運動したらさっぱりしたい
「いやぁ、楽しかったな。機会がありゃまたやりたいもんだな」
「んねー、まだまだやり足りないし!」
「それに、月城くんに、負け越し、た」
「ふふん、僕に勝つにはまだまだ修練が足りないかな」
「実際楓さんは中々の物ですわよ、多くのテストプレイヤーの中でもトップレベルですわ!」
まぁ、そうだろうな。殲滅戦、領地戦、バトルロワイヤル、タッグ戦と様々なルールで何回も戦ったが楓の勝率が1番高かった高かった。
「いやー特にバトロワとか、かえでっち追いかけるとめちゃくちゃトラップ踏むし?やっと追いついたと思ったらなんか他の人の戦闘に巻き込まれるし?いい感じで漁夫されるし?……まじ何回キレるかと思ったわ」
鳳花のキャラ崩壊させるとか後々後悔しても知らないからな?
マジトーンの鳳花とか百合を傷つけるなって忠告された時ぐらいしか見たことないぞ?
「でも、彩雫も勝率高めでしょ?」
「まぁ、でも俺のおかげって訳でもないしな」
俺の幼なじみの楓、相棒の杏華と言葉を交えずとも互いに考えていることを察せられる仲間がいる。その今まで培ってきたコミュニケーションを活かせば勝率は上がるだろう。
……百合?うん、まぁ、言葉を交えずとも俺の考え、次の行動、癖全てを察して俺に合わせて支援をくれる。自分を投げ打ってでも。勝率は安定しないよね。
「あーね?ゆりっちとさいだっちコンビのタッグ戦とか、さいだっちをいくら攻撃してもゆりっちが回復させるしまじ反則っしょ」
「でも、月城くんも、百合ちゃんも、近づけば脆い」
「そういや、杏華も凄かったな」
「うん、魔法使いなのにこっちの攻撃全部避けて必中の距離で魔法使ってくるのは、びっくりしちゃった」
「正直剣使う時は動き微妙だったけどな」
「残念、ガチムチ、スキンヘッド剣士、なりたかった」
「あ、あはは、しいなっちは魔法使いの方がいいかなー」
実際、完成されたスタイルではある。近接も対応できる魔法使いに隙はないし、対人ならテンプレ入りするだろう。とはいえ、パーティの人数が多くなればなるほどそんな動きできるなら火力だして個性出していいんじゃないかな?って所もあるけどな。
「まっ、めっちゃ楽しかったよ。ありがとな、セントレア」
「ん、楽しかった、ありがと」
「わたくしも……楽しかったですわ!」
ゲーマーもゲーマーじゃない人もみんなで楽しめる、すごくいいプランだ、さすがはセントレアさんと言ったところか。
「あーせれあっち?なんか忘れてない?」
「あっ!彩雫さんと百合さんくっつ「ストップ!」むぐむぐ、く、苦しいですわ」
「ん?読んだ?」
「いやいや、こっちの話ね?ちょっとセントレアさん、そんな大声で言ったらバレちゃうでしょ?」
「ごめんなさいですわ」
「まーうちらもついつい楽しくて忘れてたし?」
「ん、完全に、忘れてた」
「でも、ここからどうするの?まだフィナーレまで時間あるよ?」
「安心してくださいですわ!もちろん策を論じておりますわ!」
なんかあっちはあっちで話してるな。
「夜ご飯BBQだったよな」
「うん、自分たちで調理もするって」
「楽しみだな、百合」
「……でへへ、百合」
「い、いい加減慣れてくれ」
くそ、そっちに照れられると俺も恥ずかしくなってくる。
「いやー本当にうちらが絡む必要ある?」
「普通は無いように見えるんだけどね。関係は普通じゃないし、彩雫も押し込みがないともう引っ込みがつかないんでしょ」
「ん、あれだけ、逃げて、いきなり、おっけーは、できない。よく分かる」
「杏華さんと彩雫さんは似たもの同士だから、ですわね!」
「確かにー。まぁ?だからしいなっちがいいと思うシチュで考えてるわけだし?」
「そうだね、僕も行けると思うし、セントレアさんなら実現できるからね」
「おーっほっほ、任せてくださいですわ!」
「ふー流石に疲れたな」
「ん、寝たい。でも、まだまだ」
海、ARサバゲーと遊んではもう暗くなってきたから別荘へと戻ってきた。とはいえ、まだ夕方だ。遊び足りないよなぁぁ!
「このあとは、BBQ、バーベキュー」
「ふふ、杏華楽しそうね」
「楽しい、でも、汗凄いし、もっと楽しみたい。だから、お風呂行こ?」
「確かに汗だくだしとりあえず風呂行くか」
「うん!楽しみ……」
「一応言っておくけど一緒には入らないからな?」
「でも、せっかくだし」
「ん、気にしない」
「いや、気にしろよ」
百合はともかく杏華の漢気ありすぎだろ。
楓も誘っとくか。流石の百合と言えども他の男が居たら入ってこないだろ。
「僕はいいかな、BBQの後にも入るだろうし2階はいるのは」
「うちも行くー」
「わたくしも行きますわ!」
くそ、楓のやつそんなめんどくさがりじゃないし、むしろきれい好きでしょうが。色々と分かってわざとやってるだろ。
ともあれ、あとはセバスさんしか男はいないけど、忙しいだろうし俺一人で入るしかないな。
「じゃあ俺は男湯の方入るけど……いいか、絶対除くなよ?絶対だからな?」
「むぅ!」
「いいじゃないですの、見られて減るものでもないじゃないですの?そうですわ!みんなで一緒に入るのもいいですわね!」
「入りません!色々と減るんだよ!色々とな!」
「いやーさすがにうちもはずいかなーってわけでー行くよゆりっち」
「うぅ、わかった」
助かった。ありがとう鳳花、俺社会的に死ぬところだったよ。
「ふぅ、これで落ち着いて入れるな。どれどれ、どんな風呂なんだ?」
入ろうとすれば皆で入れる風呂だ、一般家庭にある普通の風呂とは違うだろう。
「おぉ、旅館の風呂みたいだな」
この風呂を独り占めできるのか、テンション上がるな。
「お、シャンプーとかも色々あるな。どれでもいいけど」
「むふふ、美少女、いっぱい」
「あら、杏華さんも美少女仲間ですわよ?このわたくしの美しさと同じくらい可愛いですわ!」
「……きゃ!ちょっと?百合さん?無言で胸をつかむのやめるですわ!」
落ち着けないかもしれない。隣の桃源郷があまりにも、あまりにも官能的に俺をくすぐってくる声が、ちょっとした音でも聞こえてくる。声とか音とか聞こえすぎじゃないか?
「いやーでも、揉みたくなる気持ちもよく分かるし?うちも大きいとはいえ、せれあっちほどじゃないし?それにこんなモチモチすべすべできれいな肌してるとか、そりゃ揉むに決まってるっしょ!」
「おーっほっほ、そんなにいいんですの?気が済むまで揉むがいいですわ!」
「ん、そうする。約束もした、公衆じゃできないこと、するって」
色即是空色即是空色即是空色即是空色即是空焼肉定食色即是空色即是空色即是空だぁぁぁあぁぁぁぁぁあxx!
あいつら何やってんだ!?そんな変な声出させるなよ。ここリアルだからね?アニメとかならそういう展開よくあるだろうけどここリアルだから!くそ、抑えろ俺。誘われた時一緒に行けばよかったとか考えるんじゃない。そもそもあいつらおかしいだろ。俺だって男だからな?他のやつらに比べて執着はないけど男だからね?
「ったく、風呂は静かに入るもんだろ?落ち着いて安らがないと」
「うん、そうだね!セントレアも、杏華も、鳳花もみんな大きいから落ち着けなかった……」
「あーそれな、なんかみんなでかいよなぁ……って百合?!ちょ、え、なんで?」
「お風呂の中からこっちまで来れたから、来ちゃった」
お湯の中を潜って来たからか、ちょっと息を荒くして、艶やかで美しい黒髪は玉のような白い肌に張り付き、清楚の代名詞と言えるような整った顔は火照っている。
やばい。
「……き、来ちゃったじゃないだろ」
「だって……彩雫くんと一緒に居たかったし、寂しそうだったから」
確かにあっちはわいわいしていて楽しそうだとは思った。だからって、男湯まで来るか、普通?普通じゃないな。
「ちょ、そろそろやめるですわ!」
「はぁ、今度何でも言うこと聞いてやるから、あいつら心配させないうちに戻れ、今ならまだバレてないからな」
「彩雫くんは分かってない、バレても大丈夫、それにどうせ私の望みは叶えてくれない、でしょ?」
分かってないね?望みは叶えてくれないね?
「……あれ?ゆりっちは?」
「ふふ、バレちゃうね」
「はぁ、おーい!百合ならこっちにいるぞ」
「え、彩雫くん?!」
「ゆりっち!ちょ何してるの!?」
「百合ちゃん、大胆、でもどうやって?」
「実はこの温泉、家族で入るときに混浴できるように真ん中で仕切っているだけで男湯も女湯も同じ湯なのですわ、なのでお湯から潜っていけば男湯の方に行けちゃいますわ」
「そういうことだ、ってわけでどうにかしてくれ」
「ん、でもに、百合ちゃん、そっちでも、気にしない」
「俺が気にするんだよ」
「わかった、じゃあ、連れてく」
「助かる」
ん?連れてく?




