私はアーニャです」


「リリーシア」


 自己紹介が終わるとハルトが聞いてきた。


「君たちは強いね。もしかして『Resistance』とか有名なギルドのメンバーなのかい?」


 レジスタンスって有名なギルドなんだね。じゃあ、そのレジスタンスのギルドマスターをしているデオってとっても有名なんじゃないかな…?


 俺は聞かれたことに答える。


「いえ、ギルドには入ってますが『Resistance』みたいな有名なギルドじゃないですよ」


「いやいや、ギルドに入っているだけでもすごいことだよ。ただでさえプレイヤー人数は多いのにギルドの数は少なくて、入れる人数にも限度があるからね」


 そういえば今ギルドっていくつあるんだろ。すこし気になるかな…。


「あの、今ギルドっていくつくらいあるかわかりますか?」


 どうしても気になったのでハルトに聞いてみた。


 リリィも興味があるらしくじっと話を聞いている。


「えっと、『Resistance』に『開拓者』――――――と昨日クーさんが設立した『Eternal friends』の7つかな。なかでもクーさんが設立した『Eternal friends』なんだけどさ、ギルドメンバーの人数、名前全て不明なんだよ。分かっているといったらギルドマスターがクーさんだけということくらいかな」


 7つしかないのか…。いや『Eternal friends』は俺とリリィの二人しかいないから実質6ギルドなのか?


 それに『Eternal friends』が秘密組織みたいな言い方されてるんですけど…。


「僕は『開拓者』に加入しているんだが、君たちはどこのギルドに入ってるんだい?」


 ぬ、ぬぬぬ…。どうしよう…。本当の事は言っ――――――


「二人とも『Eternal friends』に入ってる」


――――――ちゃった。


 なんですか、今日はクーだとバレる日ですか?


 もうこんだけバレているなら隠す必要もない気が…。





ついに学年末考査の一週間前になってしまいました。


もしかすると更新できない日が出るかもしれません。

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