第136話 織田宗家大陸(旧オーストラリア)ゲネシスとの別れ
1576年7月1日
東京都江戸東区・織田城20km沖合いに地殻変動チート移動させたオーストラリア大陸。あれからもうすぐ3年になろうとしていた。
ゲネシス
「いや~何度来てもここは、濃厚で美味い神力が溢れてるな。ユートピアだわぁぁぁ。。。」
織田信長
「ほんと消えて音信不通になるのも突然だし、帰ってくるのも突然だよなお前は……」
「それはお互いさまだろうw
こんな"グリーン絨毯"緑の楽園の大陸なんて、なかなか出来るもんじゃないからな。理想郷は居るだけで神力の質が向上するんだ。今のお前ならわかるだろ?信長よ。」
「まあ確かに上手く説明出来ないが、より高い精度で神力行使が可能みたいな感覚はある。
それと需要と供給のバランスって言うのか?それが供給過多すぎて使いきれないから、パワー太陽光発電とパワーバッテリーに回して消費してる毎日だがな。」
「発電はいいとしてパワーバッテリーには何年分くらいの"神電力"が貯まったんだ?」
「帰蝶が管理してるが、先月で500年に到達したとか何とか言ってた気がする。」
「………お前たち2人って種族"半神"からそろそろ"地球守護神"に昇格するべきだと今思った…」
「止めろ…俺も帰蝶も人間だ。」
「それはそうと、半分は開発しても極上神力への影響は無いと伝えたはずだが、まだ15%程度で抑え残り35%も手を着けないで放置しているのには何か意図があるのか?」
「その気になれば開発なんて今すぐにでも可能だ。だがな農耕酪農に最適なこの豊潤に肥えた土地を、何も慌ててアスファルトで覆い尽くす必要も無いだろうと帰蝶と2人で決めた。」
「そうか…確かに横幅だけで北海道から台湾まであるからな。今の人口程度で慌てる事も無いか。」
「ああ、なんせオーストラリアは広い。15%程度の開発と言っても日本列島の約3倍もあるんだぞw全てが緑に包まれた肥沃な平地がだぞwこんなのチートどころの騒ぎじゃ無いだろ。」
「それもこれもお前が、南半球から北半球へ強引に地殻変動チート移動させたからだ…空間創造神の俺ですら影響が怖くてやらなかったのに呆れた奴だw」
「まあやってみないと分からない事は、やってみる性分だからな。
開発に関しては後々の世にも残しておきたいのが本音だ。その時代の人間がその時代の感覚で使い道を決める、それで良いのではないかとな。」
「ほお尾張のうつけ殿も悟りの境地かw」
「どうせなら"大うつけ"と呼んでくれw
この6年半で日本は地球上で唯一無二、断トツの富国強兵国家になった。だがそれは日本人の力ではない、神力無くしては到達できなかったのが事実だ。」
「だがその後、織田幕府は人材育成・技術研究開発に力を注いでいるじゃないか。」
「勿論だ、だがまだまだ全然足りん。軍事力関連や命に関することには神力を躊躇せず行使するが、それ以外では極力人間の力に任せようと思う。そのための人材教育育成だからな。」
「織田信長流、骨太の方針って奴だなw」
「未来のどっかの国のように言葉遊びだけで終わらず、本当の骨太にするけどなw実現あるのみだニヤリ。」
「おいおい、いくら後世で人気No.1織田信長と言えど政権批判は"バン"されるぞw」
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【この物語はフィクションです】
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「"バン"??良く分からんが、まあそう言う事だ。じゃあなゲネそろそろ制限時間だろ?俺もグリーンランドに行ってくる。権六《勝家》が首を長くして待っているんだ。」
「おお行ってこい。この織田宗家大陸に滞在中だけは3分が10分まで延長可能なんだ。それだけ神力の質が良いんだろ。異次元世界の創造のためにもタップリ吸わせて貰うよ、気を付けてな。」
「ふっ、後で請求書回しておくかw」
シュン!
「凄いな…おそらく俺が鑑定してる事にも気付いていただろうに。神力に微塵も乱れが無かった……この地球上において完全に俺を超越したんだな。
おめでとう織田信長皇帝閣下殿。これで俺のやれる事はもう無い…少し寂しいが一旦ここでお別れだ。再会可能は最短でも500年後となる。
やはり本能寺で途絶えてはいけない魂だったんだ!楽しかったぞ尾張の大うつけ殿。濃姫と2人で、いや家族皆で500年後に俺を驚かせる地球を見せてくれよな。
最後にこれを授ける、請求書がくる前の前金支払いだwサラバ友よ!!」
なんだかこれにて完結!最終話的な内容となっていますが、ところがどっこい!まだまだ続きますからw
ゲネシスが最後に授けた物ってなんだろ?実は作者も興味津々ですw
また明日。m(_ _)m
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【参考資料・総面積】
オーストラリア=7,741,000km²
日本=377,975k㎡
まさに桁違い約20倍の広さです。