第71話 1572年大晦日~1573年元旦・天下布武総仕上げ!
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1572年12月31日
東京都江戸東区・江戸幕府織田城
大晦日恒例、織田親族のみで行われる夕食会。
100階建て超高層ビル99Fにある1万㎡の大ホールを使っている。
去年から始めたビュッフェスタイルの食べ放題・飲み放題は大好評で、皆が満足した顔でそれぞれに用意された部屋へと戻っていった。
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1572年12月31日 22:00
織田城内98Fにある信長執務室
織田信長・織田信忠・織田信照
織田信時・上杉謙信・柴田勝家
森可成・前田利家・佐々成政
馬場信春・吉川元春・北条綱成
竹中半兵衛・森可隆・稲葉貞通
松永久秀・北条幻庵・小早川隆景
阿部慎之助・岡本和真・大城卓三
吉川尚輝・宮城大弥・浅野翔吾
今回の軍事作戦に赴く24人の評定が行われていた。
信長
「残り2時間か。。まずは何一つ反応を示さなかった陸奥国と出羽国だが
城・砦・港・船の軍用設備と武器・防具の全てを"遠隔収納"する。」
織田信忠関白(16歳)
「上皇様、直ぐにプレハブ宿舎でも用意せねば全員凍死しますが?」
「城にいる人数も偵察ドローンで把握出来ている。
全員が立っておればギリギリ入るサイズのプレハブも用意した。
座るとキツイが凍死するよりマシだw」
上杉謙信
「上皇様。高価なプレハブなる物など勿体のう御座います。
そんな物を用意しなくても、雪に強い越後兵で攻め入り討ち取りますが、如何でしょうか?」
「副将軍よ。武器どころか防具すら無い丸裸の敵兵を討ち取っても、越後兵の自慢にはなるまい。
北陸平定で存分に働いたのだ、今回は陸奥と出羽の治安維持に回ってもらう。
少しは他の軍勢にも働き場所を与えぬか。この真冬の厳しい時期に、北国の治安維持を勤められるのは越後の軍勢しかおらぬであろう。」
「はっ!仰せの通りに致します。北国はお任せ下さいませ。」
北条幻庵
「軍神殿はまだまだ壮健ですな。某など雪山などで指揮を取れば、そのまま黄泉の国へ旅立ちますぞ。」
「よう言うわw安房の戦では上皇様に先鋒を願い出て、地黄八幡殿に止められておったではないか。」
北条綱成
「誠に、副将軍殿の言う通り。幻庵様は馬場参謀閣下の元で戦略を練って下され。」
馬場信春
「わはははは。では具体的な戦術から説明致しますが、宜しいでしょうか上皇様?」
「うむ、続けよ!」
「はっ!まずは北の2国に関しては上皇様にて武装解除致します故、激しい戦にはなりませぬ。
その分原始的な抵抗、竹槍や投石とかですな。それに注意して副将軍閣下の軍勢で治安維持をお願いします。
上皇様直轄APC9部隊10万も閣下の指揮下に入ります。
山が多い地形の上に面積だけは広大ですので、偵察ドローン1,000機も配置します。有効にお使い下さい。」
謙信
「それは手厚い援軍忝ない。万が一にも北から関東へ流れ出ないよう、治安維持に全力で取り組もう。」
「船も収納しますので蝦夷方面へも逃れられませぬが、念のため閣下の大城艦隊を津軽海峡に配置しますので、そちらの指揮も宜しくお願いします。」
「心得ました。雪国のことはお任せ下され。」
「はい。では次が問題の九州4カ国。まず陸軍ですが30万の軍勢を二手に分けます。
筑後から15万で肥後・薩摩を
豊後から15万で日向・大隅に攻め入ります。
その前に薩摩と大隅にはそれぞれ、織田艦隊1個師団の艦砲射撃を馳走します。
関白殿下様に大隅を阿部慎之助殿は薩摩をお願いします。」
信忠関白
「我の艦隊は土佐が本拠地なので九州は近い。阿部艦隊は東尋坊から大変なのではないか?」
信長
「信忠それは大丈夫だ。今回の戦で日ノ本国内の内戦は終わる。余も神力の出し惜しみはせぬ。
阿部慎之助の艦隊、東尋坊から薩摩まで一瞬で移動させてやろう。
正直に申せば敵軍全員収納すれば戦は終わる。だがそれでは全て余が1人でやる事になり、幕府軍活躍の場が消え失せてしまう。
そんな世の中にしてはならんのだ。皆で勝利を掴み、皆で治安維持に励み、皆で日ノ本を平定統一する。
それでなくては意味がない。」
一同
「「「おおおおお~」」」
信忠
「上皇使徒様の深い思いに答えられるよう、全力を尽くすのみ!
"織田幕府軍"我等生涯において最高の戦にしてみせます。」
「うむ。参謀閣下続けよ。」
馬場
「はっ!艦砲射撃と同時に肥後・日向の城を空爆します。
B2を出すと敵兵根こそぎ滅んでしまうので、オスプレイのナパーム弾のみ使用。
城から外に出る他なくなり、幕府軍との野戦となります。
陸軍兵で大いに活躍なされよ!」
前田利家
「やっとわしの槍の出番が来るのだな。」
柴田勝家
「又左《利家》、お主はわしの後だ!先鋒は柴田軍が勤める!」
「いやいや親父殿!本陣でゆっくりしていて下され。先鋒は前田軍以外無し。」
「ほお~又左、いつからそんなに偉くなった。」
「偉いも偉くないも御座りませぬ。某が先鋒を勤めるのが常道と言うておるだけにて。」
「小僧が!槍の模擬戦でけりを付けるとするか、表に出よ!」
「望むところ、いざ尋常に勝負致しましょう!」
馬場信春・参謀総長閣下
「ええい!両名供黙らぬか!!布陣の話はこれからじゃ!
誰が勝手に先鋒争いをして良いと言った!幕府軍参謀部を蔑ろにするとは、重大な軍令違反であるぞ!!」
柴田&前田
「「ぐっ!うっ!」」
松永久秀
「まあまあ御三方とも落ち着きなされ。
柴田殿・前田殿、これは上皇様と関白殿下も出席なされておる御前会議。
しかも馬場閣下は上皇様が設立なされた参謀本部の総代であらされる。
その布陣も聞かぬうちから先陣を模擬戦で決めよう等と、勝手が過ぎまするぞ。落ち着きましょう。」
柴田&前田
「「申し訳御座いませんでした。。」」
信長
「まったく、、、松永の申す通りだ。織田家の評定衆ともあろう者達が、恥ずかしいわい。
又左!そんなに帰蝶を呼んでほしいか?」
"ぶるぶるぶるぶる"
誰よりも怖い濃姫の名を出され、首を激しく横に振る利家。
「権六《勝家》!貴様も佐久間が幕府大蔵大臣に就任後は織田家の筆頭家老であろう。
又左と同じ土俵で争うとは、、、侍大将からやり直すか?」
「面目次第も御座いません。。」
信忠
「まあまあ上皇様。両名供十分反省しておる様子w
柴田、前田、幕府軍公式な評定の場である!ましてや御前会議!次は無いと思えよ!!」
柴田&前田
「「はっははあぁぁ(汗)(汗)」」
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馬場信春・幕府軍参謀総長閣下より示された、九州4カ国攻め入り陸軍布陣。
筑後軍15万(肥後・薩摩攻略軍)
大将・柴田勝家3万(本陣)
副将・竹中半兵衛2万(左翼)
副将・北条綱成2万(右翼)
先鋒・吉川元春2万
二陣・森 可成2万
三陣・佐々成政2万
遊軍・岡本和真1万(本陣前布陣)
後詰・宮城大弥1万
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豊後軍15万(日向・大隅攻略軍)
大将・織田信照3万(本陣)
副将・織田信時2万(左翼)
副将・小早川隆景2万(右翼)
先鋒・前田利家2万
二陣・稲葉貞通2万
三陣・森 可隆2万
遊軍・松永久秀1万(本陣前布陣)
後詰・吉川尚輝1万
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海軍・大隅国沖合い
大将・織田信忠関白殿下5万
(1個師団・新編成詳細)
イージス搭載戦闘艦・尾張型1隻
イージス戦闘艦5隻
鉄鋼戦闘艦(大和主砲・改)20隻
イージス潜水艦・美濃型10隻
合計=36隻
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海軍・薩摩国沖合い
大将・阿部慎之助5万
(1個師団・新編成詳細)
イージス搭載戦闘艦・尾張型1隻
イージス戦闘艦5隻
鉄鋼戦闘艦(大和主砲・改)20隻
イージス潜水艦・美濃型10隻
合計=36隻
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参謀本部・博多湾沖合い
浮島型東京ドーム7号
総大将・織田信長上皇兼征夷大将軍20万
参謀本部
馬場信春・北条幻庵・遠藤斎希
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土佐空軍基地より
アパッチ1,000機
オスプレイ1,000機
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馬場信春・参謀総長閣下
「布陣は以上となります、作戦決行時間!
大隅・薩摩
海軍艦砲射撃1573年1月1日
00:00
肥後・日向
オスプレイ空爆1573年1月1日
00:00
陸軍攻撃開始1573年1月1日
00:30
尚アパッチ1,000機・偵察ドローン2,000機。常に敵4カ国上空に配置!
以上に御座います!!」
織田信長上皇兼征夷大将軍
「ではこれより、余が陸軍軍勢に艦隊及び兵糧等を、収納転移にて現地に配置してくる。おおよそ10分程度で完了する。
御主ら指揮官は軍勢配置後、そこの転移ルームにて現地に送る。翔吾しかと頼んだぞ!」
浅野翔吾
「はっ!只今時刻22:40。転移ルーム作動23:00からとなります。
指揮官の方々、準備の程宜しく御願いします。
なお武具の装備におきましては、転移ルーム内で自動装着されますので、そのままの入室で結構です。」
一同
「「「おお~便利な物だ」」」
信長
「よいか!これより日ノ本を統一する!
1573年1月1日より、この国の名称は【大日本皇国】となる。
余は上皇使徒改め
初代・大日本皇帝である!
"織田幕府軍"の皆よ大いに励め!!」
一同
「「「大日本皇帝様バンザーイ」」」
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チート織田信長による天下布武国内編、いよいよクライマックスです。
どんな結末になるか?
また明日