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襲来2

「ふー、こんなものか」


学生たるもの遊んでばかりいちゃあだめだ。やっぱり宿題もやらないとな、うん。え?宿題最後の方に貯めて一気にやるタイプだと思ってた?違うんだよなぁ、やらないといけないことを後回しにしてやるゲームなんて面白くないだろ?とはいえ、コミケ行くのに色々準備してたら課題終わらせるのに時間かかっちゃったから、その付けは払わないといけない。


「休憩休憩っと」


「あら?終わり?じゃあゲームしましょう?」


「いいけどさ、仕事はいいのか?」


「大丈夫よ?今はアシスタントさんの仕事待ちだから」


いや、手伝ってやれよ。まぁいいならいいけど。


「スラブラやってんの?」


「うん、母さん強いわよー?いつもアシスタントさんと練習してるんだから!」


「いや、だから仕事しろよ。まぁ負けないけどね」


コミケでの写真を送ったら詳しい話を聞きに母さんが家に来た。俺は今日勉強しつつアニメでも見ながら家でゆっくりする予定だったんだがなぁ。昨日の今日だぞ?おかげさまで記憶が薄れる前に色々話せたし記憶の整理が付いたからいいんだけどね。楽しい思い出は共有したほうが未来に残る。


「母さん何使うの?前と同じで勇者?」


「もちろん」


俺は何にしようかな。やっぱりモンハルキャラで行くか。スラブラは剣を使うキャラクターを集めた格ゲーみたいなものだ。めっちゃカジュアルにできるから年齢趣味問わず人気がある。こうして家族でやるゲームにも最適だな。


「あら、モンハルキャラ?使えるの?」


「一応ね」


使い慣れたキャラではないけど、それは母さんも同じなはずだ、モンハルキャラの対処に慣れているとは思えない。勝率が少しでもあるなら、使いたいキャラを使って勝って見せようじゃないか。


『レディ、ファイ!』


「開幕ぶっぱ!っちぇー外した」


「そんな見え見えの大技当たらないって、っほ、ぶっぱはこうしてこう」


小攻撃してガードをさせ、そのあと攻撃してくるタイミングで撃つ!それが大技の使い方。


「ぐぬぬ」


HPが少なくなってきたら大技が少なくなると、あるあるだね。そういう時にこそ使って行かないと勝ち筋出てこないのに。


「はい、これで一機撃墜っと」


「ねぇお小遣い上げるからちょっと止まって?」


「そうだなぁ、はい、メテオっと。買収されると思った?」


「負けたー、もう彩雫強すぎ!」


「定期的に八重さんとかとやってるしな。いや、母さんが弱すぎるな」


「そんなことないのにー……そういえば今日百合ちゃんは来ないの?」


「八重さんは1週間くらいおばあちゃんちに行くみたいでその準備だって」


「あら、じゃあ寂しくなるんじゃない?」


そうだな、最近は毎日うちに来てくれてたし1週間会えないとなると寂しいかもな。


「でも、楓たちが来るみたいなこと言ってたし、ま、大丈夫だろ」


「良かったわねぇ」


本当に良かったよ。昔は一人でも問題なかったけど一度寂しさを知ってしまうとどうもな。


「でも、今日は百合ちゃん来ないのねぇ……しょうがない、今日は私がご飯作るしかないのねー」


「なんか、だいぶ久しぶりに母さんのご飯食べる気がする」


「そりゃあ彩雫がうちに全然帰ってこないし……私がこっちに来たときは、ほら?百合ちゃんが作ったほうがおいしいじゃない?それに彩雫もそっちのほうが嬉しいだろうし?」


「母親としてそれでいいのか?」


「私だって美味しいごはん食べたいに決まってるじゃない」


そりゃそうだ。


「あら、流石百合ちゃんね。食材がないわ」


自分が作れなくなるのを見越して食材買ってなかったのか。


「でも、これじゃあ作れないし……」


『ピンポーン』


「お?誰だ?」


『やっほー、レンタル彼女でーす』


「彩雫?これは一体どういうこと?」


「ちょ、母さん誤解だって。これ友達!」


「本当に?」


「本当本当、高宮さん入って来て」


『ほーい』




~~~~~




「えーさいだっちのお母さん?!まじわかーい」


「あら、そうー?鳳花ちゃんも可愛いじゃなーい」


「えーまじー?」


「で、楓これはどういう?」


高宮さんだけじゃなく楓も来ていた。楓だけなのは、セントレアは昨日の事後処理が、椎名さんは八重さんと同じく家族で帰省するからだろうが……なぜ今日来た?疲れてるから休むだろうなぁって思ってたのに。というか休みたかったのに。


「いやね?八重さんが「彩雫くんは目を離すとすぐに生活リズムを崩すから、ご飯お願い」って高宮さんが頼まれてね?高宮さんと彩雫2人っていうのもあれだからついでに僕もお願いされたってわけ」


「なるほどな」


「ちょっと、彩雫?私コミケの写真見るまで百合ちゃん以外に女の子の友達がいること聞いてなかったのんだけどー?」


「えー何?さいだっち、にいなっちに言ってなかったん?」


にいなっち……こうなるだろうから言ってなかったんだけどな?


「にいなっち知ってるー?もう2人女の子しかもめっちゃ可愛い友達がいてー今日はいないんだけどー小さくてかわいいしいなっちと色々凄いせれあっち」


「身長が小さい子コスプレだと顔隠れていてわからなかったけど、女の子だったの?!」


「めっちゃ可愛いし!ちょまってね、写真見してあげる。どーよ、めっちゃ可愛いっしょ」


「えー凄いかわいい子じゃない……この子がゴリラ装備?いいわねぇ」


「こんなかわいいのにマジ男気の塊だし?」


「あら?そうなの!?……ギャップ萌えいいわねぇ」


「ギャップ萌えなら、せれあっちもお嬢様系なのに天然よわよわでまじかわいいし?」


「あら、あらー。ちょっと彩雫なんで早く言ってくれなかったのよ」


だから、そうなるからだって。


「色々めんどくさいだろ?息子の気持ちを考えてくれって、友達のギャルと母が友達みたいに話してるのだいぶきついって」


「でも、ギャルっぽいアシスタントさんといつも話してるじゃない」


「いや、仕事じゃん。それはそれ、これはこれだって」


「……確かに、じゃあ楓くん教えてよー」


「あはは、この状況が面白そうだったので……」


「……確かに、でもー」


でもじゃないんだよ。ま、これくらい精神年齢が幼くないと青年誌の漫画家になんてなれないか。


「で、八重さんに頼まれてきたんだろ?」


「あ、そうそう。今日はうちがご飯作ってあげんよ。ほら、材料も買ってきたし?まさか、さいだっちのマもいるとは思ってなかったけど。ま、任せて欲しいっしょ」


まさかの高宮さんの手作りかよ。


「あら、いいの?」


「うちでよく作ってるんで」


「あらあら、ちょっと彩雫、やっぱり一人暮らしは最高ねぇ」


「まぁ否定はしない」


「というか楓、高宮さんの分の食費は払うけどお前には払わないからな?」


「あ、新菜さん僕も食べてもいいですか?」


「もちろんよ?」


「っふ」


はぁ、どうしてこうなったんだか。今頃ダラダラしてるはずだったのに。


「あ、にいなっちちょっと鍋見てて?」


「りょうかい!」


「それも手伝う?」


「いやーさいだっちは座ってていいし?」


はい、邪魔ですね。うちのキッチン一人暮らしにしてはでかいとはいえ3人となるとさすがに狭いからな。


「あーあ、彩雫戦力外通告されちゃったね」


「お前も同じだろうが」


「僕はそもそも断られてないから、戦力外通告はされてないよ?シュレディンガーだね」


いや、確定してるけどな?俺はしっかりとお前が料理あんまりしないことを認識してるからな?


戦力外2人で寂しくスラブラをやる。いや、だいぶ楽しかった。ライトゲーマーに負けるほど落ちぶれてねぇからな!椎名さんを呼んでこいや!

……ギャルの手料理食べたいですね

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