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オタク気質男子高校生とヤンデレ気質清楚彼女と主人公の親友とネナべ兄貴とお嬢様とギャルの日常生活

最終回になります。

「はぁ、はぁ……すまん、またせた」


「ごめんね、遅くなっちゃった」


「ん、大丈夫」


花火大会が終わり、灯篭流しをみんなで見るために集合場所までやってきた。


感傷に浸りつつゆっくりしすぎたせいで走ってここまで来ることになった。あまりにも居心地が良すぎた弊害だな。


「安心しなよ、セントレアさんと杏華も遅れてさっききたばかりから」


「んねーうちらしかすぐ来なかったし?待ちくたびれたから、ほら、たこ焼き買っちゃったっしょ」


「それはすまんかった」


「ごめんなさいですわ……うぅ、杏華が離してくれないから」


「百合も遅れそうなこと話してくれたら良かったのに、気がついてたでしょ?」


「「話したく(離したく)なかったから(、なかった、から)」」


「まーならしょうがないっしょ!」


しょうがないかなぁ?自分の欲を優先させただけでは?本人がいいって言うなら別にいいけどさ。


「それじゃあ灯籠受け取りに行くか」


地元の人は灯籠を作って流すが観光に来る人は一から作る時間がない。だからそんな人向けに灯籠の販売をしてる。俺らも作る時間はなかったが、おばあちゃんが作ってくれたみたいだから受け取りに行く。


「はい、じゃあ1人1袋持ってねぇ。灯篭と、ロウソク、精霊馬、それから願い紙が入っているからねぇ。壊れやすいから気を付けてねぇ」


「願い紙とは何ですの?」


「一つずつ説明しようかねぇ。この和紙で作られた灯篭はご先祖様を送るための船の役割を、そして陸に上がってから困らないように灯篭の中に馬、キュウリで作った精霊馬を乗せてあげる……そうしてご先祖様はお上に、簡単に言ってしまえば神様の所にお帰りになられるからねぇ。だから私たちの願い事を神様に届けてもらうためにこの願い紙に願い事を書いて一緒に灯篭に入れて流すんだねぇ」


「なるほどですわ」


「ということで、今願い事を書いてその灯篭は完成するわけだな。ほい、ペン」


「ん、ありがと。じゃあ、『いつまでもみんな一緒に楽しめますように』書けた」


「良いですわね、じゃあわたくしも『皆が健康でいられますように』ですわ!」


「せれあっちーきょうかっち!ぎゅー!もうマジ最高だし!」


「あはは、セントレアさんも杏華もさすがだね」


だな。普通の人なら恥ずかしがったり変に意識してしまいがちだけど、ストレートに伝えてくる。


「『彩雫くんがもう少しデレてくれますように』」


「……八重さんは相変わらずだね」


先の2人を見習ってほしいんだけどな。けどまぁ、俺としては嬉しいけどさ。


さて、俺はなんて書こうか……ま、やっぱり


「『いつまでも皆で一緒にいられますように』だな」


「むぅ、彩雫くん」


「みんなに百合も入ってるんだし許してくれ」


「ん、百合と一緒って、書く。神様に、願わなくても、それは叶う願い。私達が、離れることはない」


「杏華それは私たちの方が別れる可能性が高いってこと?」


「大丈夫、それもない、でも百合次第」


「別れるつもりなんて!ね、彩雫くん!」


「まぁ、その気はないな」


「でも、病気とか、人生何があるか分からないし神に祈るのもいいんじゃない?」


「それは、大丈夫。セントレアが、意地でも、直す」


「わたくしですの?!でもそうですわね、わたくしの全てをかけてどうにかしますわ。だから杏華の言う通り万が一にも私たちが離れることはありませんわ」


「せれあっちが言うと説得力ぱないし……」


それな、今の時代の本気を出すだろうし、それでだめなら未来に託してコールドスリープとか完全防腐処理とか自分ごと施しそうな気配がある。少なくとも百合ならそうする。


「ま、これで全員書けたな、なら時間もないし川まで行くか」


「どこかの誰かが遅刻したせいでね?」


「それはすまん」




「うわーきれい!」


「ねー写真とかで見たことはあったけどそれよりすごいっしょ」


「ん、幻想的。PVとかでありそう」


「ですわね」


田舎だからこそ周りに光が無く灯篭の光が目立ち際立つ。闇があるから光があるとはよく言ったものだな。そして、灯篭の光を反射し浦由良と揺らめく水面。これもまた杏華の言う幻想的な雰囲気を作り出している。この光景ばかりは幼いころから何度見ても飽きない。


「みんなが喜んでくれてるみたいで俺もなんか嬉しくなってくる」


「でも、これでもまだ私達みたいに流してない人もいるから全部じゃないってことだもんね」


「ん、そういうこと」


「じゃーはやくうちらも流すし!」


だな。いつまでもここで見ていたくなるが俺らもあの光景を作り出すために貢献しないと。


「よし、じゃあろうそくに火つけるぞ」


「これを、どうするの?」


「灯篭の真ん中に針があるはずだから、周りの和紙に火が映らないように気を付けてそこに固定して」


「こんなかんじー?」


「そうそう、皆できたな?あそこの足場が整えられたところから流すぞ」


「うん……このまま流していいの?」


「そうだな」


「じゃあ、ご先祖様よろしくお願いします」


「ん、お願い」


「楽しいけど意外と地味てきな?」


「まぁ、本来は死者の魂を送るためにする厳かなものだしね」


「あーそうだったし、じゃああっちでも元気でよろしく!うちのお願いもよろ!」


「昔の人よろとか言われてわかるのか?」


「まーこういうのは気持ちが重要っしょ」


「ふふ、そうかも」


うまく流れてったことだし、見やすいようにもう少し高い所まで戻るか。


「うちらこうやって話始めてからまだ数か月なんだよねー」


「確かにな、そんなに経っていないはずなのに楓とずっと話していたころが懐かしく思えてくる」


「ふふ、こうやってみんなで灯篭を見ていると感傷的になってくる気持ち、よく分かるかも……私も彩雫くんがいないなんてもう考えられないって思ってた」


「いやいや、それはいつもっしょ?」


「ん、いつものこと。でも、私もみんながいないのは、考えられない……ちょっと前から、思ってた。彩雫と、学校が違かったら、気が付かなかったら、って」


「あー杏華は学校じゃ寝たふり族だったからな。今になってはその面影もないけど」


「そう、私は変われた。皆のおかげで。だから、今すごく充実。感謝」


「確かに杏華は変わったかもしれないけど、結局杏華は杏華だったからな」


「ですわ!ゲームで話してた昔と変わらないですわ!そんなこと言うならわたくしもまさかか、彼女が出来るなんて思いませんでしたし、こんなに幸せになれるとは思いもしませんでしたわ」


「まぁ、そればっかりは想像できないよね」


「……お前も変わったよな」


女性と話すなんてことなかったし、言葉の節々に含みを持たせていたり、毒が入っていることが多かった。でも、そんなことなくなったし、なにより自分をしっかりと出すようになった。


考えていること、自分の感情、気持ちそういったことを言葉に乗せるようになった。多分これは杏華、鳳花、セントレア、百合みんなの影響だろう。


「そんなこと言うなら彩雫だってすごく変わったよね」


「そうか?」


「うん、気がついてない?目が前より輝いてるし楽しそうだよ?」


自分のことには気が付かないもんだな。


「俺も皆に影響されたんだろうな」


俺は何事も楽しむ性格で、そういう人は珍しくちょっと浮いたりすることもあった。でも、まさか俺よりも楽しむことに全力の人が居るとは思わなかった。


「互いに影響を与えて成長できるとか、まじうちら最高のグループっしょ!」


「ですわね!」


「ん、そんな関係、中々ない」


そうだな。たった数ヶ月。まだ若いとは言え過ごした年数は15年以上でそんな年数と比べたらただの一瞬。だが、そんな一瞬が何十年も先に続いている未来に影響を与えるような関係を築き上げるなんてわからないもんだ。


「でも、そんな関係の中心にるのは彩雫くん、でしょ?」


「いや、そんなこ」


「そんなことありますわよ?わたくしと関係があったのは杏華と彩雫だけですわ。でも、百合さんと鳳花さん、楓さんと引き合わせてくれましたわ」


「そーそーうちなんてゆりっちとしか話したことなかったし?そのゆりっちがさいだっちと話し始めたのがきっかけだったわけで?さいだっちが全部始まりっしょ」


「そうそう、僕なんてただ彩雫の後ろについて回ってただけだからね?」


「ん、ラノベなら彩雫が、主人公」


なんか、恥ずかしいな。でも、誇らしくもある。この関係は一人でも欠けていたらまた別のものになっていただろう。全員で集まらずそれぞれのグループで集まったり、不仲になるところが出てきたり、疎遠になったり。でも、そうならなかった。そのための楔に成れていたなら、それを傘にするつもりはないが……嬉しい。


「ま、クサいこというけど俺らは出会う運命だったんだよ。考えてもみろ?些細なきっかけとか、奇跡みたいな出来事の連続で、一つでも何かがずれていたらこの結末にはならなかっただろ?」


「さいだっち本当にクサいっしょ」


「ん、クサい。でも、それが、主人公ムーブ」


「でも私はそう思わないかも……だって私は何が何でも彩雫くんと付き合うし、皆とも出会うから」


「そうですわ!つまり、わたくしたち全員が頑張ったからですわ!」


「ま、セントレアは自分の結婚がかかった大会で何もせず座ってたけどな?」


「あっ、それは言わない約束ですわ!そんなこと言ったら彩雫は百合さんに言い寄られた時何もしなかったですわよね!実質キープですわ!」


「あーさいだっちさいてー」


「ん、女の敵」


「いやいや、あれはしょうがないだろ!」


ちょっとしんみりしちゃったけど、こういう会話の方が俺たちには合ってるな。


多分いつまでもこんな会話を続けていくんだろう。


学校が始まっても


卒業しても


結婚しても




ここまでこの押しかけ美少女~オタク気質男子高校生の日常生活~を読んでくださった方ありがとうございます!これにておしまいとなります。


ありふれた表現ですが、彩雫と百合、楓、杏華、セントレア、鳳花etcの物語はまだまだ続きます。


……というのも筆者がこれから社会人となるため忙しくなるためキリが良かったため終わりにしましたがプロット上ではこの先が存在しているためです。


本来であればもう少し学園での生活模様を送りたかったのですが、皆が夏休みをあまりにも楽しそうに過ごしているため夏休みで約100話書いてしまいました。サッカー部の三馬鹿、生田辺りを出してあげられなくて残念です……


というわけで、ここで終了になりますが、筆者が新社会人として落ち着きまた執筆する余裕が生まれたら続きを書くかもしれません。もし、熱望してくださる方が居たら絶対とは言えませんが、少し描く確率が上がるかもしれません。私自身がこの先を強く熱望しているため後日談といった形でひょっこりと上がるかもしれません。


結局未来なんて些細なきっかけでなにか変わるわけです。


というわけで、皆さま本当にありがとうございました!またどこかで!

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