第133話 織田宗家ロンドン城の奇跡
大日本皇国が日英同盟を締結してから1年以上が経過し、スペイン王国・ポルトガル王国・イングランド王国に深く根を張った織田幕府。
この3か国を中心として、他のヨーロッパ各国へも経済的進出を進める織田宗家。織田幕府軍の軍事力をバックに織田幕府商工部が出店し、織田総合物産株式会社が食料品を始めとするあらゆる商品の生産・流通を担う。
織田幕府軍・幕府商工部・織田宗家の三位一体政策。2年にも満たない僅かな期間で、衣食住の衣と食を掌握されたヨーロッパ国民の日常生活。
もはや大日本皇国無しでは立ち行かない状態となっていた。
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1576年4月5日
織田信忠・織田幕府欧州大将軍・関白殿下(20歳)
「叔父上、翔平のポルトガル王就任式に"空飛ぶ艦隊"を披露すると父上が張り切っているらしいが、熱量凄そうですなw」
織田有楽斎
「先週、織田幕府城で兄上と会い少し話したのだが、ヨーロッパ中の王族が驚愕のあまり臣従してくるのではないか?と笑っておられましたなw」
「ははは、父上らしいな。だがそれで臣従してくれるのなら大歓迎だ。少なくとも戦で無駄な血を流さなくてすむと言う事になる。」
「当日6月2日に向けてもう1人張り切って準備に飛び回っているのが"あの男"ですなw」
「ふっ、浅野翔吾大臣かw」
「如何にもw水を得た魚のごとく存分に動き回っているので、次のCMの打合せをする時間も限られて苦労したわい(苦笑)」
「はははそれは仕方ない。総務省広報室から独立して今や、広報省のトップ織田幕府広報大臣ですからなw」
「大臣になっても現場に自ら足を運ぶのは変わらないので、こまめ大臣と呼ばれているらしいぞw」
「こまめかw雑よりはマシでしょうなwさてグリーンランドに行ってくる。勝家がまた新たな鉱物資源ウランを発見したらしくてな。
あれも鉱山発見の鼻が効くのか本職ベテラン"山師"が柴田師匠と尊敬していると皆が感心しておったわw」
「いやいや大したもんだ!2ヶ月前に金とプラチナ鉱脈を発見したばかりなのに、本当に"山師"顔負けだなwでは大将軍閣下も気を付けて。」
「ああ、叔父上もOda townキプロスショッピングモール店でのパール装飾品販売拡大で稼いできてくれよw」
「キプロスは前田慶次郎のおかげで女性観光客数が凄いからなw織田パールは地中海土産で売上No.1だ。今回もたっぷり稼がせてもらおうwでは明日、織田宗家ロンドン城で。」
「ああ織田宗家ロンドン城で!」
織田宗家ロンドン城??
はてさてその話しは1575年10月5日、今から半年前に起きた"織田宗家ロンドン城の奇跡"と呼ばれる出来事である。
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1575年10月5日 7:00
織田宗家城・100F濃姫クリニック分院
「オギャーーオギャーー!!」
とても大きくて元気な産声が響き渡り、嬉しそうな濃姫が分娩室から出てきた。
「貴方!エリー見事に頑張りました!立派な男の子ですよ!おめでとうございます。」
信長
「そうか!!男子か!!でかしたぞエリー!」
濃姫に案内され父親の信長が部屋に入る。ベッドには大粒の涙を流しながら初の出産を無事に成し遂げた、エリザベス1世イングランド女王陛下の愛しい我が子を胸に抱く姿があった。
エリザベス1世
「貴方様……わたし…わたし…がんばりましたよ……(涙)」
信長
「良くやった!良くやったぞエリー!本当に良く頑張ってくれた!この信長礼を申す。」
エリー
「抱いてあげて下さい。私と貴方様の子供です。」
濃姫
「部屋全体にチートクリーンをかけて清潔にしています。どうぞエリーの産んだお子を抱いてあげて。」
早速我が子を抱く信長
「そうか!おおお!目元が余にそっくりではないか!鼻筋がシュッとしてるのはエリーと瓜二つ。これはイケメン王子になるぞ!!世界中の姫君達が争奪戦を始めるのおw」
エリー
「まあw嫌ですわ気の早いことでw
濃姫院長先生にお市先生ありがとうございました。初産の私に日々配慮していただき、無事に我が子を取り上げてもらい感謝の気持ちでいっぱいです。」
濃姫
「お市先生が主治医を担当してくれたおかげで、私は織田城本院やトリプタルタワー分院の出産にも力を注げて助かりました。ありがとうお市ちゃん。」
お市の方
「いえいえそんな、私は普通に診療をしただけですよ。エリー義姉上様が、濃姫院長先生と主治医の私を信頼してくれて、1度も欠かさずにマタニティー教室に通ってくれたからです。とても優秀な"プレママ"さんでしたw」
信長
「お市、余からも礼を申す。今や名産科医と有名な市に担当してもらい、安心して任せる事ができた。これからもエリーと息子のこと頼んだぞ。」
「はいお任せを。それより兄上様、例の"御公務"そろそろ出掛けられた方が宜しいのでは?」
「おっ!そうであったな。では帰蝶・お市あとの事よろしく頼んだぞ。エリーよ夕方には戻り名付けをしよう。」
エリー
「名付け!!ハイ楽しみにお待ちしております。御公務お気を付けて。」
濃姫&お市の方
「「行ってらっしゃいませ!!」」
シュン!
御公務?何処へ何をしに行くのやら?
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ズン!
ロンドンを流れるテムズ川沿いセント・ジェームズ宮殿"跡地"に現れた信長。
令和の世で言うロンドン特別区の1つシティ・オブ・ウェストミンスター地区。
元々の面積は21.48k㎡であったが、その周辺地域東南にあるシティ・オブ・ロンドン等も取り込み、神力で手を加え5km×5km=25k㎡の正方形の平地を確保。
防御施設として、幅と深さが共に100mある垂直空堀で周囲をぐるりと取り囲んでいる。
「昨夜移転させて以来不穏な動きは無いようだな?」
阿部慎之助
「はい、周辺地域上空を攻撃型ドローン1万機が飛び交い、陸地はAPC9部隊5万人がフルオートポジションで警備に付いています。」
「うむ、では早速始める。翔吾大臣!スタンバイは?」
浅野翔吾広報大臣
「いつでもどうぞ!キャメ100です!」
「100だと!そんなに必要なのか?」
「当たり前です。大日本皇国と英国ロイヤルファミリーの記念すべき歴史的日ですから。完全永久保存版のオリジナル映像、むしろ100キャメでは足りないのではと?」
「まあ良いwでは行くぞチート創造錬金術・神力Max!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
セント・ジェームズ宮殿跡地からエベリー邸宅(現代のバッキンガム宮殿)跡地とセント・ジェームスズ・パーク湖等々を300m掘り下げ強固な地盤改良を施したうえに、布基礎・タンピング作業を一瞬で完了させ、頑強な地下基礎を創造する。
第3艦隊・阿部慎之助大将は
織田建築工科大学"初代学長"を勤め、建築土木技術部門の教育者も兼任しているのだが
「は、速すぎる……(汗)これでは学生達に何の参考にもならないぞ…」
浅野翔吾広報大臣
「阿部大将大丈夫です。このまま放送しても誰1人スピードに付いていけません。スーパースロー映像に編集して配信しますから、その動画を入れたタブレットをお渡しします。」
「そうか、それは助かる(汗)
動体視力をMax強化したこの俺ですら、作業行程がまったく見えない。」
信長
「基礎はこんなもんだろ。慎之助!翔吾!箱(城)を設置するから良く見ておけ。」
ズガガガガガ!ドゴゴ!ドゴゴ!
阿部大将
「良く見るも何も、毎度お馴染み一瞬で竣工してるし……」
翔吾
「ハハハ……LIVE配信にしなくて良かったです。速すぎて意味無いですから。では自分は編集作業に入ります。
17時からの全世界Newsに間に合わせないと(汗)」
「こんなもんだろニヤリ。どうだ慎之助。」
「どうだも何も皇帝閣下。目で追えない速さで完成する創造物を、評価できる人間など存在しません……」
「それもそうかwまあ良い、引き続き警備を頼んだぞ。余はこの城の内装と陸・空・ミサイル等々の軍備を整え、織田宗家城へ戻る。エリザベスとの息子に命名せねばならぬでな。」
「はっ!お気を付けて!命名と言えばこの城は何と呼べば?」
「織田宗家ロンドン城だ!織田宗家の名は外せん。後程、軍備明細をタブレットへ送信しておく。
基本は織田宗家大陸東京地区の織田宗家城と変わらぬが多少オリジナルもある。確認だけしといてくれ。
それとAPC9部隊あと10万追加で出しておく。15万人もいれば見映えもいいだろwさてと先ずは屋上からやるかな!」
シュン!
阿部慎之助大将
「えっーと(汗)欧州大将軍閣下から正式に軍命令書は発行されていないが、引き続き織田宗家ロンドン城警備で良いんだよな?たぶん…?」
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東京地区の織田宗家城は幕府の象徴織田城と同じスペック。
織田宗家ロンドン城もそれに準じる。
2km四方の敷地内に内装設備を令和レベルにした、100階建ての超高層ビル。
建築面積1F(300m×200m)=6万㎡
延床面積=600万㎡
【軍備】
短距離イージスミサイル
(最大射程300km5,000発)
ブローニングM2重機関銃
(有効射程10km)1,000丁
オスプレイ500機
攻撃ヘリAH64アパッチ500機
攻撃ドローン機レーザー光線弾
(飛行範囲100km)1,000機
偵察ステルスドローン1,000機
10式戦車(改)5,000輌
軍用トラック等車輌5万輌
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そして今回、次世代主力軍事兵器として開発中の【太陽光エネルギービーム砲】を初めて10門設置した。
その名の通り太陽光エネルギーを圧縮してビームを形成し発射する。
*射程距離無限
*ビーム速度=光速レベル
*1ビーム貫通サイズ直径1m~100m自由自在
*1ビーム温度=1万℃
*発射速度=1秒間に10ビーム
*発射可能ビーム数=1パワー太陽光バッテリーで連続10分間6,000ビーム
*バッテリー充電時間=30分
この新たな武器は各兵器の主砲として今後装着されることになる。
このチートどこまで行くのやらwもう作者にも分かりません。
また明日 m(_ _)m