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生活安全局妖二課  作者: 真中祢緒。
第一章 始
8/8

BAR MY HOME

一方その頃凪に拐われ(※招待され?)時空間を通り瞬きの間に行きついたのは昼間でも他とは違う賑わいを見せる歌舞伎町の一角


気づいたらこの場に立っており僅かに感じる目が回る感覚よりも遠くから聞こえる如何わしい(一結視点)勧誘のような声に慣れないこの場に赤面ししゃがみこんで何とか平静を取り戻そうと必死である



「ははっそんな所に蹲ってると誰かにお持ち帰りされちゃうよ?」


「おもっ!?!」


「冗談♪まーそんなことされる前に店はもう目の前だからささっと入っちゃおうか。安心して、君が思ってるようなピンクいお店じゃないしぼったくる気もないから。今日はお礼も兼ねたお披露目会だからね」


「??」



お披露目会とはどういう意味だろうと思いつつも開けられた扉を前に背を押されゆっくりと足を進めて中に入る。BARという所に入ったことのない人が言う一結にとって入口が薄暗く中の様子が分からないことは普通なのだろうかと恐る恐る歩みを進めていくとふと感じた複数人の気配と





パァァァァァァン!!



「ようこそおおおお!!歓迎するわァァァ!!」


「!?」




唐突に聞こえた破裂音と火薬の匂い

そして正面から岩でもぶつかってきたのかと思うほどの強い衝撃と共に背後に引っ張られその勢いのまま倒れる。強かに床に頭を打ち目の前に星が飛ぶ。痛みに蠢きたいのだが両手が全く動かせないとに誰かに突進され羽交い締めにされ為す術なく倒れ込んだことを理解した時には




「あらぁあらあらあらァ!!かんわいい子じゃなァい!!こんな真昼間から良い男に会えるなんて今日はめっちゃ超ウルトラスーパーいい日なんじゃないの?!うっわん!最高ーっ!」


「!?!???」




派手な赤いドレスを身にまとい嬉しさの最高潮と言わん勢いで捲し立て女性、叫ぶ声はどこか野太い




「うっわん!!やだあなた肌モチモチじゃないの!?どこの洗顔使ってるの?!雪肌精?SK-II??もしかして安価で高評価のイソフラボン勢?!これだから若い子は狡いわよね!でも歳重ねるとそれじゃ補えなくなる水分不足から来る乾燥は舐めてかかると近い将来手に負えない肌荒れに繋がるんだから!ちゃんんんとスチームなり保湿なりして水分留めとかなきゃだ、め、だ、ぞん♡」



一結の指二本分くらいが一本分のような太い人差し指がつんつんと一結の頬を指す

一結的には刺されてる感覚で痛みに思わず顔を歪めるもそれすらも可愛いだのなんだのと悶え喜ぶ姿があまりに恐ろしすぎて



「(え、無理…怖い…!ここどこ!?なんで俺…こんな所に…!!)」



記憶喪失間近かと思いきやどうしてここにいるのかを思い出した一結はその元凶であるナギを探そうと周りを見回そうとして顔を上げ



「…ほぉなかなかいい顔した男やね、まぁわし女の子が好きやねんけど」


「…」



眼前に迫るどなたか様の顔、顔というのも声が聞こえるから誰かいるのだろうと思えたくらいで一結は目の前が暗闇で一瞬何が何だか分からなかったのだが




「初回ドリンク一杯サービスやで、何飲む?」




暗闇が正しく暗闇ではなく誰かが顔面スレスレに近づいて来ていたからというのを動く口元の舌の赤さで気付かされ、一結の血の気は一気に下に降りていった




「いやぁねー!百々爺がそんながそんな近づいたら病気になるわよぉ!精気吸おうとしないで!」


「いやぁ吸うなら若い綺麗なおねえちゃんの吸うわ…最近老眼でよく見えんくてのぉ、で自分何飲むん?」


「…み、水で…けっこうで、す…」


「倹約家やなぁ、店に優しいなんてええ客や。この後はタワーとか頼んでくれてええよ」


「もういくらでもあげるわぁミネラルウォーターちょーだい!!アタシにつけて!」


「うわんうわんうるさいな、今日は凪さんがVIP連れてくるって言ってたじゃん?早く準備しなっ、て…」




ここ最近、一結は妖怪という存在を知ってそれらを理解して何が出ても驚かないようにしようとは思っていた




「顔……」


「やっべ、人いんなら先に言えって…って!おい!」





3人目に聞こえてきた若い男の人の声

近づいてくる途中は長い前髪と薄暗い室内で特に違和感は感じなかったのだが、水を持ってきてくれたその人の顔はつるんとしたタマゴ肌でそこに目や鼻口というものは一切存在していなかった




「あーあ、たいぴっぴが顔作ってこうへんから倒れてもうた」


「人いるなら先に言えよ…!おいっおまえ!」


「うっわぁん!どうしたのなになに何があったの!?アタシのちっすで起こしてあげるぅぅぅぅ」


「おいやめろっゴリラ窒息する!離れろっ!」



のっぺらぼうの美声イケメン風のその人に肩を揺らされるもキャパオーバーの一結はそのまま意識を遠く彼方へ飛ばしてブラックアウトしてしまうのだった







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