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BBQをするぞ

「「「「「「カンパーイ!」」」」」」


「いやぁ、こりゃ最高だな」


「ん、海と星空見ながら、飲んで、食べるの、最高」


「それねー海に星が反射してるのとかまじ映えっしょ」


「わたくしもここからの景色はお気に入りですわ……見ているだけで癒されますの」


そうだな、今日はいろいろとあったがすごく楽しかった。競い合って、笑い合って、天国に行って。静かだからこそ、騒がしかった時の記憶が駆け巡る。


「よし、どんどん、焼く。花より団子」


「そうね、お腹すいてきたかも」


「あはは、じゃあ肉から焼こうか」


「……楓いたのか」


「ひどくない?このセット準備したの僕だよ?」


「そうだよな?いや、ごめん。なんか久しぶりに声を聴いた気がして」


俺は楓に裏切られたおかげでものすごく濃厚な時間を過ごしたからね!


「じゃあ焼くよ?」


『ジュー』


「おー脂が滴る!」


「まだまだ、ほらひっくり返すと」


「すごい、網目模様、これぞステーキ」


「めっちゃいい匂いしてきたーテンションあげじゃん!」


「はい、完成!」


「おおー」


いい感じにレアだ。やっぱ、ステーキはレアじゃないとな!


「それじゃ、セントレアに感謝して」


「「「「「「いただきます!」」」」」」


……


『ハムハム』


「うん、美味しいですわね!」


……


『ムシャムシャ』


「あら、どうしましたの?」


……


『ゴクン』


……


「「「「「っは」」」」」


「あまりにも美味すぎて時間が止まってた」


「いやーまさかここまで美味しいとは想像できなかったし」


「ん、口の中で、お肉が溶けて、油が踊る。口の中が宝石箱やー。って感じ」


「うん、言いたいことはわかるけど、椎名さんのキャラでその言葉が出てくると面白いね」


「私もびっくり、ここまで美味しいお肉は初めて食べたかも」


百合も初めてってどんだけ美味いんだよ。


「やっぱりバーベキューで皆と食べるお肉はいつもより美味しいですわね?」


「うん、そうかも」


だな、最高のスパイスは空腹と友情だな。


「あ、全部食べちった」


「私、も、食べちゃった。おかわり」


「あら、本当にお替りでいいんですの?」


「ん?はっ!海鮮も、あった」


「ですわよ、こうして先ほど焼き始めたホタテ、サザエ、アワビにしょうゆとバターを入れて少し待ちますわ……」


「おーいい匂いだし!」


「こりゃあ美味いだろ」


この魚介類と溶けたバター、さらに焦げた醤油の香りが高め合うハーモニー!よだれが止まらん。


「出来ましたわ!熱いので気を付けてお食べくださいね?」


「彩雫くんサザエ取り出せる?」


「どうだろ、やったことあんまりないし、どれ」


確かつまようじを刺して、こう「くるりん」と手首のスナップを活かして取る。


「出来た出来た」


「……セントレア、お願い」


うん、杏華は出来ないだろうね。


「はい、ですわ!食べる時に中のスープも一緒にすすると最高っに美味しいですわ!」


「そうなの?私身しか食べてなかった」


百合は丁寧に食べそうだからな。正直マナー的にはよくないよね。俺はすすることがマナーだと思ってるけど。


「セントレアさんってやっぱり淑女っぽくはないよね」


「そんなものどうでもいいんですわ」


「そうだね、僕もそう思うよ」


「好きに、食べるのが、一番!というわけで、海老食べたい、伊勢海老」


「おーっほっほ、いいですわね!じゃあ一匹そのまま焼きますわよ!」


「いいねぇ豪快で」


伊勢海老のパスタとか色々な料理があるけど、伊勢海老と言ったらやっぱ丸焼きだな。


「これこそバーベキューっしょ!」


ドキドキ、この焼けるのを待ってる間談笑したり、皆で火を見つめながらゆっくりしてる時間もいいものだよな。


「この時間がいつまでも続くといいですわね……」


「そうだな」


「うん、少し前の私ならこんな楽しいことがあるなんて考えられなかった」


「ゆりっちが楽しいならうちもうれしいし。これからもっと楽しいこともやれるっしょ?」


「そうかも」


「僕も彩雫がこんなに人と深く関わるようになるとは思ってなかったよ。八重さんのおかげかな?」


「だな、八重さんが来てから始まった関係だし」


「ん、じゃないと、ソーダが彩雫って、気が付かなかった」


「そして、わたくしが来ることもなかったですわね」


「改めて考えると奇遇な巡りあわせだよな」


「ん、でも、私たちが出会うのは、運命だった。何かが変わっても、関係は変わらない」


「流石相棒、いい子というな!違いない」


「そろそろ焼けたんじゃねー?」


「ですわね」


「これが伊勢海老、初めて食べる。どうやって、食べるの?」


「思いのままですわよ!」


「分かった!ガブリ!」


「良い食べっぷりだね椎名さん」


「もぐもぐ、ふぁいふぉう、うふぁい」


「あっはっは!口に詰まってて喋れてないけどその幸せそうな顔で言いたいこと分かるし」


「杏華顔汚れてるわよ?ほら、これで拭いて」


鳳花の言う通りなんて幸せそうな顔してるんだ。つられてセントレアも微笑んでる。そら用意したものをここまで喜んでくれるんだからうれしいよな。


「どれ、俺も……うお、すごい味が濃いな!」


海老を濃縮還元した味がする。ただ焼いただけの海老なのに。


「えびみそ美味すぎっしょ。これだけでご飯3杯行けるし!」


「鳳花、太ってもいいの?」


「うぐ、それはー困るし。でも手が止まらないっしょ!」


「あーあ、高宮さんが太っちゃうな」


「その分やせればいいだけだから問題ないし!てか、みんな気にしてないのずるっしょ!」


確かにバクバク食ってるな。


「私は、太っても、気にしない」


「私は気にしないわけじゃないんだけど、太らないから……」


「わたくしはその分運動しておりますので!」


「うぐぐ、ちゃんと努力してる人いるからなんも言えないし……」


そんなちょっと太ったくらいで美人度は変わらないと思うけど……というセリフは男が言うのは禁句だな。自分が納得しないから太りたくないだけだから。


「大丈夫、鳳花は、少し太っても、可愛い」


言ったーーー!


「杏華がそういうなら食べちゃおっかなー」


通ったーーー!これが杏華の特殊能力か……




「いやー満足!もう腹いっぱいで何も食えんわ」


「ん、最高、だった」


肉に魚、貝、野菜と地上のありとあらゆる最高級食材を食べた気がする。スイカジュースも美味かったし、デザートまで堪能できた。うまいもの食いながらみんなと話しながら談笑するの最高かよ。


「んねーうちもう歩けないし」


「今日という日の締めが最高のものになったな、これで満足して寝れるわ」


「満足?締め?わたくしがいつそんなこといいましたの?」


「ん、なんか、あるの?」


「セバスお願いしますわ!」


何が始まるんだ?ドキドキが止まらないね!


『ヒュ~~~~~~ドン』


周りの灯りもすべて消え俺らを照らすのは月……それと空に舞う花々。


「……きれい」


「ん、セントレア、やるじゃん」


「まじ海に花火反射してるのとかも最高ー」


だな、テンション上がる、さすがは夏の定番だな。


「ん?あれ、モンスターボール」


「本当だ、あっちにはスライムもいるね」


「最近の花火は簡単な物なら形作れますわ」


へぇー凄いな。


「いやーなくはないけど、ここまで完成度高いのはせれあっちだからだと思うなー」


あぁいつものやつね?


他にも色々な知っているものが空に現れては消え現れては消える。本当に作れるんだな。これも全部俺らを盛り上げるためにわざわざ作ってくれたんだな。


「お、あれもしかしてF(フェイタル)F(フェアリーズ)の主人公じゃね?」


「いや、ただの妖精っしょ。あれはわかりやすいし、ピカニキじゃん?」


「ん、分かりやすい」


俺、花火って静かにみんなで空を見上げて感傷に浸るものだと思ってたけど、こうやって楽しさを共有することも出来るんだな。


「彩雫くん、ちょっと付いてきて欲しいの」


……ふむ。

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