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第123話 織田幕府年末連合稽古・柳生石舟斎特別参戦

 1574年12月28日 9:00


 東京都江戸東区・織田幕府織田城

 98F信長執務室


 織田信長

「綱成、今年の連合稽古もいよいよ明日だな。織田幕府剣術指南役の石舟斎は初参加。勝手が分からぬゆえ権六《柴田勝家》、又左《前田利家》と3人で進行含め頼むぞ。」


 北条綱成

「はい。先ほど会場の武道館設営も無事終了しました。

 閣下と石舟斎師匠の10月10日!

 あの伝説の立ち合い以来、全員稽古に一層熱が入り、刀槍術練度があがっておりますので楽しみです。」


「今の戦場、特にヨーロッパでは敵軍も銃や大砲を完備しておるからな。

 なかなか昔の様な一騎討ちの場面は少なくなった。

 かと言って暴漢や不逞の輩が、無法なふるまいをしている場面に出くわせば、武士である以上成敗せねばならん。いざという時のため刀の鍛練を疎かには出来ぬからな。」


「仰せの通りにて。」


 柳生石舟斎

「皇帝閣下にお願い申し上げます。

 是非とも織田幕府年末連合稽古、最後に行われる指名模擬戦トーナメントに儂も出場致したく。」


「なに?剣豪自ら出るつもりなのか?綱成、トーナメントはベスト4だったな?」


「はい、3位決定戦は行いませんので準決勝2試合と決勝の3試合で御座います。

 ただもうトーナメント表は完成しておりまして、出場者には連絡済み。今さら出るなとは言えません。」


「今年の出場者は誰だ?」


「はい、剣の部門では森可隆(22歳)榊原康政(26歳)真壁氏幹(24歳)斎藤勝秀(24歳)の4名を指名しております。」


「若手の強豪四天王か…実力的にも悪くはないが、昨年第1回大会の覇者・佐々木小次郎(40歳)は出ないのか?」


「勿論最初に声かけ致しましたが、福岡地方の田川郡にて修行中の身なれば、今回は辞退したいとの申し出にて。」


「ふむ、修行とな相変わらず剣術一筋!残念だが仕方ないか。

 織田・徳川2人の剣術は折り紙付き。真壁と斎藤は塚原卜伝殿の弟子であったな?」


 柳生石舟斎

「我が師・上泉信綱殿の弟分です。」


「良し、こうしよう!トーナメントを行った後、今年の優勝者と前年優勝者の対戦を行う。但し賞等は設けず、あくまでも模範試合との形式を取る。」


 北条綱成

「如何にも盛り上がりそうですが、しかしながら佐々木小次郎殿は辞退しておりますが?」


「小次郎の代理として織田幕府剣術指南役・柳生石舟斎ならば異論は出ぬであろう?」


「なるほど…それはまた斬新な発想です。確かに指南役殿であれば文句どころか皆、本戦以上に楽しみになります!」


「それでどうだ石舟斎、変則ではあるがな。」


「試合に参戦できるだけで有難い事にて。何とぞお頼み申し上げます。」


「良し決まりだwそうなれば翔吾!直ぐに参れ!」


 転移ルームの点滅が始まり10秒後


 浅野翔吾

「明日のトーナメント戦・全世界LIVE配信準備は完了しています。」


「ふんw相変わらずこの手の仕事段取りは早いなニヤリ」


 信長は今までの話を浅野翔吾に説明すると

「新たな目玉企画!!

 これは是非とも観客を集めるべきですね!!」


「その通りだ、それで翔吾を呼んだニヤリ。だが今日の明日だから流石のお前でも5千人は無理だろう?3千人ならどうだ?」


「はっ某にお任せを!まだ午前中。これから宣伝放送と広告ビラ撒き、それにこの口上でw今日中に前売りチケット5万枚は売ってみせます。」


 信長

「おお5万人だと~大きく出たな翔吾!しかもチケットを売るって商売にするのか?」


「皇帝閣下、当然です。1等席から5等席までの設定にします。

 そうですねえ、1万円~2,000円で良いでしょう。それより5万人収容のスタジアムに4方向の大型ディスプレイ。創れますか?」


「こいつ、余を挑発しおって誰に物を言っているニヤリ。

 チケットなら10万枚売り捌いてこい!12万人収容のドーム型スタジアムをチート創造してやる。

 "織田信長ドーム"こけら落とし!

 幕府連合稽古にトーナメント戦。最高のイベントではないか!わははははははw」


「広告ビラ直ぐに作成します。ビラ撒きと明日の観客の足、両方織田空軍でお願いします。」


「任せろ、オスプレイ何千機でも出してやる。大口叩いたんだ10万人集めろよ翔吾!」


「それこそ誰に物を言っているのですかw倍の20万人以上集めて、ドームの周りに屋台を出しまくり大商いにしてみせます。では御免!」


「ははははは、今日の明日でも奴なら楽勝だろーな。どれ負けていられぬ。綱成、石舟斎行くぞ!」


 石舟斎

「どちらへ?」


「知れた事よ織田信長ドーム午前中に創ってやる!」


 綱成

「武道館の設営準備5日間もかけたのに(泣)(泣)」


「心配するな地黄八幡《北条綱成》!武道館設営は新年初稽古で使用すればよいだろう、無駄にはならん。」


 シュン!

 あっという間に決まったその他諸々w

 この地獄の連合稽古と壮絶なトーナメント戦が世界中に大反響をもたらし、織田と同盟を結ぶスペインと国境を接しているフランス。

 大日本皇国にまさかの臣従を決定するとは流石に信長も想定外でした。ネーデルラント各国も揺れ動きそうです。


 孫子の兵法【戦わずして勝つ】

 ここにきてまさに、戦に勝つより戦わずして勝つのが上策であるを実践しまくっている織田信長。良い感じっすねm(_ _)m


 また明日。


 ーーーーーーーーーーーー


 佐々木小次郎の年齢ですが

 1612年巌流島の決闘で宮本武蔵に敗れ死去。

 しかしその時の年齢が18歳説と78歳説!60年もの開きがありまして、要はハッキリしていません。

 18歳説だと20年後の1594年生まれになりますので、この話では1534年生まれとしました。



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