登場人物紹介(※本編読了後にご覧ください)
※ネタバレをかなり含んでいます。本編を読んだ後にご覧ください。
なお、年齢については本編の時のものになります。
食堂の聖女本編にて登場した人たちについてちょこっとだけ書いてみます。
その後どうしてるかも少しずつ書いていますので、本編読了後にご覧いただけると嬉しいです。
あまりに人数が多かったので出番が多かったキャラのみになります。
()内は作中での年齢ともっている祝福。
【モーゲンの村人たち】
★エマ(十二歳・水系)
作中にて旅の途中でグレンダ達の養子になる少女。生まれと育ちは商業街フォーストン。商家の父が行方不明になり、心労がたたった母も死去。妹と二人で孤児院に身を寄せていたところにグレンダ達と出逢います。性格は非常に真面目。完結後は商業ギルドで学び、食堂を継ぎつつもダグラスの後継者として村のお財布管理もするようになります。
★リチェ(五歳・光系)
エマの妹で同じくグレンダ達の養子になりました。孤児だった割に姉が居てくれたおかげか屈託なく無邪気な性格。幼いながらに本質を見抜くことも多い。完結後に強めの光属性の祝福を貰い、「おっちゃんみたいに聖騎士になる!」と宣言。新しく村に出来る学校に通いたい一心で騎士学校に入学しつつ、司祭の授業もうけるというハードな道を選びます。大人になったリチェの活躍はそのうちまた物語に出来たらいいな。
★ミリエル(?歳・不明)
魔族シルバーが魔物をベースに神樹の葉を使って作った精霊。シルバーに代わってグレンダを守るよう作られた存在。自我はないとシルバーは説明していましたが、色々な経験から表情などもあるようになり最終的には村の守護者として長く生き続けました。
★ジョイス(二十代後半・身体強化系)
次期村長とされている村で戦乱期後に一番初めに育った青年。村の男衆に鍛えられて冒険者や戦闘指揮官としてもそこそこの実力の持ち主。元冒険者のリリスと結婚後は正式にモーゲンの村を継ぎ、慣れないながらも奮闘。妹たちの要望もあって倍ぐらいまで人口を増やしました。ちなみにどうやら書類仕事は苦手の模様。女性たちにもどうも勝てないっぽいです。
★リン(20代半ば・植物系)
ジョイスの妹で農家の娘兼、食堂の手伝い要員。いつも栗毛の髪を一つにまとめ三つ編み&そばかす、オーバーオール姿の健康美人。心配性で気遣い多め、世話焼き気質。完結後は村の発展に貢献してみたり、やっぱり畑仕事をしていたり、食堂の手伝いをしてたり。三十直前まで独身ですが、ある人に熱烈にプロポーズを繰り返されて三十歳の誕生日にお嫁に行きます。
★ハンナ(五十前後・植物系)
ジョイスとリンの母で農婦。村でのグレンダの親友に当たる女性。植物と話が出来るのでは?と言われるほど畑仕事に向いていて、村でその辺にない果物や野菜が当たり前に採れていたのはハンナのおかげ。天然なところが多大にありおっとりしているが、母親としてはしっかりしていました。完結後ものんびり畑仕事を楽しんでいます。
★ミリム(七十代後半・大地系)
ハンナの義理の母でジョイスとリンの祖母、農婦。村の最長老として皆を見守りつつ、食料という一番大事なところを村の初期から守ってくれていた女性。歳もあって腰痛などで動けない日も増えているけれど、結局最期まで畑仕事をしていました。リンがお嫁に行った暫く後、安心したのかそっと空へと旅立ちます。実は先に亡くなったダダン爺とちょっと仲が良かったなんて裏設定がありました。
★ダグラス(四十代後半・記憶系)
村の雑貨屋の主人。村のお財布を管理しています。既婚ですが戦乱期に妻を亡くし子どももなし。元は商業ギルドの次期ギルドマスターになるはずだった人ですが、リドルフィに引き抜かれて村の経営に加わりました。完結後ものんびり村の経営に関わりつつ若手を育てることを楽しんでいる様子。なお、学校の運営も事務方として参加。ハンナとちょっと仲がいいまま最期まで独り者です。
★トゥーレ(六歳・光系&動物系)
村で生まれた農家の息子で、守護者蒼き風と接触するきっかけを作った少年。双子のお兄ちゃんなこともあり賢く真面目です。村でノトスや蒼き風に教わりながら動物たちとの共存を学び、将来はリチェと一緒に冒険に出たりもします。
★その他
ラムザ:村の門番。二十年前神樹を見つけた時のパーティメンバーの一人。
ダダン:炭焼き小屋の管理人。作中ではもう故人でした。
ノトス:酪農家。元騎士団所属の獣医
ノーラ&セアン:トゥーレの両親。トゥーレの下に双子の姉妹もいます。
フラウ:農家の奥さん。育児に奮闘中。
イワン:農家。水属性の祝福持ちです。
パウロ&タニア:宿の経営をしている夫婦。デュアンとニナの両親。
デュアン:宿の息子。エマと同じ年で将来は騎士になります。
ボートン:パン職人。実はちょっと若いです。
【冒険者たち】
★イリアス(???歳・風系&植物系)
エルフの女性剣士。二十年前神樹を見つけた時のパーティメンバーの一人。冒険者としてのグレンダの親友ですが、その寿命の差からどちらかというと保護者の視点で彼女を見ていました。完結後は騎士団をやめたウルガと一緒に旅に出ます。一か所に留まるのは好きではないようですが、それでもリチェ達を看取るぐらいまではモーゲンの村に毎年帰っていた模様。次に神樹が現れた時にグレンダ達のことを伝える役割を自らに課しています。
★イーブン(四十前後・風系&身体強化系)
弓を得意とする男冒険者。二十年前神樹を見つけた時のパーティメンバーの一人。いかにも男冒険者という風の男臭い容姿ですが世話見はよく、モーゲンの村を作った初期には狩人として村を守っていました。完結後はリドルフィ達の作る学校に巻き込まれ教員になります。……何気に発案者の一人だから責任を取らされた感じです。なお、名前は偽名です。
★クリス(十七歳・火系&大地系)
駆け出し冒険者の一人で魔法使いです。村での出来事をきっかけにシェリーを師と仰ぐことになりました。完結後何年かは冒険者として経験を積み、最終的には魔導士ロドヴィックの伝手で王宮魔導士になります。物語での出来事を本にまとめ、後の世に賢者として名を残します。
★バーン・アレフ(ともに十八歳・身体強化系)
駆け出し冒険者の前衛でクリスのパーティメンバー。カイルに教えられて悪ガキから冒険者へと成長。完結後はクリス・ルカと一緒に活躍します。モーゲンは第二の故郷のように思っていてその後もたびたび顔を出します。
★カイル(三十代前半・光系・身体強化系)
武家出身の冒険者の男剣士。昔黒化から助けてもらった経緯からグレンダに淡い恋心を抱いていました。それが起因になって物語後半で魔人化し、もう一度グレンダに救われます。完結後は騎士学校の教官になりシェリーと結婚、村の学校に転任してモーゲンに定住します。なお、魔人化して生還した貴重な経験は学者たちの研究対象にもされてしまい、中々大変な目にもあっていたみたいです。結果、イケメンに渋さが加わりました。
★リリス(三十歳・風系)
魔法と短剣を使う女冒険者。身の軽さを生かして戦うタイプ。作中でジョイスと結婚しモーゲンに定住、二代目村長の妻として村の運営を頑張ります。子供好きですが中々授かることが出来ず養子を貰ったりなどで最終的には六人も育てるカッコいい母ちゃんになります。
★シェリー(二十代後半・水系)
魔法学校の研究員にして助っ人冒険者の魔法使い。魔力はかなり多く、作中ではグレンダと連携して湖の聖水を雨として辺り一面に降らせたりしていました。クリスを弟子にして魔力についての研究を進めつつ、学校が出来てからはモーゲンで教鞭をとります。カイルとは出来ちゃった婚。
★オーガスタ(四十前後・身体強化系)
双剣使いの男冒険者でかなり寡黙。素早さや隠密行動を得意としていて、情報収集などにも長けている為、斥候などとしてその後も活躍します。完結後も冒険者を続けていて……しれっと村の祭りには参加していた模様。イーブン・ラムザとはずっと仲が良く、よく一緒に飲んでいました。
★その他
ウォルター:冒険者ギルドのギルドマスターにしてリドルフィの飲み友達。
デイジー:ウォルターに振り回される秘書官。現役冒険者で事務能力もとても優秀。
【その他】
★蒼き風(???歳・不明)
大きな狼で守護者を名乗る存在。彼が語っていた生き残った聖女とは神話の時の聖女のことでした。神殿が伝えていた神話は聖女の存在を消し、男が樹を切った理由を捻じ曲げていたものでした。完結後も村には出入りし、どこかで見つけてきたお嫁さんと子孫を残します。
★エイドリアン(五十代半ば・不明)
グラーシア王国国王。リドルフィの兄です。割とお茶目な性格をしています。戦乱期後のことで若干負い目があり、リドルフィにはかなり甘め。物語最後には全てを公表するというかなり大胆な方向に舵きりをし、その後は神殿の改革などにも尽力しました。
★ランドルフ(五十代半ば・身体強化系)
王宮騎士団長。リドルフィ達の幼馴染とも言えるヴェルデアリア騎士学校在学中は学校のエースだった男。貴族でその立場も生かしてリドルフィの活動を支えてた功労者です。今は最愛の奥方がいるのですが若い頃は恋多き青年だった模様。完結後も騎士団長として活躍し続けます。
★ロドヴィック(三十代・火水風土の四系統)
王宮魔導士。王宮魔導士団の副長を務めているが席次は五位。苦労性な性格。ケレスティヌスを師匠にもち、現星芒の魔導士。完結後は鏡の魔法の研究を更に行うも、残念ながらその暴発で途中から魔法を使えなくなります。その後は学校で魔法理論について講師をしていました。
★ケレスティヌス(故人・火水風土の四系統)
前代星芒の魔導士。二十年前神樹を見つけた時のパーティメンバーの一人でロドヴィックの師匠。作中ではすでに亡くなっています。愛称はケレス爺。大酒飲みで飄々とした性格。鏡を使った増幅の魔法を得意としていて、その魔法をロドヴィックに継承。最後の魔法はケレス爺が残したものです。星読みによる予知能力があった……のかもしれない。
★シルバー(???歳・不明)
魔族の王の一人。戦乱期を終わらせた立役者の一人でグレンダの魔力を預かっていた人。美しいものが好き、という性癖を大変拗らせていてグレンダのことが大好き。花嫁として貰うと言い続けていた為リドルフィとは犬猿の仲です。その後も長く魔王として在り続け……リチェと友達になりました。
★ライナス(三十代・光系&身体強化系)
騎士団所属の重騎士でヴェルデアリアへの遠征に同行。遠征後に負傷し左足に後遺症が残るもラムザのアドバイスを受けながら村でリハビリし、最終的には騎士団に復帰します。
★ウルガ(??歳・風系)
狼系の獣人騎士。ヴェルデアリアへの遠征に同行後、イリアスに気に入られて何かと連れまわされていました。完結後は退役。村のトゥーレのことは気に入っていてくる時には必ずお土産をもってくるほど。蒼き風のことは敬っていた反面、ちょっと苦手だったようです。
★アメリア(四十前後・記憶系)
王都に店を構えるレストランの店主……は表の姿で、実際には国王直属の諜報員の一人です。村を作る際にはグレンダに料理を教える役をしつつ彼女を守っていました。完結後ものらりくらりと二つの顔を使い分け、思うままに生きていたようです。
★セドリック(五十代半ば・光系)
王都神殿の上位司祭にして幹部。何度注意してもグレンダを聖女と呼ぶのはその力への憧れが理由でした。中盤までまるで悪役のようですが、実は神殿内部で必死にグレンダ達を守っていた陰の功労者です。完結時に大司祭へと昇格し、神殿の方針を改革。信仰対象を神樹から聖女へと変え、神樹の真実について正しく後世に残す為に尽力しました。
★エルノ(四十前後・光系)
神殿所属の司祭。仲間へのバフ支援を得意としている。優し気な風貌で中身もお人好し。治癒の腕もそれなりに。術使用時には特殊な石板を使う。その後は上級司祭となってセドリックを助け神殿の改革に尽力します。
★ジークハルト(三十代後半・光系)
神殿所属の司祭。肉弾戦型で僧兵みたいな感じ。結構マッチョ。歯がきらりん。自己バフを得意とし、戦場では前線で敵の浄化に励む。戦棍使い。その後も前線にいることを望み、よくリドルフィについてっては野良魔物退治をしていた模様。暫くしてから結婚し子煩悩な父になります。
★その他
ライザス:リドルフィやグレンダの師。神聖魔法理論を教えてた厳格な教官。
ウィリアム・マルティン:作中で黒化していた司祭たち。しっかり回復して職務に戻ります。
シエル:ライザスの血縁者で守護盾が得意な司祭。後に学校の特別講師になります。
ルカ:シエルの弟子。後にクリスたちとパーティを組んで冒険者として活躍。
マチルダ:王都の手芸屋店主。羊の獣人。
【主人公たち】
★グレンダ(四十六歳・聖女)
春を待ってリドルフィと結婚。その後は食堂の仕事をエマと二人で頑張りつつ、段々学校の方の仕事が忙しくなって数年後にはエマに食堂を継ぎました。それでも料理がしたいらしく隙間時間には食堂に来てごそごそ作ったりもしていた模様。聖女であることは外部にはひたすら隠し続けていました。リドルフィが王弟と知ってめちゃくちゃ驚き何日も口を利かなかったりしたようです。最終的にはすっかり囚われて幸せに暮らしました、とさ。
★リドルフィ(五十歳・聖騎士)
四十年拗らせた恋を見事実らせて、春にはグレンダと結婚。夫婦なので当然寝室も一緒、寝起き一緒万歳、顔合わせたら挨拶はキス、これでもかというほど甘やかしまくりの砂糖の塊のような旦那になります……が、それ以外は相変わらず優秀のようです。グレンダの前だけとてもダメな人。神樹のことが終わった後、正式に王位継承権を手放しますが、結婚式は村と王宮の二カ所でしました。すべてはグレンダを着飾らせたいが為。その後は聖騎士養成学校及び、高等学校を開設。村の発展と次世代を育てることに尽力します。
……こんな感じでした。ここまで読んで頂きありがとうございました。
あと一つ結婚式の後日談をあげた後は番外編の方へと連載は移行する予定です。
読んでやってもいいぞ!という方は、シリーズの番外編の方もご覧ください。
どうぞ宜しくお願い致します。




