表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/141

第29話 金ケ崎城攻め①

 1570年6月10日 8:00


 敦賀湾に突き出すような金ヶ崎山・標高86mで山と言うより丘と呼ぶのが相応しい場所に築かれた金ケ崎城。


 その支城の天筒山城(標高170m)は金ヶ崎城と稜線伝いに繋がっている。いや。。繋がっていた。。。


 この越前平定の直前に信長は嫡男・織田信忠を元服させ、

 織田信長直轄海軍・海軍提督に据えた。


 武田信玄の侵攻に備え、織田徳川同盟・三河方面の要塞として築城された、三河国との国境にある安土城・矢作川支店(織田信忠城)。

 その城主を兼任しているのと若干13歳の年齢ということもあり、滝川一益が補佐を勤めている。


 織田信忠提督

「あっさり落ちたか。。。これでは陸にいる武将のする事がなくなる。。。父上の"金ケ崎城"には手を出すなとの命令の意味が分かるな。」


 滝川一益

「はい提督閣下!陸には13万人の兵士が陣取っています。

 閣下の尾張2号と阿部軍団長の尾張6号にて、金ケ崎城まで落としてしまっては面目が立たず、不満の元にもなりかねませぬ。」


 天筒山城は信忠の尾張2号ナパームB弾の砲撃により、山ごと燃え尽き灰になっていた。


 信忠

「金ケ崎城の目と鼻の先。なす術もなく消滅した支城を見ては、朝倉義景も降伏するしかあるまいて。」


 滝川

「では後は陸軍に任せ、そろそろ参りましょう。」


 信忠

「うむ、行くか若狭国へ。」


 滝川

「はい既に若狭武田が領内に、柴田勝家殿1万5千・森可成殿1万・村井貞勝殿1万・本陣から"織田武蔵"様の2万!!

 5万5千の大軍勢が雪崩混んでおります!!」


 信忠

「父上も乱世終焉に何の役目も果たさず、権威のみを振りかざす室町幕府の倒幕に向け本気を出しておる。

 若狭国当主・武田元明(18歳)の母親は室町幕府12代将軍の娘と聞いておるぞ。

 斯波武衛家の名を大義名分とし《《足利二つ引》》の旗印と旗指し物を掲げながら、将軍家の血を継ぐ若狭武田家を攻めるとはな。。。。。」


 滝川

「はい、これも天下布武!乱世を終わらせる為で御座いますれば、では出立の御命令を!!」


 信忠

「うむ、全艦に告ぐ!これより艦隊は若狭武田家領海に侵攻する!全艦出撃じゃーー!!!」


 織田信忠提督の指示は《《手旗信号》》にて全艦に伝わり、艦隊は若狭武田領海を目指し航行していった。


 信長は今、無線機の開発に先駆け"モールス信号"の研究開発を筆頭家老・佐久間信盛に指示。

 信盛の内政担当家臣達は信長直轄内政官(Android)に日々、教育実習を受けている。


 織田信長

「何でも未来の現物を出してしまうと、人間の進歩の妨げにしかならん。兵器・土木建築・田畑等の緊急を要する工事等に使用する物以外は、時をかけ学んでもらう。」

 その方針に濃姫も賛同し、医学分野の発展にもそれを受け継ぎ、各地で様々な教育実習が盛んに行われている。


 この乱世を終わらせる為に何もしない、出来ない幕府の存在等もう織田家には無用の長物なのである。


 **********


 同時刻


 越前朝倉家11代当主・朝倉義景

景恒かげつね。。。天筒山が。。。城が。。。」


 金ケ崎城・城主・朝倉景恒

「殿。。。海に浮かぶ鉄の巨大戦船、城を取り囲む13万の大軍。。。最早これまでかと存じまする。。。」


 武田元明・若狭武田家当主

「怖れながら朝倉様。軍勢に多数の《《足利二つ引》》の旗印あり。聞けば総大将は斯波義銀殿であると。

 斯波武衛家は足利一門!某の母は室町幕府12代将軍の娘に御座います。

 将軍家の血縁者であるこの武田元明が使者となり、これ以上の侵攻を止めるよう総大将・斯波義銀殿と直談判する事、どうか御許し願いたく。」


 義景

「はあ~~。。甘いのお~そして若いのお~元明。」


 景恒

「そんなことゆえワシに先の戦にて捕縛され、一乗谷へ人質として連れていかれるのだ!

 総大将・斯波義銀とは担ぎ上げられた神輿に過ぎん。

 御主が直談判するべき相手はあの織田信長だ!」


 武田元明

「へっ?だ、第六天魔王!!」


 義景

「そうじゃ。。信長相手に先程の台詞等言うてみい。その場でスパっと、これじゃ」

 右手で首を横に切る仕草をする。


 元明「ひっ!!」


 3年前、父親で若狭守護の武田義統が死去すると若狭国内の内乱は益々酷くなった。

 隣国の政情不安。国境周辺に危機感をもった朝倉義景は、若狭国・小浜に侵攻。


 武力で平定した後、朝倉景恒に命じ15歳の若さで当主を継いだ武田元明を捕縛し一乗谷へ連行した。

 但しこれは単なる武力介入とは異なり、若狭国内の乱れを平定。

 若狭守護職で足利血縁者でもある元明を一乗谷に定住させ、《《人質ではなく保護》》であると将軍家に訴え、貸しを作った形となっている。


 実際、朝倉家の元明の扱いは決して乱暴ではなく丁寧に接していた。

 目的は織田信長が斯波家に行ったのと同じ傀儡化である。


 **********


 織田信長

「右衛門尉《佐久間信盛》、御主の1万5千に余の直轄・菅野第2軍団1万を指揮下に付ける。

 2万5千の軍勢で金ケ崎城・城門突破並びに殲滅落城迄を許す!!

 織田家***筆頭家老(注釈)***として見事手本を示して来い!!」


 佐久間信盛

「はっ!先陣の誉れ、有り難く頂戴致しまする。」


 信長

「うむ、まずは菅野隊のバズーカ砲撃で城門と塀が瓦礫の山となる。その後、佐久間部隊が乱入せよ。

 余の"影部隊"の報告では敵守備兵は2千と少しらしい。朝倉義景は勿論だが、若狭国当主・武田元明までいるぞ!

 この二名は殺すなよ、生かして捕らえろ。特に武田元明は若狭攻めで使える。」


 佐久間

「はっ!畏まりました!では菅野殿参ろうか!」


 菅野

「ラジャー!バズーカ部隊1,000残り9,000はAPC9装着!!」


 信長

「初陣である余の婿・蒲生氏郷に実父の蒲生賢秀!!

 与力として余の足軽部隊1万を与える故、佐久間・菅野3万の後詰めを勤めよ!!」


 蒲生氏郷

「はっ!義父上ちちうえ!お役目を頂き、有り難き幸せに御座います!!」


 信長

「うむ、初陣だ実父の蒲生賢秀の指示に《《必ず》》従え!!良いな。」


 氏郷

「はっ!《《必ずや》》従うこと約束致します!!」


 信長

「賢秀!初陣は気が急いて最も危ない!頼んだぞ。」


 賢秀

「畏まりました。いざとなればこの賢秀がしわ首を囮に、本陣まで逃しまする!」


 信長

「たわけ!親子二人で必ずや戻って来い!まだまだ日本はこれからじゃ!励め!!」


 蒲生親子

「「はっ!!御免」」


 佐久間・菅野連合先鋒部隊3万は金ケ崎城城門前を目指し行軍して行った。


 蒲生親子も、信長から与えられた足軽部隊1万を率い後を追う。


 敵が降伏の使者を遣わす前に攻略戦を指示した信長。


「皆の物聞けい!!

 姉川の戦い竜ヶ鼻砦で4,500の朝倉兵を助命し、世間に温情は示した。

 がこの様に籠城し1当て後に降伏などと、"たわけた"考えを持たさぬ為にも、ここは殲滅する。

 浅井朝倉連合軍28,000人で余を狙った事実は消えぬのだ!!

 これ以降の戦において、余に籠城戦は無駄である事を示すのも必要である!」


「「「おおーーー!!」」」


 更にこの敦賀の大切さを説く信長


「この地が織田家の領地となれば敦賀に特大の港を作り、蝦夷・陸奥等の北国と直接船で結ばれる。

 さらに琵琶湖を利用し長浜から大津経由、京への海運!海の道が開かれるのだ!

 久秀!御主の好物、蝦夷の鮭も食い放題だぞ!」


 松永久秀

「おおーーーそれは有難く。

 殿!ぜひその船に我も乗せて下さりませ。」


 信長

「おおよ!敦賀開港記念に皆で蝦夷まで行くぞ!その為にも此度の戦、最後まで気を緩めず戦後の越前・並びに《若狭》平定を成し遂げる!!」


 細川藤孝

「なっ!!若狭守護・若狭武田家まで。。。。。」


 信長

「案ずるな藤孝!武田元明は尾張で《《人質ではなく保護》》をするw今までも若狭国を離れ一乗谷に居ったのだ。別に変わりはあるまいw」


 細川

「はっははーー畏れ入りまして御座います。」


 信長

「よし、戦場では何が起こるかわからぬ!油断せず陣の周りに目配り忘れるな!!」


「「「ははーーーーー」」」


 織田信長因縁の金ケ崎城戦!

 今回は念には念を入れ、後詰めにしっかりと吉川尚輝第8軍団APC9部隊1万(Android)を配備。

 挟撃にも備えています。

 そんな勢力は畿内に皆無ですがね。


 **********


 少しだけ時間を遡ります。


 1570年6月10日 7:00


 若狭国小浜

 若狭武田氏・後瀬山のちせやま

 若狭国最大の城で若狭武田家の居城。

 典型的山城の為に武田氏の住居

 は水堀で囲まれた、守護館で暮らしていた。

 それを完全に取り囲んだ織田家若狭平定軍。


 大将・織田武蔵(濃姫)2万

 先鋒・森可成1万

 第2陣・柴田勝家1万5千

 後詰め・村井貞勝1万

 総勢5万5千の大軍勢である。


 柴田勝家

「武蔵様、若狭武田氏当主・武田元明は2年前から朝倉家一乗谷暮らし。当主とは名ばかりの傀儡です。後瀬山城にまともな兵力等無く、この守護館も広さこそあれ敵兵は少ないかと。

 武蔵様の御下知さえ頂ければ、可成とワシとで南北から攻め込みまする!」


 織田武蔵(濃姫)

「柴田殿、先ほど兄上(信長)の"影部隊"から繋ぎがありました。

 後瀬山城と守護館に以前から間者を放っているとの事。まもなく某に連絡が来る事になっております。

 敵の人数等把握した上で、先ほどの柴田殿献策で宜しいかと思います。」


 勝家

「はっ!忝なく。それにしても殿は以前から間者をですか?」


 武蔵

「ははは、全く抜け目が無い戦略。兄上らしいです。」


 森可成

「殿は何処まで先を見ているのでしょうか?それがし等は神の使徒様ではないかと思っておりまする。」


 村井貞勝

「まことに森殿の仰る通り。

 以前は第六天魔王と自ら名乗っておりましたが、いまや神そのもので御座いますな。」


 武蔵

「ははは、今頃は金ケ崎の本陣でくしゃみ等していますぞ。

 某の知る兄上は、あまり言葉を発する事なく、時おり苛烈なところも御座いました。

 家臣団の方々においては苦労してばかりではと、正直大変気に病んでいたのです。」


 勝家

「武蔵様。。。」

 森

「御舎弟様。。。」

 村井

「うっうぅぅ。。。」


 武蔵

「しかし今年の正月、岐阜城にてお会いした時にまるで別人かと?恥ずかしながら義姉上あねうえに兄は頭でも打ちましたか?と問い掛けた位でしてな、あははははは。」


 一同

「「「。。。うっうっはっははははははは」」」


 勝家

「なにやら武蔵様と話していると、ここが戦場と忘れてしまいまするな。」

 森

「如何にも、気を引き締めましょうぞ」


 その時"影部隊"の者から書状が武蔵宛てに届いた。


 足軽兵

「これで御座います。」


 皆に書状を読み聞かせる織田武蔵(濃姫)

「なんと。。。15万の軍勢に多数の《《足利二つ引》》旗印と旗指物を見た物見の報告を受け、朝倉家の者は昨日夕刻頃に金ケ崎方面へ逃亡。

 現在居るのは足利将軍家との血縁を頼みとする、若狭武田家臣のみ。

 後瀬山城に500守護館300人。

 残り1,200人ほどは、小浜を離れ自身の領内に籠って様子見との事。。。」


 森

「そんな少数では戦になりませぬな。。」


 勝家

「戦どころか我等軍勢を御味方と認識してる様子。。」


 村井

「将軍家の血筋も入る名門若狭武田家。《《足利二つ引》》旗印を見れば、朝倉家の属国扱いからの解放軍だと思うのも無理はありませぬ。」


 勝家

「武蔵様、如何致しましょうか?」


 その時、信長からの念話テレパシーが入る。


 武蔵

「一同しばし休め、思考する。。」


「「「はっ!!!」」」


 織田武蔵が1分ほど思考した後に、的確な答えを出す事を織田家重臣達は知っている。


 信長

『そういう事だ帰蝶w

 帰蝶の軍勢1万を村井の配下に与力として付け、すぐに総勢2万で美浜に進軍させてくれ。

 今出れば夕刻前に着くだろう。』


 濃姫

『何かハプニングでも?』


 信長

『小浜を逃げ出した朝倉の残党2千が、美浜周辺にて息を潜めておる。帰蝶の5万5千をやり過ごす為、街道を外れ海沿いに潜伏し一晩明かしたのだろう。

 残り3万5千はそのまま待機。武田家臣から接触あろうとも無視で構わん。攻撃あらば遠慮せずやり返せ。』


 武蔵

「村井!今すぐここを立ち金ケ崎城へ向かえ!自分《武蔵》の軍勢からも1万を出すゆえ、そちの指揮下において2万にて行くがよい!」


 村井

「はっ!直ちに立ちまするが金ケ崎で何ぞありましたか?」


 武蔵

「気付かぬか?朝倉家の者は昨日夕刻逃亡しておる。事前情報では小浜に2千が詰めていた。しかし昨日自分等とすれ違っておらぬ!自分の思考では美浜と出た!そこの海岸沿いなら身を隠せる場所が随所にある。

 金ケ崎の軍勢を怖れ進めずにいるはずだ。

 美浜の朝倉残党2千殲滅しろ!兄上にも"影部隊"の報告は行く。さすれば直ぐに軍勢を向ける。

 挟撃してこい!励め!!」


 村井

「はっ!武蔵様の慧眼、この村井貞勝畏れ入りまして御座います。では御免!!」


 武蔵

「柴田!森!自分の3万5千は引き続き包囲したまま現状維持!但し攻撃あらば反撃!殲滅して構わん!!以上陣に戻れ!!」


 森可成

「はっ!御舎弟様の類い希な戦局眼!感服つかまつりました!!」


 柴田勝家

「同じく武蔵様いや軍師様!この勝家全力で働きまする!!」


 こうして皆が動く中


『ふう。。。疲れた。。。甘いもの。。そうだシュークリームにしよ♡』


『おい帰蝶。。テレパシー駄々漏れだそw

 それに偵察ドローンからのLIVE映像を観たが、中々どうして大した指揮官ぶりだったなw』


 濃姫

『きゃーーーやめてーーー殿のイジワルーーーもう追加でロールケーキも食べよ♡』


 濃姫様では聖女・女神様と慕われ。

 織田武蔵としては名軍師と尊敬され。

 今後大学医学部も立ち上げる予定。。。。。


 ガンバレ濃姫!!天下布武には貴女が必要なのだ!!!


 お後が宜しいようでm(_ _)m


 ーーーーーーーーーーーー


 ***(注釈)***

 この物語で林秀貞は稲生の戦いで戦死しています。

 林ファンの皆様申し訳無い。

 フィクションです。あくまでも。。


 それと

 若狭武田家第9代当主・武田元明

 生誕については諸説あり、ここでは1552年説(18歳)を採用しています。


 m(_ _)m



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ