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スイカ2

おい、まだ誰もスイカを割るどころか棒すら振ってないぞ?


「任せてよ、経験者の僕がお手本を見せてあげるから」


はい、いーちにーい……じゅーう!


「こっち?」


「いやー右に20度くらい」


「これくらい?」


「ん、完璧」


「あとはまっすぐですわ!」


「おっけー……これくらいかな?」


おお、いい位置だな。あと3歩でスイカがある。だが、だからこそ、実に残念だ。


「おしいな、めっちゃ少し右向いてあと5歩前」


「……ここ?」


「あーちょっと行き過ぎたかな後ろ向いて」


「後ろ向いて……スマッシュ!」


「スマッシュ!……あー外しちゃったか」


「いやー惜しかったな」


「うーん、眩しい……ってすいかどこ?」


「ぷふ、かえでっち、後ろ後ろ」


「え?……彩雫だましたね?」


「ふふっ、スイカを背に、素振り、中々シュールで、面白かった」


どんまい、まぁ、そういうこともあるよな!


「彩雫、僕は性格が悪いって知ってるよね?」


「そりゃもちろん、お前のことは知り尽くしてるさ」


「次、彩雫の番だね?はい、棒と目隠し」


「あざす」


はい、いーちにーい……じゅーう!


「っとこれはきつい」


めっちゃ気持ち悪いじゃん。たってるだけでも厳しいな。そりゃあまっすぐ歩くのは難しいな。


「さいだっち、右向いて真っ直ぐ―」


「こんな感じか?」


このゲームには必勝法がある。


「もっと、前、あと6歩」


「良い感じだね、そしたら左に30度くらいかな」


「はい、ダウト」


「僕たち親友だろ?信じていいよ?」


「そうだな、親友としてお前が嘘をついているって信じてるよ」


「彩雫くん、右に90度かな」


俺は杏華を、セントレアを、鳳花さんを百合を信じるぜ!みんなの誘導の声が聞こえてくる!


「良い感じですわね、そのままですわ!」


結構歩くな。


「はーいストップー」


「もう少し左かな?」


「これくらい?」


「うん!後はまっすぐ!」


「まだ進の?!」


だいぶスイカ遠くに置いたんだな。


「うぉ!」


なんか、ぶつかった……


「ちょ、何、え?どうなってるの?」


くそ、暗くて何にもわからん。一体俺は何にぶつかったんだ!?


『ムニ』


「きゃ、彩雫くんったら、大胆」


「……百合?スッーもしかして」


手に伝わる暖かさと柔らかさ、さっきまでの光景と重なる……つまり!


「ってどこに誘導してんだよ!うぉ、まぶし!ちょ、百合何してるの?」


「彩雫くん……どうだった?」


「……どうだったって何が?」


っく、いくら俺が悪くないとはいえ、ここはとぼけるしか道はない!


「その、どうだった?私の……お腹」


お腹かい!安心したような、残念だったような……


「あれー?さいだっち何だと思ってたん?もしかしてー」


「いやぁ、流石百合だな!プロポーションの維持完璧じゃん!」


「あーあ、僕のこと信じてたらちゃんとスイカだったのに……信じないから」


嵌められたっ!


「さて、これで残るは百合さんだけですわね?」


「任せて?私、真剣も薙刀も少しなら習っていたから」


「まぁ、今回はただの棒だけどな?」


はい、いーちにーい……じゅーう!


「えっと、こっちの方かな?」


「ですわ、そのまま真っ直ぐ5メートルくらいですわ」


回転したとは思えないほどのしっかりとしたあゆみだ。めっちゃ真っ直ぐに凛と進んでいく。


「……ここら辺?」


「おぉ、すごいな。ドンピシャ、もうそのまま振り下ろせばスイカだな」


「本当?セイっ!」


『ぐっしゃ!』


「やった、割れた、彩雫くん!」


「お、おう、やるな百合」


……すごい一振りだったな。スイカが『パカンっ』って割れてないからね?飛び散ったからね?顔にスイカ付けてニコニコしてるの怖いわ。


「……いやー凄かったけど、これじゃあ食べにくいし?」


「そう思いまして……冷やしたスイカを用意してあります。そちらのスイカは夕時に食べられる箇所を使いお出ししますので」


スイカ割りした意味よ。でも……


「やっぱスイカはこの三角の形で食うのが上手いよな」


「ん、かじりついて、べたべたになるまでが、セット」


「え、べたべたになるの?」


「百合はそうだよな。スイカは丁寧に食べるより周りの目を気にせずに口にほおばってムッシャムッシャと食べるのがよりうまく食べる方法なんだよ」


「そうなの?」


「ちょ、ゆりっち騙されるなし!さいだっちとしいなっちの言うことは極論だし!綺麗に食べるに越したことないっしょ!」


「おーっほっほ、好きに食べるのが一番おいしいですわ!セバス、塩をお願いしますわ」


「はい、こちらに」


「ありがとうですわ!このしょっぱさと甘さのハーモニーが最高ですわ!」


セントレアは塩派だったか。


「色んな食べ方があるのがスイカのいい所だよね、うん、美味しい」




「ふぅ、美味かったな。この後は?まだ昼だし別荘に戻るには早いし、まだ海で遊ぶか?」


「それもありだけどーせっかく来たからには他のこともしたいっしょ?」


「そういうと思いまして……次のプランは考えてありますわ!」


「ん、何やるの?」


「それは場所についてからのお楽しみですわ」


「場所ってことは移動はするんだね?」


「ですわ、この一条家が所有しているテスト用体育館に行きますわ」


テスト用体育館……運動なのは確定か?となるとドッチボールとか、バレーボール、バスケット、定番はここらへんだろう。でもさっきビーチバレーしたしなぁ、体力的にも厳しいんじゃないか?


「結構距離ありますので車で移動しますわよ?というわけでセバス」


「どうぞ、お乗りください」


いつの間にか横に車がっ!


「こちらから20分ほどかかりますのでごゆっくりなさってください」


お?車の中が同じリムジンでも違う?なんかいろんなのが置いてある。


「ね、ゆりっちこれマッサージ器じゃない?」


「本当……車にマッサージ器なんてついてるんだ」


「彩雫、これエナドリ」


「ほぉ、どれ?」


うげぇ、まず!……でも、おお!体中の疲労が見る見るうちに取れていく!


「なんだこれ、もう疲労感なくなったんだけど」


「わが社で開発中の最新エナドリですわね」


「え、それ大丈夫な奴なの?」


やばい薬とか入ってないよね?それくらいの効き目なんだけど。


「大丈夫ですわ、もう安全基準は通っていますが、世の中に出すと問題があるのと味があまりにもおいしくないので……」


「なるほどね、これがあれば無限に働けちゃいそうだしスポーツも成り立たなくなっちゃうか」


これが、一条家か……まだまだいろんな技術が眠ってそうだな。


他にも酸素吸引だとか、百合さん達がやってたマッサージ器やお香を試してたら身体、精神共に元気になった。移動式回復の泉だな。これで、まだまだ遊べるぜ!


「着きましたわ!」


「ふむ、体育館だな。めちゃくちゃでかくて機械がいろいろとついていることを除けば」


「そうだね、でもスポーツやるわけでもないだろうし……機械がヒントだとは思うんだけど」


体育館って学校のじゃなくて、なんか大会とか行ういわゆる武道館とかね?公共施設の体育館ね?


「さぁ体育館に入りますわよ?じゃーん、今回はこちらを使いますわ!」


「お、おお!これは何?」


自信満々に入ったのはいいけどさ、よくわからないぞ?


「ん、棒とタイツ?」


「えー全然何やんのかわかんないんだけどー」


「ここに銃とカード?あと、よく分からないのも色々とあるし、カメラも一面にあるから、コスプレ?」


「コスプレは惜しいですわね……この衣装を使ってやるのは『ARサバゲー』ですわ!」


ARサバゲー?


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