旅行の次の日はゆっくりしたい
※一部下ネタ注意です。
飛ばしても問題ありませんが、苦手な人は頑張って読んでください!
「体中がいてぇ」
「はい、ホットタオル」
「お、ありがとう」
あーちょっと安らぐな。旅行で死ぬほど運動したから筋肉痛がひどい。
「百合は大丈夫なのか?」
「私は平気。彩雫くんちょっと横になって?」
「ん?ほい」
「筋肉痛は血行を良くすると直りが早いの、だからマッサージ!」
「おぉー」
こりゃあいいな。かっちこちに凝り固まった体がほぐされていくのが良くわかる。
「彩雫くん気持ちいい?」
「めっちゃいい感じ、あーそこそこ」
百合の柔らかい手がいい感じに、いい感じに……俺は今、彼女にマッサージされてるのか。
「うん?どうしたの?」
「いや、気持ちいいなって」
何か目に見える変化があったわけじゃないし、百合と恋人関係になったという実感が正直な所わかない。
「ここかな?よいしょっと」
このめちゃくちゃ可愛い子が俺の彼女なんだよな……ちょっとドキドキしてくる。
「うん、こんな感じかな?」
「ありがとな、だいぶ楽になったわ」
うん、やっぱり百合の笑顔はすごくかわいい。昔、俺と百合が出会ってすぐの頃クラスメイトに向けるような作られた笑顔じゃなく、この心からにじみ出たような笑顔。俺のことを想ってる気持ちがダイレクトに伝わってくる。
「でへへ、彩雫くん!」
うん、この顔はまた違う笑顔だな。でもそれもいいと思えるから不思議だ。
「百合」
「何、彩雫くん?」
百合を唐突に抱きしめる。
「さ、彩雫くん?!」
あぁ、幸せだ。頭の中が百合で埋め尽くされていくこの感覚。
……どれだけ長いことそうしていただろう。ずっとこのままいれるけどそうしているわけにもいかない。というのもそろそろ百合が限界を迎えそうだからな。
「うぅ、彩雫くんが」
というのも、一つ判明したことがあって……どうも俺からアタックすると百合がバグる。
「照れてる百合も可愛いな」
「あうぅ」
「あ、逃げた」
という具合である。抱きしめるだけじゃなくてこのように言葉でも、手をつないでもアウト。だから不意打ちでもしない限り抱きしめるなんてことは出来ない。
……ちょっと言い方が悪いな。嫌がってる感じではない。むしろ求められてるとは思う。正直、今更照れることもないと思うんだけど。百合の方がアタックしてきてるんだしね?よくわからん!
あ、戻ってきた。
「めちゃくちゃ久しぶりに家でダラダラしてる気がする」
「ふふ、それだけセントレアの別荘での出来事が詰まっていたってことね?」
「だな」
たった一泊二日の旅行だったのに体感1週間くらい家を離れてた感じするからね。どれだけ密度が高かったんだ?って話よ。
「あれだけの密度毎日送ってたら特別感もないし、こういう日常がないとな」
というわけで今日はゆっくりしますか。百合と一緒に。
「そういえば、気になってたんだけど……魔法少女アニマーレ見てみたいな」
「あー確かに」
サブスクで見れるかな?お、あるじゃん。評価数は少ないけど、評価そのものは悪く無いぞ?こりゃ期待できるな。
『世界征服をたくらむ悪の軍団は人類を滅ぼすために愛を無くそうとしていた。だが、そんな悪に立ち向かい世界中の愛を守り、愛を届ける、愛に包まれた愛の守護神がいた。
そう、その者たちこそ魔法少女あにまーれ!!である。人類に愛を届けるために立ち上がったあにまーれ構成メンバーはたった3人。
愛を生み出す組織の屋台骨キュアラビット
愛に焦がれ、愛を知り尽くしたキュアワンワン
そしてリーダーにして資金源、お金で愛を届けるキュアキャット
彼女らのおかげで世界から愛は失われない。だが……過剰な愛に問題はないのだろうか』
そういうテイストだったのね?悪くないな。
「愛を届けるなんて素敵……」
「だな」
『デュフフ、リア充爆破しろ!ラブブレイカー』
『きゃああああああ、だれか助けてー!』
『安心してくださいですわ!』
『デュフ?この声は?』
『長い耳と可愛い尻尾は愛の証、マジかわ最強、キュアラビット!』
『ついていきますどこまでも、キュアワンワン』
『金運上昇、一攫千金、キュアキャットですわ!』
『『『魔法少女あにまーれここに登場!がおー!』』』
「お、これ百合達がやってたやつか」
「うん、こんな感じだったんだね?ちゃんとできてそうでよかった」
『おーっほっほ、愛を破壊するとは許せませんわー!』
『デュフ、愛はこの世から要らないんだな』
敵の個性強いな。
『えーそれってー愛を知らないだけっしょ?』
『デュフ、愛を教えてくれなかったのはお前らなんだな。後悔してももう遅いんだぞ?』
『つまりー愛を知れば考え帰るって事っしょ?どうーうちがたっぷりと愛をおしえてあ・げ・る』
『そ、そ、そ、それってどういう、でゅふ?!』
『こーいうこと、したかったんでしょ?』
『そ、そんな、そんなこと、ござらぬし?あ、愛なんて全部なくなれば』
『大丈夫、安心していいし?うちはだれでも平等に愛せるし』
……は?おい、いきなり濡れ場に突入したが?
おい、気まずくなるだろうがよ。
「そういえば今の時間、相席居酒屋がやってたな。よし、そっち見るか」
「う、うん、そうだね」
おい、セントレアぁ!うちの百合にどんなアニメのキャラのロールプレイさせとんねん!
……えっと、【魔法少女あにまーれ どういう作品?】検索っと。
ふむ、キュアキャットはお嬢様故に愛をお金で買っていたが愛を無くそうとする悪の軍団の悪逆を見て反抗を決意、チームを持ちう資金で組織したと。キュアラビットは毎夜色々な人と相瀬を繰り返していたところをチームメイトを探していたキュアキャットにスカウトされた。キャラワンワンは片思い中の相手をストーキングという名の監視をしていたところ、その愛をかぎ分ける嗅覚を見込まれスカウトされたと……
そんで……、魔法少女らしく敵を倒したりたまには敵を味方に引きずりこんだりしながら悪の軍団を滅ぼすわけね?
つまりR-18アニメじゃねぇか!だが、待てよ?敵を切り崩していくという一種のストラテジー要素を含んだ魔法少女アニメか……内容は結構面白そうだぞ?評価もいいってことはそういうことなのか?今度一人の時に見てみよう。
「ふふ」
「百合バラエティ結構好きだよな」
「うん、家じゃ誰も興味なかったから見たことなかったんだけど、彩雫くんの家で見てハマっちゃった」
百合が普通の女の子みたいになってきたな。それがいいか悪いかは置いておいて、興味を持つものが増えることは良いことだろうな。
「むぅ、彩雫くんになんか不本意なこと思われた気がする」
「やっぱり百合心読み取れる特殊能力持ってるよね?」
「彩雫くん限定なら持ってるかも。でもそう言うってことはやっぱり思ってたんだ!」
あ、やべ口が滑った。
「いや、興味持つものが増えるのは良いことだよなぁってちょっと母親目線になってただけだぞ?」
「それは彩雫くんにも言いたいんだけど……母親目線?ということは彩雫ママ?」
「ああ俺がママだぞ」
「ママ―!」
「っとっと、よしよし、かわいい奴め」
付き合ってすぐに赤ちゃんプレイしてるな……まぁ、前にもしたような気がするし今更か。
魔法少女あにまーれの設定考えてみたのですが、意外と面白そうなアニメになりそうですね。




