お父さん会社内で立場変わっちゃったかも
あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。
「え、まじ?うちサトウグループのやつめっちゃ使ってるんだけど!」
「どこかで見たことあると思ったら、やり手若社長として活躍されてる佐藤さんか」
「へー楓良く知ってんな……」
「いや、結構有名だと思うよ?」
テレビ見ないからわかんないや。
「うふ、サトウちゃんの場合メディア露出も大切なのよねぇ」
「わかる、これだけかっこよくて、美人の人が、社長。すごく、信頼できる」
「たしかにー」
「これだけの美少女2人にそう言ってもらえると嬉しいわね」
かわいいの権化見たいな人とめちゃかわギャルに言われたらそりゃ嬉しいな。うん、そっちの話し終わった?助けてほしいんだけど?
「前から思ってたけど彩雫くん、女の子の知り合い多い!」
「いや、たまたまで……」
「分かってるけど美少女ばかりで」
「ほんとそれな?」
「彩雫くんはこの調子だし……」
狙ってやってるわけじゃないのは信じて欲しい。ネトゲのオフ会開いたら全員女性?なの想像できるわけない。むしろ狙ってできるならその人は天才だな。
「今回も2人さらに増えたし!」
「うふふ、百合ちゃんからしたら不安よねぇ?でも大丈夫よ、分かってるとは思うけど彩雫ちゃんは百合ちゃん以外に目移りしてないから。もし目移りするようだったら私がお仕置きしてあげるわよ?」
ハニーさんのお仕置き怖すぎるだろ。
「しないのでやめてください」
「残念ねぇ」
もしかしてナチュラルに女性扱いされてうれしくなっちゃった?まぁハニーさんちょろいところあるからな。
「ハニーさんやれないことないから何されるか分からないって恐怖あるのやばいな」
「え、ハニーさんって何者なの?」
「救世主だな」
「日本の裏大統領ですね」
「もう、彩雫ちゃんもサトウちゃんも!私はただの投資家よぉ」
「投資家の時点でただって訳はないと思うんだけど、そう思うのは僕だけ?」
「安心しろ、みんなそう思ってる」
普通ってのは……俺んち、いや俺の家族も普通ではないな。楓の両親も弁護士でワーカーホリックだし、百合も普通じゃないだろ?鳳花のお母さんもデザイナーやってるみたいだし、セントレアなんてもってのほか。
あれ?普通の家族って杏華の家だけじゃね?
「あなたたちもまだ浅いわね。楽しければ何でもいいでしょう?」
「おぉ、流石サトウさんやっぱり言うことが違うな」
確かに細かいことを気にするのは俺の性に合わなかったな。
「……ハニーさんとセントレアに揉まれて悟っただけとは言いにくいわね」
「大丈夫、その気持ちも、よく分かる」
「だな」
まさかサトウさんがこっち側の感性の持ち主とは思わなかったけどな。
「さて、お話ばかりじゃなくてお食事もいただきましょぉ?」
「ん、お父さんと、お母さんも。こっち来る」
今まで子供に配慮してか親は親同士で集まってたからな。情報収集をしてた面もあるだろうけど。
「いやーお母さん潤っちゃったわ」
「お父さんも創作意欲が滾って仕方がないよ。彩雫、ありがとうな?」
「そんなことで感謝されるとは思ってもなかったわ。うまいもの食えるとか、なんかすごいコネとかに感謝する場面じゃないの?」
「だと思うじゃない?私たちにその常識は通用しないのよねぇ」
「あぁ、一体いつから錯覚していた?」
いや、分かってたけどね?自分の両親だしわからないわけない。
「杏華、お父さんな、ここに来る前、なんか上司の態度が、違うなって思ってたんだ。もしかして、お父さん、会社内で、立場変わっちゃったかも」
「ん、ファイト」
とかね?
「楓、どうもうちの会社の株が急上昇してるんだが」
「さぁなんでだろうね」
とか、いろんな会話がされてるからさ、なんか変わったこととかあるかな?って思ったわけよ。なさそうだったけど。
ん?なんか百合の叔母の梅さんが手招きしてるな。
「ほれ、こっちこい」
「何ですか?」
「彩雫、おぬしなかなかやるの。わしでもここまでの人脈は限られるぞ?」
「いや、たまたまですし人脈じゃなくてただの友達ですから」
「それでも良いのじゃがな?価値を知ることも重要じゃぞ?それよりも、じゃ!おぬしらモンハルで知り合ったんじゃろ?わしも紹介しとくれ……一人でやるのは辛くての」
「うふふ、聞いてるわよぉ?私達も仲間が増えるのは嬉しいわぁ」
「はい、歓迎しますよ?」
「ですわ!人数多いほうが楽しいですわ!」
これでさらに楽しくなるな。
「叔母さんと彩雫くんが仲良くなってるの凄い複雑かも」
「いいことっしょ。姑戦争的なのより全然まし?それどころか家庭円満って感じじゃん」
俺はその家庭にまだ入っていませんけどね?
その後もいつものメンバーとその家族、さらにはハニーさんとサトウさんとみんなで雑談をしながら高級レストランの味を楽しんだ。控えめに行っても最高だな。
「さて、サトウちゃんそろそろ」
「ご両親方準備室の方まで付いてきてもらってもいいでしょうか?少々秘密保持のためにご記入いただきたいものがございまして。セントレア、サポートで付いてきてもらってもいい?」
「ん?分かりましたの」
秘密保持……ハニーさんとかのことかな?
「さて、ちょっと私の話聞いてもらってもいいかしらぁ?」
「せれあっちわざわざ席外させてー内緒話?」
「そうよ?セントレアちゃんがいると、少し話しにくかったの」
セントレアがいると話しにくい会話か……何のことだろう。
「セントレアちゃんったら、皆を心配させたくないからってすぐ虚栄を張るじゃない?」
「ん、ネガティブなこと、まったく言わない」
「せれあっち自分は頼ってほしいとか言うくせにねー」
「そうなのよぉ、昔からそうだったから不安だったのだけど、みんなといるうちにいつか改善されるかしらねぇ?と思っていたのだけど、そうもいっていられなくなってしまったのよぉ。セントレアちゃんからはないも聞いていないだろうから、一応みんなの耳に入れておいてほしくてねぇ?」
「なるほど、だから今回のオフ会も急になったのかな?」
「楓ちゃん、彩雫ちゃんから聞いていた通り頭の回転が速いわねぇ」
「ふーん、彩雫がね?」
おい、こっちみんな。なんか恥かしいだろ。楓を普段褒めることがないからか?
「そんなことより、詳しく、教えて」
「そうねぇ端的に言うわよぉ?セントレアちゃん……婚約することになるかもしれないわよぉ?」
マジか、令嬢ならそういうこともあるのかもしれないが……
「せれあっち前にお見合い話は来るけど、両親に自由にさせてもらってるみたいなこと言ってたっしょ」
「そうだね、強制されることはないって言ってたはずだよ」
「なら、なんで?相手に脅迫されて?」
「ない、一条を、脅迫できる、わけがない」
ならどうして?
「セントレアに好きな人が居た?」
「いやーゆりっちそれはないっしょ。せれあっちのことだから隠さず言ってくるはずだし?男の影があればうちが気が付かないわけないし?」
じゃあ本当にどうしてだ?他に理由なんて思いつかないけど。
「普通ならセントレアちゃんが前にいた学校と同じように一条って聞いただけで委縮してうまく関われないものなのよ……でもセントレアちゃんったら、あの人当たりの良さでしょう?一条家にしては珍しく、社交界での人気がうなぎ上りなのよねぇ」
「それがどうして婚約に?結局セントレア次第だろ?そもそもセントレアに釣り合う男ってのも難しいと思うけど」
「その釣り合う男というのが問題なのよねぇ、セントレアちゃんとお近づきになりたい方々の間で誰がセントレアちゃんにふさわしいのか討論になったみたいで、何故か最終的に……セントレアちゃん争奪バトルロワイヤルが開催されることになったのよぉ」
……なぜ?




