番外編 みいの方・子供達のステータスに狼狽える
1575年6月2日
織田宗家城・東京
織田翔平
「父上母上これって?何なのでしょうか?」
名前:織田翔平 2歳
種族:神8割人2割
職業:次期ポルトガル国王・パワー神&スピード神の化身
体力:SSS+++
馬力:SSS+++
速さ:SSS+++
武力:SSS+++
剣術:SSS+++
槍術:SSS+++
格闘:SSS+++
跳躍:SSS+++
水泳:SSS+++
攻撃:SSS+++
防御:SSS+++
******
スキル(レベル・チート)
チート転移:地球上全て
重力摩擦
1㎡~100万㎡範囲内にて
重力は2~100万倍まで。
摩擦力は0に操作できる
称号
武神の加護
韋駄天の加護
不動明王の加護
覇王の威圧
*****
織田信長
『こっこれは!どういう事だ!ゲネシスすぐ来てくれ!!!』
美幸の方
「濃姫様!これの意味は?」
濃姫
「みいちゃん!貴女の長男とんでもない事になってるわよ!」
信長
「種族が神8割人2割?職業にも神の化身と付いてるのが異常だ!何故こんなことになるんだ!!」
ゲネシス
「待たせたな!もう気付いたのか?予想より8年も早い…とんでもない神童だな。」
「どういう意味だ?この異常なステータス!ゲネは知っていたのか?」
「ああ、この世界を創造したのは俺だからな。でも翔平は想定外過ぎて流石にビビってるがな…」
「創造神がビビってどうする。最初からちゃんと説明してくれ!」
「8年後10歳になった時に発動するステータス設定をしていた。生まれた直後から成長曲線を逸脱し始めたので、多少早くなるかと思ってたのだがまだ2歳………う~む、この辺りが良いタイミングかもな。
俺もそろそろ新世界を創造しなきゃならん。信長という後継者も育った事だし、地球そっくりやるから管理頼む……
な~に、たかが2100年までだからほんの僅かな時間だ。
となると、真美のも早く確認しといた方が良いぞwじゃあな励め!!」
シュン!
「真美だと?待て!!待たぬかゲネーーー!!2100年って何だ!!」
信長は座標検索で追跡を始めるが
『ピーーーーープツン…月の上空50kmで途絶えました。遮断バリア痕跡あり。これ以上の座標特定は不可能です。』
「ぐぬう、まる投げして逃げたな!」
美幸の方
「それより貴方様。真美のも確認とは?もしや?」
濃姫
「真美ちゃんステータスオープンと言ってみてくれる。」
「はい、濃姫様。ステータスオープン」
名前:織田真美 2歳
種族:神8割人2割
職業:かぐや姫・五穀豊穣神&私失敗しないので女医神の化身
体力:SSS+
馬力:SSS+
速さ:SSS+++
頭脳:SSS+++
内政:SSS+++
小刀:SSS+++
投剣:SSS+++
射撃:SSS+++
*****
スキル(レベル・チート)
チート防御結界:あらゆる物全てを防ぐ
チートトンネル(地球~月)
地球と月を結ぶトンネルを転移同様、自由に瞬間往復出来る。
称号
月神の加護
医療神の加護
ギフト
【すべての細胞が20歳で固定されたまま、2300年までの寿命を持つ。】
美幸の方
「真美ちゃん……2300年まで生きるんだって……しかも外見20歳のままよ。ってことは727歳までお肌ツルツル元気なのね!!」
信長
「みい…元気なのね!!って言ってる場合か?」
濃姫
「うらやましい……20歳のまま…私はすでに今年40歳………」
信長
「帰蝶…そこじゃないだろ…しかも自分だって35歳で固定だとゲネが言ってたぞ。」
濃姫&みいちゃん
「「35歳と20歳ではシャワーの弾きが違うのよ!!」」
織田真美
「今2歳だから残り725年…ながっ(汗)」
信長
「それより真美。月なら余も転移で行けるが、そのチートトンネルと言うのはどんな感覚なんだ?何か感じるのか?」
真美
「はい父上。さっきから"月"と念じるだけでカーソル付きの月面地図?が出てきます。それを動かせますので、おそらく月面なら何処にでもトンネルを繋げられるのかと?」
「なるほど少し試してみるか、余が先に行って城を作ってくるから、そのカーソルを合わせてみろ。」
シュン!
真美
「あっ!!月に父上様です!速い!」
みいの方
「父上が見えるの?真美ちゃん」
「はい、はっきりと。わっ!!あっというまに織田スカイツリーと同じ建物が出来ました。」
信長テレパシー
『真美と皆も聞こえるか?』
真美・みい・翔平・濃姫
『『『はい聞こえます。』』』
『ふむ。先ずは安全を考えて真美1人で月までのトンネルを移動してみろ。』
シュン!
「父上!出来ましたよ!」
「ああ。余の転移と速さも変わらん月まで一瞬だな。これは凄いスキルだ!よし次は余と2人で地球に戻ってみよう。」
「はい、ですが父上様!数字に残り500万立法メートルm3(生物可能)と出ています。」
「……何と言うことだ!東京ドームが124m3だから約4個分の容量ではないか(汗)しかも生物も可能とは余の収納スキルと変わらぬ……これは強力な武器として使えるぞ真美(汗)」
「収納が武器ですか?」
「ああ。例えば真美が誰かに襲われたとする。」
「えっ!鬼より強い父上の娘の私を襲うのですか?」
「wそんな馬鹿は余が即殺すがな、まあ例え話だ。その賊を真美がチートトンネルに同乗させ月に放り出せばどうなる?ニヤリ」
「あっ!月では息ができませんね……」
「ああ、そういう事だ。ただトンネルに入れるだけで窒息死体の山になる。おそらく余の収納と同じで、手を触れなくても強制的に入れられるはずだ。余を相手にやってみろ。」
「はい、では入れ!」
シュポ!
「あっ!本当にできた!」
『聞こえるか真美?』
『聞こえます父上!本当に収納できましたが大丈夫ですか?』
『ああ問題無い。入ってみて幾つか分かった事がある。このまま地球に向かってくれ、但し東京ではなくポルトガルだ。』
『えっ?そんな事が出来るのでしょうか?』
『月と同じ様にカーソルが出ているはずだ。地球の地図を頭に出し確認してみろ。』
『分かりました………これは!出ましたよ父上カーソルが(汗)織田宗家リスボン城の私の部屋に向かってみます。』
シュン! ズン!!
信長
「ほらな、思った通りだニヤリ。」
真美
「こんな使い方ができるって気付きませんでした。父上はさすがです。」
それから信長は真美の部屋にあるベッドや豪華応接ソファーセット・冷蔵庫・テレビ・オーディオ・衣類等々を全てトンネル内に収納させた。
「よし、月のスカイツリーは真美にやるから中継地点として使うがよい。」
「中継地点?」
「まだ気付かぬか?ははは、こういうとこだけは2歳児らしいなw余も収納して月に行くんだ。そして直ぐに東京へ戻る。そうすれば余の転移と同じことが真美にも出来る訳だ。」
「えっ?……あ~~~確かにそうです!!1度月に行って地球の目的地にカーソルを合わせれば、それは父上の転移と同じことをしているんですよね!!」
「こういうのは何度も反復練習をするんだ。そうして時間の短縮につなげる。まあ今でも十分に速いが、無意識にできる様になるまで練習するのみ、さあ行くぞ。」
「はい、父上!」
こうして信長は真美と2人で地球~月~地球を何度も繰り返し、同時に遠隔収納~取り出し~遠隔収納とマンツーマンで指導。
そのおかげで5時間後には、さほど意識することなくスムーズにチートトンネルを使いこなせる様になり、東京に戻る。
「よし、こんなもんだろ。転移収納と実質同じ武器を手に入れた。しかも2300年までの寿命持ちだ。これは大きいぞ!余の時代に達成できなかった事を、真美の時代に人類がやり遂げられる。」
「翔平、真美ちゃん…まだ2歳なのに2人とも本当に凄いわ。自分の息子と娘が8割神様だなんて…母は狼狽えながらも誇らしいです。」
そう言いながら我が子をギュゥーと抱きしめる美幸の方。
翔平
「母上様。1日も早く父上に追い付けるよう精進します。」
真美
「私もです母上。月のスカイツリーから見る地球は本当に綺麗なの。母上にも見せてあげたいけど月には酸素がなくて……」
みい
「ありがとう真美ちゃん。でも大丈夫、わたしは真美の優しい気持ちだけで十分に幸せだからね。」
信長
「ふむ、酸素か………創造?いや違うな…地球の有り余る酸素を収納し、月面スカイツリーに定着させる?????そうかプラットフォーム創造!これで行こう!」
シュン!
みい
「えっ!貴方!消えましたね……地球の酸素を月にとか何とか?嬉しそうな顔をしてましたから、また人が驚く事をするつもりでしょうねw」
濃姫
「ほんと思い立ったらじっとしていられない人ですw」
真美
「父上の発想は、斜め上どころじゃないですからw」
翔平
「確かに。でもそのおかげで真美は、月経由の地球転移を身につけた。斜め上発想の1番弟子じゃんw」
みい
「敵を遠隔収納で月に放り出す……濃姫様の光槍に匹敵する、織田家と自分を守れる武器を手に入れたのが、母としては安心ですよ真美ちゃん。」
真美
「母上と濃姫様に他の母上(信長側室)達。無体を働く狼藉者は全員、月送りの刑にします!!」
みい
「月送りの刑……想像すると怖いけど頼りにしてるからね真美ちゃん。」
真美
「で、あるかw」
みい
「こら!斜め上発想1番弟子でも、そこは真似しなくていいのよw」
濃姫
「真美ちゃんの(で、あるか)は、カワイイから許しますw」
みい
「濃姫様、今頃クシャミしてますよ月でw」
「「「アハハハハハハ」」」
織田宗家大陸にある信長の自宅・東京織田宗家城。
いつも笑いに溢れていますが、次の世代が確実に成長している喜びで、今夜は何時もにも増して賑やかで幸せな夜となりました。
1人の斜め上発想・皇帝閣下を除いてw
月面スカイツリー
「はっぁ!はぁくしょん!!う~誰ぞ、よからぬ噂話しでもしておるのか?
月面プラットフォーム創造。
まあこんなもんであろう。放射能対策も難なく成功したし、良質な酸素が循環しておる。
後は日本人がこの装置を自力で作り、メンテナンスもできる様に教育しなければならんな。人材育成こそが今後の織田家において、最も大切な事業となる!まだまだやることは無限にあるぞ!!」
月の上で嬉しそうに1人語っている我らが織田信長皇帝閣下。
うつけ殿w大丈夫ですよ。2100年の先は織田真美さんが2300年まで引き継ぎますから、きっと日本人の手で月面開発が可能になる未来が訪れますよ。
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このエピソードはだいぶ前に書いていたのですが、月での場面は最終話まで取って置きたくて、回想シーン的に何時か公開するつもりでした。
お蔵入りにならなくて良かったです。
【また、いつか】