表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/141

第52話 北条決戦・藤沢白旗神社攻防戦②

1570年10月3日 0:30


藤沢白旗神社の戦場からの離脱に成功した北条氏政5千の軍勢。

【実は信長が予定を変更し、退路を開けただけだが。】


相模川を渡るため茅ヶ崎の今宮までたどり着いた。これから約50年後に、信隆寺という日蓮宗の寺院が開設される広い場所に軍勢がへたり込む。


今日1日の強行軍に一方的な負け戦。精も根も尽き果てボロボロの兵士達。

それでも小田原に帰るため、地元の漁師や渡し船を総動員させる。


北条氏政

「よいか、決して乱暴を働き従わせるのでは無いぞ!金子は相場の倍払え、奉行所の蔵が空になっても構わん。

小田原に帰還さえ出来れば穴埋めもしてやれるが、ここで渡河できず討たれたらそれまでだ!」


「「「承知しました!!」」」


侍大将や足軽頭が飛び回り、深夜にも関わらず200艘近くの舟が集まってくれた。

臨時収入となる高賃金は勿論だが、戦国時代において北条家の税率はかなり低く設定されており、日頃から民の信頼は高い。

殿様を助けようという意識が民を動かした。


氏政

「網元殿、この様な夜中に無理を言ってあい済まぬ。これはわしからの気持ちだ、受け取ってくれ。」


氏政は羽織っていた陣羽織を地元漁師の網元へ手渡す。


網元

「へっ!へへーー勿体なや勿体無やぁ~」


200艘近く集まったとは言え

最も大きい舟でも15人程が限界。中には5~6人がやっとの小型舟もあり、3往復でやっと5千人が渡り終えた。


馬は置いていくしかなく、後日取りに来るまでの預かり料も奮発した氏政。

ただ小田原城まで約20kmの距離を、大多数が徒歩での行軍となる。


平塚で馬を20頭手配し、先ずは氏政と護衛の近習が城を目指した。

必死の逃走劇の末に騎乗をし、やっと落ち着きを取り戻した氏政。

冷静な思考が頭をよぎる


『織田の追撃が来ないのは何故だ?渡河の時点で追い付かれてる筈だ。

見逃した?。。。。。あっ!!!まさか!!!』


やっと思い出した様だ。この平塚沖に浮かぶ東京ドームの存在を。。


ズドーン!!ズドーン!!

ズドーン!!


氏政が最後に見た景色は、彼が愛した相模湾・平塚沖に浮かぶ東京ドーム2号から放たれた、3本の太く強烈な火柱だった。


北条氏政32歳・後北条氏第4代当主。

史実では1590年豊臣秀吉の小田原征伐で降伏。切腹を命じられ生涯を閉じたが、それより20年も早い人生の終焉であった。


**********


1570年10月3日 4:30

浮島型東京ドーム2号・平塚沖


織田信興

「上様、良かったのですか?1万以上の北条兵の逃走を見逃して。」


信長

「1万が10万でも大差無い。現当主・氏政には責任を取って貰ったが、見逃した殆どが農民の足軽兵だ。

これから日本の田畑で働いてもらう労働力を、悪戯いたずらに殺める事もなかろうて。」


「確かに、主な武将は多数討ち取りました。

北条家の今後は、戦の指揮官が足りなく苦労致しますな。」


「今後の北条に戦の指揮官は要らぬ。此度の総動員令で、もぬけの殻になった伊豆国。

先ほど"丸 佳浩"第4軍団長から制圧したとの連絡があった。」


「おお!!上様、おめでとうございます。」


「良い、まあ多少の小勢力は山に逃げたらしいが時間の問題である。

北条の武将は既に多摩滝山城の氏照、玉縄の氏繁に殿しんがりを勤めた氏規を収納にて救っておる。

小田原には幻庵公に"地黄八幡"綱成殿も健在だ。

今後の江戸幕府主導による復興計画において大いに働いてもらおう。」


「その小田原城の攻略は?」


「ふっwカトリーヌ様の出番だな。」


「カトリーヌ??」


濃姫がモーニングコーヒーを入れ東京ドーム2号の提督室(信長専用)を訪れた。


濃姫

「上様、中納言殿、コーヒーを入れました。目が覚めますよ。」


「信興!カトリーヌ様だw」


信興&濃姫

「「えっ!!? はあ~!!」」


信長

「帰蝶、今少しして小田原が落ち着いたら城に向かうぞ。

喉元に刀を刺したまま収納に入れておる氏規。北条家一族・家臣達の前で治療し蘇らせる。

北条家無条件降伏・最期の仕上げだ!」


濃姫

「お断りします!!」


信興

「なっ!!義姉上あねうえ様」


信長

「。。。ほお珍しいな。。申せ。」


その場が緊迫するが


濃姫

「カトリーヌは信玄公で十分です!!今後の治療は"濃姫"で、いいえ"濃姫"以外では行いません!!」


信長

「ふん!せっかくの名前が。。あの"昼顔"は名作なのに。。それを理解出来ぬとは、これだから女子おなごは。。好きにせい。。」


濃姫

「やっぱり"カトリーヌドヌーブ"なのですね。。これだから殿方は。。。」


信興

「あ、あの~御二人とも一体何の話をされてお。。。」


信長&濃姫

「「黙れ!黙らっしゃっい!」」


「。。。一応中納言なんですが。。。」


ーーーーーーーーーーーー


何時も★★★♡の応援ありがとうございます。

テンポと読み応えの兼ね合いから1話4,000~5,000文字で書いています。

今回は2,125文字と少ないのですが、次の話しとの兼ね合いから、ここで切るしかなさそうです。


次回は小田原城内

幻庵と地黄八幡、北条家両巨頭と将軍織田信長・聖女濃姫の熱いやり取りです。

早く関東が纏まってほしいですね。

じゃないと四国のその後が書けない。

毛利元就も書けない。

の前に上杉謙信バーサーカー北陸平定どうする。


あ~~もっともっとチート内政書きてぇ~~。。。


失礼しました。また明日

m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ