表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
127/141

第127話 1575年元旦織田家

 1575年1月1日 10:00


 年末に行われた第2回織田幕府年末連合稽古及びトーナメント戦。

 織田幕府剣術指南役の柳生石舟斎が参戦するとあって大いに盛り上がり、会場周辺は一般観客80万人で埋め尽くされた。


 "織田信長ドームスタジアム"の前売りチケット10万枚。浅野翔吾の巧みなプロモーションにより前日12月28日、僅か10分でソールドアウト!

 満席には2万人の余裕があったため、信長の意向で急遽当日券1万5千枚が売りに出された。


 パニックや暴動を抑える治安維持名目でAPC9部隊3万人が追加で出動。最寄りの全ての駅前からチケット売場迄を警備する。


 それでも入りきれない大勢の観客達はそれぞれ、織田信長ドームスタジアム"タウン"の各種施設でリゾート気分を満喫した。


 織田宗家大陸・東京地区総合基地

 織田宗家城・100F織田信長自宅


 織田信長

「まあ大成功で何よりだったな。各施設アトラクション常に満員ではあるが、導線を意識して横幅50m以上確保したのが功を奏した。やはり何をやるにも先ずは広い土地の確保、それが証明されたわけだ。」


 濃姫

「はい。80万人の観客が訪れましたが、警備兼会場案内係のAPC9部隊も追加を入れて13万人出動。パニックも起こらず良かったです。」


 美幸みいの方

「空にも多数の偵察ドローンが飛んでましたね。わざとステルスを解除して、姿を見せていたのが犯罪抑止力にも繋がったのでは?」


 あここの方

「臨月の私たちは濃姫様の御指導で人混みは避けましたが、出産後には是非ともネズミーランドアトラクション遊園地に行ってみたいです。」


 井伊の方

「私はなにやら見たことも無い世界中の動物がいる、ZOOとやらに行ってライアンなる物に肉を投げてみたいです。」


 信長

「いつも麗しい直虎よ。肉を与えるのは"飼育係"の大切な仕事だぞ。しかも肉は投げてなどいないからな(苦笑)なにか間違って伝わっているようだな…」


 於鍋の方

「私は出産後の軽い運動をとの濃姫様のお心遣いにて、総合体育館のマタニティープール教室を受講させてもらいました。

 真冬なのに水温39℃の温水プールでの歩行は快適でした。皆様にも是非お勧め致します。」


 濃姫

「そうね、プール内は浮力の働きで膝や腰への負担も減るから、妊婦にとって最高の有酸素運動になるわね。早速明日みんなで行けるように2時間ほど織田家で貸切りにしましょう。」


 坂氏の方

「それはそれは楽しみです!温水ならお腹の子も暖まって早く外に出ようとするかもw」


 初産の井伊の方は驚いて

「ええ?そんな事もあるのでしょうか?」


 濃姫

「たんなる入浴と違い水中でウォーキングと軽いストレッチを行います。

 母体がリラックスすると胎児にも好影響を与えますから、その場で産気付く事は無いでしょうがw安産に繋がる可能性は高いでしょうね。」


 養観の方

「まあ良いこと尽くめですね。明日が待ち遠しいです。」


 信長

「ふむ、確かに養観の申すように良いこと尽くめの様だな…翔吾直ぐに100F転移HALLへ来るのだ!」


 みいの方

「あなた様、浅野殿は正月"ドームタウン"初商いで御忙しいのでは?」


「三が日"ドームタウン"を休園にしようと余が言っても、稼ぎ時に休むなどもっての他と言い張ってな。

 APC9部隊3万人貸して下さいと強引に開園したのだw

 忙しくしてないと体調が著しく悪化すると、最後は脅してきた(爆笑)」


 みいの方

「まあ!それはもう立派な病気ですね………」


「ははははは、そう言うてやるなみい。おっ来たみたいだな、どれ遠隔収納!」


 100F転移HALLに到着した浅野翔吾を遠隔収納する信長。

 織田宗家城最上階にある織田信長自宅には、事前DNA登録済みの織田宗家の家族以外、例え親族であろうが勝手に出入りする事が出来ない造りになっている。


 ズン!


 浅野翔吾

「お待たせしました皇帝閣下様!正月営業長蛇の列でODAホテルリゾートも満室です!」


 信長

「w翔吾。マグロやカツオ等はな他の魚類と違い、自分のエラ蓋を動かせないそうだ。」


「エラは知ってますがエラ蓋というのは?それを動かせないとどうなるのでしょうか?」


「エラの中に海水に溶けた酸素を取り込めなくなる。それで生まれた瞬間から口を開け常に泳ぎ、エラを通過する酸素を取り入れ呼吸する。

 もし泳ぐのを止めた瞬間!!」


「瞬間!!(ゴクリ)」


「酸欠状態で窒息死するそうだ。寝ている時でも低速ながら泳ぎ続ける、その代わり右脳と左脳を交互に眠らせるそうだぞ器用なものだな。」


「眠りながらも泳がねばならぬとは…難儀な生き物ですねw」


「たわけ!忙しくしてないと体調が著しく悪化すると言うた、お前も同じであろうがマグロ翔吾w」


「マグロ翔吾……御言葉ですが閣下、それは違う意味で少し嫌でございます。せめて"翔吾カツオ"でお願いします。」


 あここちゃん

「翔吾カツオ!磯○カツオみたいw」


 みいちゃん

「あこちゃん、サザーランドさん一家DVDの見すぎですよw」


 井伊の方

「タララちゃん可愛いよね。」


 養観の方

「私の推しはイクララちゃんですね。」


 翔吾

「あ、あのーー奥方様方。盛り上がるのはその辺で宜しいですか?とても忙しくて早く現場に戻りたいのですが…」


 信長

「おおそうだ!呼んだのは他でもない、これからプールを2時間ばかり貸切りたいのだが?」


「プールを貸し切る…う~んこの寒い時期の温水プールは大好評でして、専用25m・50mプールが5面ずつあるのですが、どれも1時間待ちです。」


「そこを何とかするのがお前の役目であろう。」


「うわ出たムチャ振り上司!」


「何か言うたか?翔吾カツオ!」


「なっ何でも御座いません(大汗)、そうだ!織田幕府軍専用・総合体育館の競技用50mプールなら、今日は13:00まで未使用です。」


「そうか!ん?軍事行動に必須の着衣水練を鍛練せよと申しておるが、誰も行ってないというのか?」


「午前中筋トレルームにてフリーウェイト・パワーリフティング鍛練で、前田慶次郎殿に全員シバカレまくってます。」


「慶次郎が筋トレを先にやらせてるのか?」


「はい筋肉を疲労困憊状態にした後、その状態のまま最後の締めとして10,000m長距離遠泳をさせるとの事にて(苦笑)」


「あいつは鬼なのかニヤリ」


「鬼がまだ優しいと思われます。何故なら締めの1万mはヘルメットまで着用したフル装備で行うとの事にて……」


「…フル装備…確か10kgはあるな?」


「いいえ、それは皇帝閣下特性の超軽量装備の重さです。」


「なに!まさか旧式でのフル装備!!」


「そのまさかです…前田慶次郎殿いわく、実際の戦場では何が起きるか分からん。たかだか40kgくらいの装備で何を狼狽えておる。儂らがガキの頃はそんな重量当たり前だった!だそうです……」


「そうか…よし今すぐプールを抑えろ!13:00まで残り2時間以上ある。

 帰蝶、マタニティープール教室とやら宜しく頼んだぞ。」


「はい承りました。貴方さまは何処へ?」


「決まっておろう。13時からの慶次郎水練に参加するため先ずはパワーリフティング鍛練に行ってくる。翔吾!皆を頼んだぞ!」


「はい分かりました。因みにその鍛練、以前は織田幕府城で行っていましたが、毎回慶次郎殿もフル参加して常にトップでございます。」


「面白いニヤリ久々に慶次との勝負だな。」


 シュン!


 みいちゃん

「消えた!翔吾殿にマグロやカツオと同じだと言ってましたけど、皇帝閣下も一緒のように思うのは私だけでしょうか?」


 一同

「「「はげしく同意!!」」」


 ーーーーーーーーーーーー


 あっ肝心要のトーナメント戦の結果wwどんだけ引っぱるんだよw


 刀剣部門

 優勝者:森可隆(22歳)

 賞金:1億5千万円

 副賞:織田家最強屋敷


 織田宗家大陸・東京地区総合基地大手門前に最強屋敷を設置された森可隆。あまりの感激に1日中号泣して脱水状態寸前?までいったとか?なんか副賞の方が凄いんですけど…


 模範試合

 柳生石舟斎の圧勝でした。

 *******

 槍部門決勝

 前田利家VS本多忠勝

 本戦10分+延長20分・計30分の死闘の末、時間切れ引き分け。

 その場合は大会ルールで持久力的に不利な年長者の勝ちとする。


 優勝者:前田利家(36歳)

 賞金:1億5千万円

 副賞:織田家最強屋敷

 利家は2件目の最強屋敷を織田宗家大陸・東京地区総合基地大手門前の、森可隆家隣に設置された。


 前田利家

「確かにルール上では儂の判定勝ちとなる。がしかし戦場であれば儂は持って後5~6分、忠勝はまだまだ余力を残していた。悔しいが10分後に討ち取られる未来が見えた。これからまた鍛え直し来年こそ、判定ではない1本勝ちを納めてみせる。

 本多忠勝!最強屋敷は我が前田一族で使わせてもらうが、賞金は全額御主の物だ!それで美味い飯を喰らいまた存分に戦おうぞ!」


 そういって1億5千万円全額を本多忠勝に譲った


 一方、本多忠勝は

「ま、前田様……何という男気!この平八郎生涯、前田様を槍の師と仰ぎ付いてまいります!」


 普通なら前田利家は男だ輩だ漢だな!となり、本多忠勝も気持ちの良い若武者だなと感動のシーンになるのだが………1人ぶちギレている御方が……


「なんだとこの野郎!おい犬《利家》てめぇ何時から俺の賞金を勝手に人に譲るほど偉くなったんだ!ああーこらっ!(激怒)

 先ずは恭しく受け取ってその後こっそり譲るんならまだしも、この場で、んな事やってんじゃねえ!

 お前の自己満足でそんな前例作ったら、来年から優勝者が貰いづらくなるだろうが!!この脳筋犬が!!!」


 前田利家

「へっ?たっ確かに…」

『こ、怖いよ~~~お松助けて~~(泣)』


 本多忠勝

「まっ、前田様!!!この平八郎!

 判定とはいえ負けは負け!賞金は前田様の物で御座います!!」

 ソッコーで会場を走り去ってゆく。


 観客達

「「「ヤバ!マジで偉い剣幕だぞ!!」」」


「「本多忠勝って、足があんなに速かったんだ??」」


「「それより残された前田様……哀れだ…」」


 その後、信長から準優勝者にも賞金1億円が渡されると聞いた観衆達は


「なるほどな、それで皇帝閣下はあんなに激怒したんだ。」


「そりゃそうだ優勝賞金だって全額、皇帝閣下が出している。それを渡して格好付けたら、そりゃ他人のフンドシで何とかになっちまう。」


 その賞金賞品の豪華さを見ていた他の武将達は全員、来年に向け猛特訓に励むようになります。


 柳生石舟斎

『声には出せないが、優勝者に圧勝した儂も最強屋敷…ほしかったな…』


 こんな感じですみませんm(_ _)m

 また明日。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ