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BBQの準備

「あ、彩雫くん!大丈夫?」


「おう、心配かけたな」


「ううん、私のせいでもあるから……」


まぁ、そうだな。それを口には出さないけどね?今回は水飲んでたら大丈夫だったかもしれないし。


「このあとバーベキューするんだろ?準備とかいいのか?あれ、てか楓は?」


「楓さんならセバスさんのお手伝いに行ったみたいですわね」


「ふーん、あいつがか、珍しいな。で、俺らは手伝わなくていいの?」


「わたくしたちは食材の準備ですわ!」


「ん、頑張る」


「いや、杏華料理出来ないだろ?」


「大丈夫ですわ、頑張って作った気持ちのこもった料理以上に美味しい物なんてありませんわ!」


「セントレア、いいこと、言う」


そうだな、外食とかも美味いけど結局母親の料理に戻るようなもんだ。


「そうだ、結局セントレアの料理食べたことないな」


「あら、そうでした?」


「そういやー確かにないっしょ」


セントレアの料理は百合みたいに家庭料理にも使えるみたいなものじゃなくて、三ツ星レストランで出すフレンチを作れます見たいな料理らしいから食べる機会がなかったんだよな。


「セントレアの料理、食べてみたい」


「杏華さんに言われたら作るしかないですわね!今度うちに招待しますわね?」


おっしゃ、セントレアの料理楽しみだな。


「まぁ、みんながいれば今日のBBQが失敗することはなさそうだな」


「あら、彩雫さんにも手伝ってもらいますわよ?」


まぁ、だよね。




~~~~~




「さて、じゃあやっていきますわよ?」


キッチンではなく、厨房にやってくる。


「本当にここの機材すごい……」


「これ、すごい種類、の、包丁」


「本当、これは出刃包丁で、これは柳刃包丁。すごい、筋引や蛸引包丁それに鎌薄刃包丁もある」


うん、最初の2つしか知らない。専門の包丁も全部そろってるってことだな。


「これはなんだ?」


なんか色々ボタンついてたりフラスコみたいなのあったり、


「それは撹拌機ですわね、その隣は遠心分離機、そのさらに奥は食品乾燥機ですわね、全部分子ガストロノミーに使われる機器ですわ」


分子ガストロノミー、知ってる。食戟で見た。


「液体窒素とか、ぶわーって、やるやつ?」


「そうですわ!」


なんか、調理室ってよりも研究所感が出てきたかも。


「それで、食材はどこに?」


「ここですわ!」


「「「おおー!」」」


「すげぇ、伊勢海老にあわび、さざえ、しかもカニまであるぞ」


「ん、量もすごい、なんでも、ある」


「ちょ、これめっちゃ高そうな肉なんですけど!」


「野菜の品質もすごく高い、どれもみずみずしいしくてすごく新鮮」


「どれも最高級品ですわ!食べるなら美味しいもの、ですわよ?」


「そうだな、うおー早くて食べて―」


「うん、彩雫くん待っててね?」


「いや、さいだっちも一緒にやるし?」


「共同作業、それはそれでいいかも……」


「じゃあ鳳花さんと百合さんはお肉を願いしますわ!彩雫さんと鳳花さんは野菜をお願いしますわ!わからないことが合ったら読んでくださいな、わたくしは他のことやっておりますので!」


「うぅ、彩雫くんとやりたかった……」


「お肉切るのが難しいからしょうがないですわ、ケガをする可能性は排除しませんと」


はい、正論。


「じゃ、杏華やるか」


「え、彩雫、切れるの?」


「舐めてもらっちゃ困るな、俺だって一人暮らししてるんだから野菜くらいなら切れるわ。杏華だってそれくらいならできるでしょ?」


「……」


「え、出来ない?」


「普段、料理、しないから」


「それならしゃあないか?いやいや、授業でも野菜切るくらいならやるでしょ」


「頑張りはした」


「だめじゃん……ま、そういうことなら任せとけ。百合にははるかに及ばないけどな?」


最初はマッシュルームから切るか。縦に半分に切るだけで終わりだ。


「はい、こんな感じで」


「えい……あ」


「ま、マッシュルーム!」


押しつぶされてかわいそうなことに……なんてことを。


「うん、第2のかわいそうなマッシュルームを生み出さないためにも押し切るんじゃなくて、こう包丁を引いて切るイメージね?西洋剣じゃなくて日本刀のイメージだからね?」


うん、ましにはなったな。かわいそうなマッシュルームは生まれていない。ボロボロのマッシュルームがいっぱい生まれた。


よし次行こう、簡単なピーマンから行くか、半分に切って、中の種を取る。それだけ。


「切って」


うん、切るのはまぁいいね。


「種を、えい!」


あーピーマーン!そんな、真っ二つに折られてかわいそうに……


「うん、セントレアヘルプ!」


「はいはいですわ、どうしましたの?」


「杏華に包丁の使い方を教えてやってくれ。これ以上可哀そうな野菜を生み出さないためにも」


「どういうことですの?!」


ほら、これ。


「なるほどですわ、任せてくださいまし!」





「……いい感じですわ!まさか、ここまでとはと最初は思いましたが……何とかなりましたわね」


困った時のセントレア。天才型は教えるのが苦手な人が多いけど、セントレアは天才な秀才、努力家だ。色々な立場から完璧に教えられる。


「こっちは終わったよー」


「凄くきれいに切れてますわね……さすがですわ」


「なんか、写真でよく見るめっちゃ書こう入った肉がリアルに表れた感じだな」


「安心していいですわよ、その写真のお肉より美味しいですわ。わたくしが選んだお肉を百合さんが切った以上の物はないですわ!」


「そりゃそうだな」


めちゃくちゃきれいな切り口だし、肉の分厚さも均一だ。俺が切ったらこうはならない。肉を一度でも切ったことがある人ならわかるだろうけど、油で滑って切りにくいんだよ。


「いやー高い包丁はまじ使いやすいし、うちもめっちゃ楽しかったわ」


「私も家にある包丁と使い心地が似ていていい仕事が出来たから期待してね?」


お、百合が言うなら期待しちゃうな。やべぇ、想像してたらお腹すいてきたな。


『ぐぅうう!』


「お腹、すいた、早くやろ」


「俺もお腹すいてきた」


俺のお腹の音じゃないからね?一切恥じらいないけど、杏華の音ね?


「そうですわね、セバスの方も用意できたようですし、早速行きますわよ!」





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