主人公体質
【な、何が起こったんだ?!剣持選手が強攻撃を入れるか?と思ったときには落ちていた】
【場所誘導をさりげなく行いつつ、隙を付いた?】
「ちょ!かえでっちかえでっち!杏華!杏華!」
「僕も、まさか勝てるとは思わなかったから驚いてるけど、取り敢えず落ち着いて?」
「すごい、本当に勝てるなんて。彩雫くん最後なにが起こったの?」
「解説の言う通りほんのわずかな隙をついて奈落に叩き落したんだよ。叩き落せばたとえ、ぶっ飛び率が0%でも確実にやれるからな」
「でもさーそんなの読まれるっしょ?うちらでも逆転のためにはそれを狙うしかないってわかってるし?」
「まぁ、普通はな。今回は杏華が最初からそれで決めようとしてたから色々と手を打ってたんだよ。いつもと違うプレイングだったからな、分かりやすかったぞ?いつもはコンボメインだったり、しっかりと崖メテオ狙ってきたりするんだけど、今回は常に0距離で戦ってた」
「なるほど、プロは相手の動きを見て対策を立てる。いつもと違う動きをしてプロの動きを縛ってたのかな」
「そういうことだな。相手の意識から崖メテオをするという選択肢を削ってたから立ち位置甘えて崖メテオを狙える場所まで誘導されたし、決まったわけだ。だから、1ストック落とさせた後の2ストック目が重要だったんだよ。いつもと違うプレイングでプロに勝たないと行けなかったからな。それに勝つ瞬間の気のゆるみを的確に付いたのがでかいな」
『(……最後、わざと、隙作った)』
『(ふん、人間はだれしも勝ちを確信した時が一番気が緩むものだろう?)』
『(それは、いつも冷静な、剣持選手には、当てはまらない)』
『(神じゃないんだ。僕だってミスはするさ)』
『(……)』
『(はぁ、強情な奴め。このセントレア争奪バトルロワイヤルにおいて僕は君に負けた。ただそれだけのこと。もし僕と本気で戦いたいなら大会で勝ちあがることだね。そしたら再戦してあげるよ)』
『(……ん、分かった。絶対勝つ)』
「しいなっち小声で何話してるのかな?」
「プロと話せる機会なんてないし色々話してんだろ」
【いやー素晴らしい戦いでついつい熱中してしまった!】
【もう椎名選手が優勝でよくないかしら?】
【そう思いたくなるような試合でしたがっ、数多くある試合の中の1試合でしかない!私も忘れてたが今だに至る所で勝負が繰り広げられている!】
【さっきレベルの試合あるかしら?】
「まぁ、ないだろうな。というわけで今のうちにトイレ行ってくるわ」
「いてらー」
「ただま」
「かえりー」
「お帰りなさい」
「良い所に戻って来たね」
「ん?何か選手がスタート地点に集まってるな」
「うん、次の障害のために待機だって」
【さぁ!セントレア様争奪バトルロワイヤル最後の障害、皆も気になるよなぁ!】
『おい、早くゴールも何もねぇじゃねか!』
『そうだそうだ!』
『どういうことなんだ?!説明しろ!』
【全く、ここまで残ってるのに漢気の無い奴はいるもんだな。最初にゴールとは言ったがその前に言ったよなぁ?生き残った一人が優勝とも。行き急いでいたのはそっちの勝手だろう?】
【性格悪いわね】
【ありがとうございます】
まぁ確かに残った一人が最初のクリア者ってのは間違いじゃないな。
【ごほん、改めてだ!よぉし、そんな声にお応えして発表しよう!最後の障害それは!】
それは?
【クイズ大会だぁぁぁあ!】
「最後がクイズ大会?」
「いやー拍子抜けっしょ」
「だね」
「いやいや、きっとただのクイズ大会じゃないんだよ」
【おっと?皆「クイズ大会?しょぼ」なーんて思ってるだろ?だが甘い!このクイズ大会はセントレア様にふさわしい人を決めるただのクイズ大会だ】
【つまり、ただのクイズ大会はただのクイズ大会ということね?】
【そういうことです。会場はここ!そしてルールは○×クイズを行い最後の1人になるまで行うデスマッチ方式だ!現在残っているのは約100人!】
「彩雫くん、ただのクイズ大会じゃない?」
「……ただのクイズ大会だな」
「これでセントレアの夫が決まるわけだね……ただのクイズ大会で」
【それじゃあさっそく一問目行くぞ!】
【じゃじゃん、一問目セントレアちゃんが嫌いな食べ物は貝類である。○か×か】
『簡単、BBQで、見た。正解は×』
「たしかにこういう問題ならセントレアさんにふさわしい人を決めるために有効だね」
「価値観合わせるのは重要だからな」
「まーこれならしいなっちが圧倒的有利っしょ」
「そうかも」
【〇が2割、×が8割だ!この会場には貝好きが多いみたいだな!俺も美味いと思うぞ!特につぶ貝な!】
【というわけで、正解は×よ】
【残り80人か、結構残ったな!このままどんどん行くぞ?お願いします】
【えーっと、第2問セントレア様はコスプレ事業でも有名ですがその際の活動ネームは「やぐるまぎく」である〇か×か……セントレアちゃんったらコスプレやってること最初は隠してたのよねぇ。懐かしいわ】
【〇が1割、×が9割ってところか?じゃあその1割の人脱落でーす、それくらいわかってないとだめでしょ?正解は「やぐるまきく」だ!】
【濁点がないのよね。ちなみに、やぐるまきくの学名が"Centaurea cyanus"なのよ?知らない人は覚えておいて欲しいわね】
「へーそうなんだ」
「全然知らなかったわ」
「ねー」
「みんな気が付いてなかったの?」
「ふつう知らないぞ?百合が特殊なだけで。って杏華またなんか話しかけられてるぞ?」
「色んな人惹きつけすぎじゃない?主人公?」
『中々やるじゃあないか』
『ん、ありがと。そっちも、中々』
『だが、だがだよ?すぐに移動するのはやめたほうがいいんじゃあないか?』
『ん?なんで?』
『私のような小狡い者に利用されてしまうからねぇ。君、随分と自信があるだろう?わかりやすすぎやあしないかい?そこが君の魅力なんだろうけどね』
「なぁ楓、世界的に有名な御方に見えるんだけど俺の気のせいだよな。うん、きっと気のせいだ」
「そうそう、日本のトップがこんなところにいて椎名さんに話しかけるなんてことあるわけないよね」
「えっと、どう見ても首相だと思うんだけど」
「あーやっぱー?」
『……なんで?』
『言う必要なかったじゃあないか、そう考えているんだろう?それがあるんだよ、大いにある。私はわざわざカンニングする必要なんてないからね。それに、友達が変な人と婚約するのを見過ごすなんて真似出来ないだろう?』
『なるほど……ごめんなさい、浅慮だった』
『実にいいッ!実に気に入ったよ!自分の過失を認め素直になれるのは美徳だ!君とは気が合う感じがする……そう思わないかい?』
『ん、セントレアの友達同士、だし、当たり前。でも、今は、敵』
「なんか杏華、仲良さそう」
「どうして俺らと出会う前まで友達いなかったのか謎だよな」
「まーさいだっち達と関わってなんか心変わりがあったんじゃね。うちもそういう経験あるし?ほら、さいだっちもゆりっちもかえでっちもせれあっちも色々変わってるじゃん」
「そんなこと言うなら鳳花もだけどな?」
「いえるー」
ス〇ブラあまり詳しくないのでおかしくない?という点ありましたら突っこんで頂けると幸いです(__)




