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【資料】 「魔力汚染」、および「資源(旧:魔物)」に関する基礎知識(帝都歴史編纂局 近代史編纂室・主任研究員アルド・ベルティーニによる調査報告書 序章より抜粋)

このような設定から物語を作っていたので一応投稿します他にも気が向いたら出していくつもりです。

現在、我々が享受している繁栄の礎が、かつての「暗黒時代」における資源の発見にあることは歴史的な自明である。


記録によれば、魔王降臨以前、魔物との間には一定の交流があったとされている。当時は彼らを「異種族」と呼び、対等な盟約を結び、時には争い、時には交易を行う知性体であったのだ。しかし、魔王がもたらした「魔力」という外来の毒は、それらすべてを支配し「肉の凶器」へと塗りつぶした。


現代において我々の前に転がっている「道具」の数々は、かつて隣人であったものの成れの果てに過ぎない


1.魔力の定義と環境的影響

魔力とは、本来この世界の生態系には存在しなかった異物である。

魔王の降臨と共に撒き散らされたこの高濃度エネルギーは、生物の神経系を汚染し、個としての知性を完全に破壊する。汚染された生物は、生存本能さえも魔王の意思に上書きされた「肉の凶器」へと変貌を遂げる。


かつての無知な先祖たちは、この物理的な汚染現象を「神の怒り」や「不吉な予兆」などと呼び、非科学的な恐怖に怯えていたという。記録に残る「勇者への信仰」などは、その最たる滑稽な例と言えるだろう。


2.「魔物」という呼称の再定義

現在我々が用いる「魔物」という語の由来について補足しておく。

これは、魔力によって対話不能となった生命体を、

「もはや同等の生存権を有する生命ではない」と公的に定義するために造られた行政用語である。


この定義の確立により、人間は良心の阿責を排し、効率的にこれらを虐殺、あるいは搾取することが可能となった。


3.資源としての価値

変異の過程で、これら旧生命体の部位(角、牙、皮、核)は、熱を発する、硬化する、あるいは魔力を吸収するといった、既存の物質ではあり得ない特異な物理性質を獲得する。

これらを適切に加工し、文明を支える「資源」として再定義したことこそが、我々人類が暗黒時代を克服し得た唯一の正解であった。


今、そこにある個体に「かつての敬意」や「隣人への哀れみ」を抱くも者はいない。

そこにはただ、文明を維持するために解体され、搾取されるべき「対象」が転がっているだけである。 

■名称の由来:魔物について

西洋の古語において、魔物は「Monster(モンスター)」と呼ばれている。この言葉の語源は 、ラテン語で「神の警告」「不吉な予兆」を意味する「Monstrum(モンストル厶)」にある。

本来、魔物は神(魔王)が地上に遣わした使いであり、その変貌は人間に対する「神の意志の顕現」だった。     


かつての人間たちは、醜く歪んでいく彼らの姿を見て、「神の怒り」や「不吉な予兆」と言い、恐怖したのである。

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