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第108話 ポルトガル国王セバスティアン1世

カクヨムにて先行公開中です。

 1574年6月6日 10:00


 織田幕府軍のミサイル・砲弾攻撃で、瓦礫の山となったリスボン宮殿の外壁を全て収納。

 APC9部隊2,000人と10式戦車(改)50輌を内部に招き入れた信長。

「余がワガママ坊主にきっちりと

 世の中の厳しさを教えてやらねばならんな。ニヤリ」


 本多忠勝

「その坊主の首。蜻蛉切とんぼぎりの錆びにしたいのですが。」


 浅野翔吾

「先程のLIVE映像で本多殿は、世界中から首狩り族認定されております。」


 信長

「まあ待て。一国の王とは言え、くだらぬ弱者の首を突き刺しても蜻蛉切は喜ばぬだろう。

 奴は伯父のフェリペのもとに連れて行きポルトガル王国には2度と戻さぬ。もし1歩でも足を踏み入れたら即座に命を奪うと伝える。

 そこでスペイン帝国フェリペ2世がどう出るかだ?」


 翔吾

「フェリペ2世は財政の裏付けも無しにモロッコ侵攻を企てていた、セバスティアン1世の政策を危ぶんでいました。」


「ああ甥だから何かと気に掛けてはいるが、隣国の王としての信頼度は皆無だ。」


 忠勝

「しかしそうなるとポルトガルは国王不在となりますが?」


「ポルトガル摂政で枢機卿でもあるドン・エンリケを国王に据え置く。今までも摂政として実質、軍事以外で国を取り仕切っていたから問題はあるまい。」


 翔吾

「なるほど。摂政は大日本皇国との軍事力の差も理解しております。戦で蹂躙され隷属的立場で属国扱いされるより、平和的な交易に興味を示すのは間違いありません。」


「その上で美幸との間に生まれた六男の翔平と養子縁組みをさせる。」


 翔吾&忠勝

「「なっ!!」」


「何を驚いておるw奴は聖職者で子供がいないゆえ跡継ぎが必要だろ。将平を次期ポルトガル国王にする。」


 翔吾

「それは!フェリペ2世が納得するはずが御座いません。あらゆる難癖をつけてきます。」


「難癖?むしろ好都合だがw

 戦を仕掛けて来れば防衛するのは当然であろう?民衆は傷付けず軍事面で屈服させる。

 帝都マドリードを余に献上したくば攻めてくれば良いのだw

 色々裏工作する手間が省けて、翔吾も楽になるであろうニヤリ」


「何というか、、、交易の使者のはずが2カ国乗っ取りの侵略者になるんですね。でも内政が大変ですよ、織田幕府も管理者が足りません(汗)」


 忠勝

「そこは浅野殿、幕府の人材が育つまで軍事基地を置き治安維持をすれば良いのではないか?

 儂なら天下泰平の大日本皇国よりも、外国基地勤務をいの一番に希望するがな。」


 信長

「実際ポルトガルの国土は狭い、九州の2倍ほどだ。

 それにスペインはフェリペが攻めてきた場合のみ返り討ちにして帝都マドリードだけを占領する。他の地域まで統治をするつもりは無い。

 フェリペ一族郎党は人質になってもらうがなニヤリ」


 忠勝

「そのマドリードとやらには、軍事基地を設置なされますでしょうか?」


「ふんw早速勤務希望か?」


「はっ!宜しくお願い致します。」


「考えといてやる。着いたぞ。」


 国王居室前に30人ほどの兵士が備えている。


 翔吾

「国王の護衛にしては随分と少数ですね。」


 信長

「宮殿内の親衛隊を全員排除したからな。」


 忠勝

「皇帝閣下!浅野殿!ここは某にお任せあれ!」


 蜻蛉切を中断に構え、敵陣に突進していく本多忠勝!


 信長

「たわけ!余も最近運動不足だ、半数は貰うぞ。」


 翔吾

「APC9部隊!半円形に囲め!もしもの時は直ぐにセミオートで撃て!」


「あっ!あれは首狩り族!!」

「ひい!野蛮人だーーー」

「もう1人のデカ物を狙え!」

「取り囲んで突き刺すぞ!」

「首狩り族20人!残り12人はデカ物を囲め!」


「ふっ上等!ゴラァーー」

 信長は長さ5m重さ200kgの重力金棒を横に一振りする。

 ブ~~ン!!


「ゴホッーー」「グギャ!!」

「イデェェェ」「ボキッッ!」

「グチャ!!」「ゴシャ!!」


 重力金棒の左右往復スイングで、鉄の暴力の直撃を受けた哀れな兵士11人…

 鎧ごと潰された胴体から血が噴き出し、ぐちゃぐちゃになった内臓がはみ出ている……


「ううううわあぁぁぁ~」

 残された1人の若い兵士が勇気を振り絞り、立ち向かってくる。


「ほお、この残虐シーンを見ても逃げないか。若いのに見所があるではないか。」

 手にした重力金棒を地面に置いて、前後左右にステップを踏みながら半身で構える織田信長。


 素手とは言え身長2mでリーチのある信長相手に、178cmの自分では距離を取ると不利と判断。

「キエーーーイ!」

 ふところに思い切り飛び込み、相手リーチの有利を潰しにかかる。


「ふむ、いい判断だ。」

 下から喉元を狙いスピードに乗り伸びてくる剣をスウェーバックでかわしながら、サイドステップで若騎士に密着、右腕を絡め取る。


「ギャア!!」

 瞬く間に右肘を極められミシッ!バキッ!と骨が折れる音がした。


「まだだ。」

 バックを取り左腕を顎下から首に巻き付けロック、右手の平で後頭部を全面に押し出す裸絞はだかじめで一瞬で落ちた。


「踏み込みの速さもあるし剣先を滑らせる様に伸ばしてきた、良い腕をしているぞ。幕府軍で鍛練すればもっと成長するだろう。今回は相手が悪かったなw」

 シュッポ!

 見所のある若騎士を収納する。


 20人に囲まれた本多忠勝

 タタタン!タタタン!タタタン!

「ゲエーー」「ガーーー」

 後ろに回り込もうとする10人のポルトガル兵士を、APC9部隊のセミオート射撃が足を撃ち抜き戦場から離脱させる。


 正面にいる敵兵士5人を槍の間合いを十分に活かし、喉突きから切り返して石突きによる脇腹への殴打。右から左に豪快に旋回させ、誘い込まれた1人をカウンターで折り返し脛を砕く。

「ふん!!」「ギャーー」

「せい!!」「グォーー」

「止めだ!」「ゴホッ!!」


 ものの30秒足らずで5人を片付け、残り5人に鬼の形相で睨みを効かし蜻蛉切を真っ向上段に構え直した。


「無理だ!!!」「逃げろーー」

「首が首が無くなる!!!」


「何だ!!敵前逃亡とは、、、

 騎乗しておれば追い討ちをかけるところだが、この中にいる総大将を仕留めねばならん。」


 そして信長の方に向き直り

「はっ??えっ!!これは?」


 おびただしい血の海の中に、11人の撲殺と見られる死体が横たわり内臓が飛び出していた。


 信長

「1人だけ使えそうな若武者がいてな収納しておる。」


 忠勝

「はっ、はあ、、、左様ですか、、、」

『あの一瞬で11人も殺したのか、、、立派な狂戦士バーサーカーじゃないか、、』


 翔吾

「あの騎士は根性ありましたね。忠勝殿に恐れをなして逃げた5人とは大違いでしたよ。」


「どれ、ぶち破るぞ」

 信長は重力金棒をしまい長さ2m重さ500kgの重力金槌を取り出し振りかぶる。


 ドゴーーン!!パラパラ

「ひいい!!」

 ドゴーーン!!パラパラパラ

「うぐううう!」

 2発目で見事な穴が鉄製扉に開く。

「もう一丁」

 ドゴーーーーーン!!!

 ドゴーーーーーン!!!

 バキバキ!!ズガガーン!!!


 セバスティアン1世

「ううううう何で鉄扉に穴が!!しかも、は、は、外れた(恐怖)」


「お前か?余に台湾と沖縄を寄越せと文を寄越した、早死にしたい若国王とは?」


「うううううノ・ブ・ナ・ガ?お前が信長なのか?」


「こいつは、口の聞き方も知らないようですね。」


 翔吾が忠勝に通訳すると

「我が主に《《お前》》だと!今ここで死んでもらおう!」


「忠勝控えよ!これから国王同士の話をする。もっともこのクソガキが国王で居られるのは、この会談中までだがなニヤリ」


「はっ!失礼致しました。」


 本多忠勝、浅野翔吾を筆頭に

 部屋に入ったAPC9部隊100人が片膝を付け、静かに2人の国王を見守る。


「この会談中??どういうことだ!極東の野蛮人風情が!」


「その口だクソガキ!己と余との明確な力量差。その判別も付かない人間が一国を束ねられる筈が無かろう!たわけが!」


「この俺様に偉そうに物を言うな!!何人足りとも偉大なるポルトガル国王のこの俺に、セバスティアン1世に、上から物を言うことは許されんぞ!」


 シュッ!ぼきっ!ぐちゃ!ぐちゃぐちゃ!

 右ストレートで鼻骨を粉砕し、左フックで顎を砕く。吹っ飛んだ先に先行し右手で左右の頬骨ほおぼねを掴み砕いた。


「ホギョオォォォグバババァァ…」

 泡と血が混ざり合い白目を剥いてピクピク痙攣しているセバスティアン……


「うむぅーーー痛そう…」

 忠勝でさえも自分の鼻と頬顎をさする。。。


「水をかけろ」


 APC9部隊が頭から水を掛けるがピクピク痙攣が止まらない。


「ちっ仕方ない。後で慶次郎に観てもらうか。」


 シュッポ!

「このまま死なれてはフェリペへの土産にならん。収納しといてやる。エンリケとフロイスを出すか。」


 ズン!

 エンリケとルイス・フロイスの2人を牢から遠隔収納に入れていた。


 エンリケ

「はっ?ここは国王居室!王は?セバスティアンは?」


 翔吾

「エンリケ摂政殿。我が主、大日本皇国初代皇帝・織田信長閣下に御座います。」


 初めての収納で何が起きてるのか?まだ理解が追い付かないエンリケ摂政。


 その時、織田信長の名前を耳にして、やっと自我を取り戻し

「ノブナガ?オダ?尾張のうつけ様?お~~桶狭間のエロイ(ヒーロー)!!京の都以来でゴザイマース!」


 恭しく頭を下げるルイス・フロイス


「久しいのおフロイス。

 だが今の余はすこぶる機嫌が悪くてなぁ。何故だか分かるか?

 貴様等イエズス会と大友宗麟の結託!すべて露見しておるぞ!おい!覚悟は出来てるんだろーな!」


「………お~織田様。ニッポンにおいてイエズス会は一心不乱に布教を進めてきました。だからといってマッタク本国やゴアからの指示を知らなかったと、セキニンノガレはいたしません。」


 続けろとばかりに無言で顎を付き出す信長。


「あのクニはニッポンはセンソウで荒れ果て、あまりにも貧しかった。でも人々はハタラキものでゼンティレーザ(親切)でクリャァウ(残酷)だった……残酷それは貧しさからキテマース。

 だからブンゴでキューシューでビョーイン作った。多くの弱い女性を弱いこどもを救いました。そこにウソはアリマセーン。」


「そして多くの若い女を慰み物に、若い男を労働奴隷として連れ出した。

 ゴアにも120人の日本人が奴隷として扱われていたぞ!」


「織田様その奴隷ですが、奴隷市を開いていたのは勝った国のダイミョーやゴウゾクたち。ニッポン人です。ニッポン人が売ってるニッポン人奴隷を買って船にのせたとキイテマス。」


「だからどうした?そんなプロセスはどうでも良い。"俺"にとって大事なのは、日本人を奴隷として国外へ出したバカどもを皆殺しにするだけだ!

 大友宗麟もとっくに死んだぞ、立花宗茂に殺られてな。」


「ドン・フランシスコ(大友宗麟)が亡くなった!!!そうですか………カレはヤリスギたのデスネ………」


「イエズス会の中でも、奴隷交易に無関係な宣教師が多数なのは調べて知っておる。お前が手を染めていないのもな!だがなフロイス組織犯罪という罪は決して消えぬ。

 大日本皇国初代皇帝として貴様等にはその付けを払ってもらうぞ!」


「神の思し召しのままに…」


 ーーーーーーーーーーーー


 そこからの信長の動きは早く、ドン・エンリケ摂政をポルトガル国王の座に付け、息子の織田翔平との養子縁組を結んだ。

 圧倒的軍事力を背景にして、ヨーロッパでもやりたい放題やるつもりである。


 リスボン生まれのルイス・フロイスには織田幕府軍兵士(Android以外)や商人、日本人家族等にポルトガル語の教師として、また通訳としての勤めを申し付けた。

 一見何の罰則にもなってない様に見えるが、ポルトガル国内で宣教師として布教活動を禁じられるという、教徒にとって屈辱の落とし前を付けさせられたのである。

 24時間偵察ドローンの監視付きのオマケまでもらって。。。


 織田信長

「さて明日はセバスティアン1世を連れて、フェリペに挨拶にでも行くかw」

 どうなる事やら(汗)


 また明日。


 ###この小説で立花宗茂は1547年生まれ(27歳)設定です###


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