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喜劇・魔切の渡し  作者: 多谷昇太
第二場 和子の自宅

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19/34

何かうなりたくなった

良夫、突然ゆったりと湯に浸かる風情となって鷹揚に為子に告げる。


良夫「何だ、母さん、なに覗いてるんだ。やりたいんなら風呂から上がるまで待ってなさい。年甲斐もなく欲情するんじゃないよ」

為子「なーに云ってんのよ。もう馬鹿らしい。そのまま男の三輪車やってなさいよ」


為子、台所へ戻る。風呂の戸はそのまま開けっ放し。


為子「(助けての声に心配そうな和子に)いいの、いいの。お父さん、なんか湯あたりでもしてんのよ。さ、ご飯食べましょ」


為子と和子、食事を始める。


悪魔「あー、やっと為子が行った。これでゆっくり浸かれるぜ。久しぶりの娑婆の湯だ。なんかうなりたくなった。な?良夫、かっぺ」

天使「んだなやあ、なに歌うだかね?」

良夫「俺やだよ。出るよ、俺(立とうとする)」

悪魔「(良夫の肩を抑えながら)待て、バカ。立つんじゃねえ。観客の目があるだろ?」

天使「(同様に良夫を抑えながら)ダメずら、良夫さん。卑猥物陳(チン?)列罪で捕まってしまうだよ」

悪魔「ガハハ。んだ、んだ。よーし、じゃあ一節聞かせてやるか。いいか?合いの手入れろよ。良夫、かっぺ」

天使「心得ただ。良夫さんもよかっぺか?」

良夫「は、はい」

悪魔「よーし……あ、そうだ。俺の美声を和子と為子にも聞かせてえや。もういっちょ魔力を……魔力、歌声聞かせ。そして伴奏も。陣!」


M(ミュージックの意):草津節の伴奏入る。

https://youtu.be/cr8h4FynGzc?si=sXJPHrqEgoIVLMhY ←ユーチューブ「草津節、三橋美智也」※URLをコピペして聞いてみてくださいね。


悪魔「♬地獄ぅよいとこ、一度はお出でぇ♬……おい、良夫」

良夫「ど、どっこいしょ」

悪魔「♬地獄の釜も コリャ 煮えたぎるぅ~♬」

天使「チョイナ、チョイナ。行きたかねえでよ、おら」

悪魔「♬朝は来ねえし、お昼もなくて、地獄常闇 コリャ オールナイトよぉ~♬」

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