ふさわしい人
【さぁ、両陣営ぶつかり合う!果たして魚が鳥の喉元を食い破るのか!はたまた、鶴が魚を捕食し切るのか!今戦いのまぶたが切られたぞ!】
『まさか本当に馬鹿みたいに詰めてくるとはね!いいじゃないか、素晴らしい!この数相手に出来るか?』
『『『やれ!囲め!』』』
『邪魔、剣持、取り巻きは、無視して、突撃』
『正気か?!』
『ここまで来て怖気づいてんのかぁ?』
『心配しているんだろう?でもきっと大丈夫さ僕たちなら!』
【大将椎名選手3方向から伸びてくる手を避ける!避ける!避ける!】
【あまりに素早い動きに自分陣営置き去りにしているわね……これも作戦かしら?】
「いや、あれ絶対なんも考えてないよな」
「首相以外に目がいかないんだろうね」
「杏華ったら本当に心臓に悪いことばかり……」
それな。後ろとのスペースあるし無理やり間に入られて孤立させられたらいくら孤軍奮闘したところで勝てないだろ。そういう可能性もあるわけだし、杏華たちはもう戻らないだろうから後ろの人たち頑張ってついて行ってね。
【椎名陣営大将騎、背後に多くの味方を引き連れ敵陣に食い込んでいく!】
【でもまずいわね。珍しく卑怯な手を使うじゃない】
【どういう意味……なんと、大将騎同士の熱い戦いが見られると思っていたが、首相陣営大将騎、味方を前に出し後ろへと下がっていく!ずるい!】
『なっ、まずい、このままじゃ一方的に囲まれるよ?!』
『大丈夫だ!負けなければ負けることはない!頑張れ!』
『意味が分からない、これだから脳筋は……っちまずい!あぁ、くそやってやる、こんちくしょうめ』
『その調子だ。嬢ちゃんも流石だな?』
『ん、避けるのは、得意、まかせて。このまま首相のところまで、がんばる』
『いや、そりゃあよくねぇな。このまま行ったら俺らは勝てねぇ。信じてくれていい。俺らは耐えることは出来るが攻めに転じられねぇいつか押しつぶされる』
【椎名陣営劣勢だ!大将騎を守らんと首相陣営騎馬を押し返しているが横に並ぶことは出来ない!首相陣営これはチャンスだ!さすがは知の首相陣営、上手く作戦で相手をはめているぞ!】
【メタ読みなところは少しどうかとも思わなくないけれど、これで負けたらそこまでね】
【ですね!この間にも首相陣営は優しく包み込むようにじわじわと椎名陣営を囲みこむ!】
『お困りですかな?我らが来たからにはもう大丈夫ですぞ!』
『ん?誰?そっち、見る、余裕……ない』
『我らはでゅふふ』
『あ、もう大丈夫、わかった』
『でゅふふ、名乗らせて欲しいですな』
『というか、来るの、遅い』
『でゅふふ、重戦車タイプですから』
『ご迷惑おかけした分これから頑張りますよ?ま、見ててください』
『行くぞ!』
『『『『デュフフフ!』』』』
【椎名陣営後方から見方をかき分けやってきたのは美食四天王の4人だぁ!そり立った壁でも椎名選手を助け大活躍した彼らだが!2度目の活躍なるか?!】
モブおじ重戦車か……こりゃあ強力なユニットだな。
『とうりゃあ!でゅふ、さぁ我らの後ろをついてきてください』
『『『『デュフフフ!』』』』
【すごい、すごい!大将騎に気を取られていた首相陣営騎馬をいとも簡単になぎ倒す、いや、踏みつぶしていく!まさに戦車と蟻だぁ!】
『ありがと、助かった』
『いえいえ、我らの力は些細な物ですから。でゅふ』
『ありがとう!僕たちだけじゃどうしようもなかったんだ!』
【破竹の勢いで、だが歩み自体はゆっくりと首相大将騎へと近づいていく!だが、それを阻むことは出来ない!】
【首相陣営の陣形が崩れたわね】
『くそ、この騎馬強いぞ!どうする?!』
『どうしようもないだろ!近づいたらやられるんだぞ?首相様にいい所を見せようと思ったのに!くそっ、デブで臭いそこら辺にいそうなモブの癖に!』
『『『『でゅふッべら!』』』』
『だ、大丈夫か?!』
『駄目だ、致命傷だ!くそぉ、やりやがったな!』
【な、なんと美食四天王あっけなく撃沈!空白地帯だったのに一体なぜ?!】
【悪口ね……悪口は時に人を傷つける力になりうる。そして美食四天王は悪口に弱い!豆腐メンタルなの】
モブおじ騎は倒れた、だが、所詮はモブおじ第2第3のモブおじがお前らを!
『大将、背中は私共にお任せ下さい!』
『大将同士の一騎打ち、期待してるぜ?』
『ここは任せて先にいけ!』
『みんな、ありがとう!』
【椎名陣営大将騎、美食四天王が開けた道を突き進む!】
『囲んで確実に撃破するんだ』
『やっています、やっていますが、上手く躱されます!』
『何ぃ?!そ、そんなことあるわけが無いだろう?能力者でもないんだ、3方向から囲まれて全部避けるなんてこと』
『お待たせ、待った?』
『いいや、待ってないよ、少しも。来るまでに倒れてくれれば良かったんだけどね?まさか正面突破されるとは思ってもみなかった』
『余裕、でも、なかった。皆の助けが、あったからこそ』
『美食四天王か、彼らを味方につけるとは、驚き、いや、驚きもしないか。はっはっあ!まさに主人公と言えるっ!よし、首相権限で漫画を描こう!ちょうどこの会場には小説家も漫画家もいることだしなぁ!』
『ん、それはいいかも。ならヒロインは、セントレアで決まり』
『いいや、そうはならないね!漫画と言えど現実に忠実じゃないといけない』
【大将同士がついに対面したがにらみ合いのまま動かないぞ!】
【これも首相陣営の作戦ね。時間を稼ぐほど挟撃できる可能性が高まる】
『大将、口合戦も重要なのはわかるが、時間ねぇぜ?』
『ん、分かってる。正面から行く』
【ここで、椎名大将騎攻める!騎馬の身長差は約1.5倍!この差を覆すことは出来るのかぁ?!】
『いいぞ、熱くなってきた!』
『攻める時には攻めねぇと勝てる問も勝てねぇ』
『ん、剣持、行ける?』
『はぁ、行くしかないんだろう?』
『一番、きついポジション、だけど』
『全く、僕を誰だと思っているんだい?任せときなよ』
【大将騎同士のぶつかり合いだぁ!騎馬同士が熱くせめぎ合う!が、しかし!騎手同士はステゴロだ!掴もうとする首相と避けつつも気を窺う椎名選手!】
あ、剣持選手がもう限界だ。さっきまで強がってたのにな。敵からの圧と味方からの圧で満員電車レベル100見たいな状態になってるじゃん。
『もう、無理』
【椎名大将騎前から崩れ落ちたぁ!剣持選手、耐えられず!これは勝負あったか?!】
『今!秘儀、胡蝶双舞!』
『くっ、ダメだ。あっはっはっは』
『次、てぃ』
【おっと、なんと椎名選手!自騎馬が崩れた瞬間相手に引っ付き、崩し返したかと思ったら首相騎馬に飛び移ったぞ!】
【くすぐっていたわね。こう、こちょこちょと脇を】
「あーしいなっちのくすぐり攻撃まじ辛いしわかるわー」
セントレアにもよくやって、これでもかというぐらい笑ってたし、上手いんだな。
『あっはっは、やめたまえ、やめたまえよ!』
『まだまだ。卑怯者には、お仕置き。ちゃんと、戦いたかった、のに』
『大将よくやった、いまだ!』
『ほら、剣持くん!もう一息だ!ファイト一発!』
【崩れた首相騎馬へと体制を直した椎名騎馬、椎名選手不在が突撃する!】
【これは、熱い男達のくんずほぐれつね。ひとり可愛い女の子がいるけど、この一面が世間に出たら炎上しそうね。それはそれで面白そうだけど】
【やらないでくださいよ?と言ってる間にも両騎馬完全に崩れそうだ!】
『君ッ抱き着くんじゃない。あっはっは、くそ、笑って力が入らないぞっ!』
『離れない、そのまま、崩れて、負けて?』
【完全に崩れた!】
【首相ちゃんの足が地面についてるわね】
【椎名選手は首相に抱き着いているため地面にはついていない!ということは……勝者椎名選手!!!!】




