スイカ
下ネタが思いのほか多くなってしまいまして……苦手な方には申し訳ないと思ってます。
「楓、トス!」
ビーチバレー、海で目いっぱい遊んだ休憩中、ビーチにコートを見つけて、気が付いたらビーチバレーをしていた。疲れていたはずなのにね?明日筋肉痛で死ぬの分かっているはずなのにね?認めたくないものだな、自分自身の、若さ故の過ちというものを。
「任せて!」
「ナイス、よっしゃ任せろ、ウルトラハイパーアタック!と見せかけてポーキー」
「ゴール、彩雫チームに得点!」
「な、ず、ずるいですわ!」
「どうよ、練習したからな」
ポーキーは手をグーにして打つショットだ。アニメで見たからね、遥かなるレシーブをね?やりたくなっちゃったんだよ。
「ナイス、彩雫、もう一回僕にトスを上げさせてくれ」
「僕が居れば楓は最強だ……」
「セントレア、次はこっちの番、いまこそ、おっぱいサーブをするとき」
「おっぱいサーブ、ですの?!」
「ん、彩雫の、視線を、釘漬けにして、点数を稼ぐ」
そっちの方がずるいじゃねぇか。くそ、俺は一体どうしたら……
「彩雫くん、頑張って!」
ッハ!百合の声……姿を見ずともその声で俺は強くなれる。そうか、そういうことなんだな。
「行きますわよ!」
「こい、セントレア!」
「なにー、さいだっち目をつぶっているだとー?おっぱいを前に勝負を投げたのかー?!」
「ち、違う彩雫くんはそんなことしない」
「……心眼だ」
パンチラ殺法には地ずり殺法もとい拝流、おっぱいサーブには心眼もとい目をつぶるのが最適解だ。あ、ギスオンパロね?
「っしゃ、楓後は頼む……って楓お前、ふらふらじゃねぇか!」
「っく、致命傷だ、あとは任せるトス、ぐはっ!」
「楓―!くそ、お前の分まで俺は強く『でかい』なるショッ……と?」
「ゴール!セントレアチームにポイント!」
「……くそ」
気が付いたら目の前にスイカが2つ!くそっ!やはり、おっぱいには勝てないのか?
「セバス審判、選手交代お願いします!」
「認めましょう」
「彩雫くん大丈夫、私が来た!」
「百合!」
「彩雫くんとなら私は巨悪乳に勝てる」
「でも、俺はもう……立てない」
既にたってしまっているから!立つことが出来ないんだ!
「そ、そんな、許すまじ巨悪乳。彩雫くん任せて?」
「百合さん、何を?」
「セントレア。来て!」
「百合さんその意気ですわ!行きますわよ?ハメハメハ大王大王サーブ!」
「甘い!巨乳滅ぶべし!怒りのげんこつショット!」
セントレアのサーブを直接、怒りのパワーを拳に詰めて解き放った、だと?これほどまでのエネルギーどれだけの間巨乳に対する負の感情をためていたんだ?!
「んっ!これは、無理、かも!受け止めきれない、っく」
「ゴール彩雫チームポイント!勝者彩雫&百合!」
「やった、彩雫くん!」
「流石だな百合」
「……負けましたわ」
「やっぱり、2人には、勝てない」
「……なんか、ナチュラルに僕チームから外されていい所持ってかれたんだけど?」
「かえでっちシー!今いい所なんだから!」
「ごめん、なんか流れ的にね?」
ま、俺も最後なにもしてないんだけど……自分のことに精いっぱいで。
「いやーいい運動でしたわね」
「俺はもうへとへとなんだけど?」
「そうですわね……そろそろお昼にしましょうか」
「さんせー」
「どんな、ご飯だろう、どきどき」
そうだな、こんな別荘で出るご飯だ。前にセントレアの家行った時も世界三大珍味勢ぞろいだったし期待できるな。
「セバス」
「はい、本日のランチは、焼きそばでございます」
……焼きそば、焼きそばかぁ。
「海と言えばやきそばですわ!」
「うん、そうなんだけど」
「ん、別荘で食べる焼きそば、なんか面白い」
「あら?焼きそば嫌いですの?」
「そういうわけじゃないんだけど―、せれあっちの所でB級グルメ食べるとは思ってもなかったし、ちょっとびっくりみたいな?」
それな、B級どころかA級超えてSSS級お嬢様が焼きそば食べてる所とか想像できない。地球上いや、ユニバース上でもそんな人いないでしょ。想像だけど。
「でも、すごくおいしそう。運動してお腹すいたし、味の濃いものはありがたいかも」
それはそうだな。めっちゃお腹すいたわ。
「おっしゃ、食べるか、セバスさんありがとうございます、いただきます!」
「「「「「いただきます!」」」」」
「こ、これは……うまっ!」
なんだこれ、もっちもちなのにカリカリとした触感もありつつ、野菜の甘みと焼きそばのソースの味がうまく調和して、疲れた体を癒してくれる。エビやいかも入っており、いわゆるシーフードの焼きそばだが、臭みはなくむしろ独特の香りがする。
「これはサフラン?」
「さすが百合様でございます。アカザエビとコウイカのうまみを活かしつつも魚介特有の臭みを消すために使用しております」
「あれか、サフランってスパイスの?」
「うん、パエリアとかにも使われるちょっとした苦みと独特の香りのあるスパイスなんだけど、本物のサフランってものすごく高くて1グラムで1000円超えるから普通はあまり使わないかな」
ということは、1キロ100万円か……馬鹿なの?
「まースーパーとかで代用品が安く変えるけどねー」
「なるほど?でもこれは本物と、そりゃ美味いに決まってるな」
うん、完食。気が付いたら無くなってた。
「ん、美味しかった」
「まじ美味かった、正直最初焼きそば?って思ってたけどこりゃ美味いわ。セバスさんの料理の腕があるからこそだな」
「ありがとうございます、この後デザートも用意しておりますので……」
「デザート?」
「ですわ!海といったら、焼きそば、そして……すいか割りですわ!!」
……スイカ、2つ、大きい。
「さ・い・だくん?」
「はっ!いやぁ、すいか割り楽しそうだなー。俺やりたかったんだよ、風物詩と言っても意外とやらないじゃん?」
「やらない、準備手間かかるし、スイカもったいない、し」
「ということで、やりますわよ!」
やることになった。はい、じゃんけんぽん!
「私、から」
くそ、ジャン負けした。最後じゃん。その前に割られるかもな。
「それでは目隠しして杏華様10回転してください」
はい、いーちにーい……じゅーう!
「う、うぅ、ふらふらする」
お、おい、杏華こっちの方に向かって……
「ちょ、杏華、ストップストップ!こっち来てるし!」
「体が、勝手に……」
「きょ、杏華さん?!」
「「きゃ!」」
杏華がセントレアにぶつかって2人して倒れこむ。大丈夫か?
「うぅ、痛い」
「大丈夫ですの?」
「ごめん、セントレア」
「お怪我がなくて何よりですわ!きゃ」
「ん?なんか、柔らかなものが」
「ん!杏華さん、そこは」
「……この手触り、覚えがある」
「はぅ!きょ、杏華さん、えい!ですわ!」
「あ、目隠しが、もっと、堪能、したかった」
……そういうハプニングもまた夏の定番だよな。
「ごほん、次は私ですわ!」
はい、いーちにーい……じゅーう!
「きもい悪いですわ」
「セントレアまっすぐ!」
「あれ、真っ直ぐ歩けてないよ?」
「もう少し右、そう、んでまっすぐ」
「こっちですわね?確かに難しいですわッとっとっと」
「「きゃ!」」
「足がもつれてしまいましたわ……ごめんなさいですわ」
「ん、けがはない?」
「大丈夫ですわ、よいっしょっと」
「んッ!」
「あら?地面にしては少し柔らかいですわね……」
「ちょ、セントレア、そこ、んッ!だめ!……目隠し!」
「う、まぶしいですわ……って地面じゃなくて杏華さんでしたわ!」
「……セバスさん、セントレア、お仕置きして、いい?」
「えぇ、これは致し方ありません」
「……えっと、そのぉ、お手柔らかにお願いしますわね?」
「ん、大丈夫。外じゃしない、あとで、ね?」
「そっちの方が怖いですわー!」
うん、流石に目が離せなかった。




