戦隊ポーズ
「おーすごいにぎわってるわね!」
「あ、ななこさんどうも」
「やっほー、えっと、楓くんだっけ?凄い列だね」
「そうですね、派手なパフォーマンスをしてるみたいで」
「おっしゃ、乱舞乱舞!」
「セントレア、合わせ技」
「了解ですわ!」
「あはは、空気に当てられちゃったのかな?」
「どうも空気に当てられてしまったみたいで」
「あれが素っしょ?、いつにもましてテンション高いけど?」
「うん、彩雫くん楽しそう」
「なるほどね?コスプレイヤーとしては楽しんでくれてるみたいで何よりかな」
いやー楽しいね。これ。なんていうの?非日常感?こうして人に囲まれることなんて日常にないでしょ?
「いや、彩雫いつもクラスメイトとかに囲まれてるけどね?」
「……知らない人と話すこともないしね?」
「よく、知らない人が三矢くんに、絡んでるの、見る」
俺の日常は非日常だった?
「すみませんー戦隊ポーズお願いいします!」
「はいはーい、おーい戦隊いいか?」
「あ、私たち呼ばれたので行っても?」
「いいよー。というか私もついていこうかな」
「おっいいねーその服の下コスしてるっしょ?一緒に撮るしかないっしょ!」
え、何?ななこさんも撮るの?良かったなカメラマン!
「うっす!俺感動です!伝説のやぐるまきくさんとななこさんそれに謎の美少女の写真を撮れるなんて!」
俺もいるぞ?
「よし、お前は俺と楓コース希望だな?」
「そ、そんな!す、すいませんでした!」
「分かればいいんだ、わかれば」
「ななこさんはこちらにお願いしますわね?じゃあ戦隊ポーズ行きますわよ?321」
『カシャ』
「ありがとうございました」
「どんどん撮ってもよろしいですわよ?でも、使用許可はしっかりDMでおねがいしますわ!」
おーすごいすごい、常に人だかりができてたけど、ななこさん来てから警備員さんが出動してらぁ。通行人に迷惑かけないようにね?うまく並んで?よし、よろしい。
「それ、青龍装備ですかー?」
「正解、よくわかってるね」
「アイアン装備似合ってるよ」
「あんがとー、写真かわいく撮ってねー」
「やぐるまきくさーんもっとイベント出てくださーい」
「おーっほっほ、彼らとなら考えますわ!」
次々投げかけられる質問に適宜に答えていく。
「すごいねー私でもこんなに盛り上がらないよ?」
「本当に楽しんでやっているのが、愛が伝わるんじゃないですか?彩雫達馬鹿だし」
「そうねー」
「彩雫くんコミュニケーション能力高いし、セントレアと鳳花は親しみやすい性格、杏華は人を引き付ける魅力があるから……」
「あら?そういうあなたは?すっごくかわいいじゃない」
「わたしは楽しそうな皆を見てるのも好きだから」
「え?彩雫を見るのが好きの間違いじゃなくて?」
「私は月城くんとは違うから」
「ふーん?昔の八重さんとは違うってことかな?それなら僕だって変わったしね」
「最近鳳花とも仲良くなったみたいだしね?」
「否定はしないけどね?」
「あっはっは、彩雫君人気ねぇ」
「え、なんか呼びました?」
「いやーその衣装クオリティ高いね、やぐるまきくさんに教えてもらったの?」
「そうなんですよ!いやぁ写真撮ってくれる人も見てくれる人も褒めてくれるのめっちゃありがたいです」
かっこいいからとかじゃなくて、好きだから話に来てくれる人もいるし特にそういうのは嬉しいな。
「一緒に撮ってもらえますか?」
「いいですよ……ってそれ火龍装備と土龍装備ですか?」
「そうですそうです、流石ですねぇ」
「……あぁ」
いいねぇ。俺の水龍を合わせて水龍、火龍、土龍の看板モンスター合わせが出来る。
「どんな感じで撮ります?」
「モンスターがいることを想定して戦闘してる風で撮るのとかいいと思うんですけどねぇ」
「……かっこいい」
「お、いいなそれ。じゃあそれで撮りますか!」
はい、チーズ。
「次は3人で背中合わせてる感じとかどうです?」
「いいですねぇ」
はい、チーズ。
「……この写真」
「何々?全滅してるとこ?面白そうだな」
「はい、チーズ」
「うわーめっちゃいい!下が土じゃないのが悔しいな」
「ですねぇ、帰ったら加工してもらいましょうかねぇ」
「……(こく)」
「あ、じゃあ俺にもそれ送って欲しいんですけど」
「いい?」
「……(こく)」
「大丈夫みたいなので、こいつから送りますねぇ」
あ、この人が加工できるのか。てか、ロールプレイすげぇ徹底してるな。
「あ、こいつ、地でしゃべられなくてぇ」
「あ、ただのコミュ障か」
「なんか、椎名さん見たいなかわいらしさ感じるな。ギャップ萌え狙ってるの?」
「……そう」
「え、そうだったのぉ?」
おい、仲間も知らないんかい。
「彩雫さん、そろそろ企業の方行きますわよ?」
お?もうそんな時間か。
「っじゃあ俺らモンハル企業ブースの所にいるんで、あ、これ連絡先ね?」
「……ん」
「ありがとうございます、じゃあ出来次第写真送りますねぇ」
~~~~~
気の合いそうな2人と別れてモンハルブースに行く。
「ここだろうな」
「ん、ここ」
「ここだろうねぇ」
「ここかな?」
「ここっしょ」
「ですわ」
うん、わかりやすいね!めっちゃでかい今作の看板モンスターである氷龍がいるからな!
「お疲れ様です、セントレア様」
「下武様、本日はいろいろと助かりましたわ」
「それは良かったです。色々と無茶をした甲斐がありました」
「下武様のおかげでみんなで一緒に楽しめましたわ!」
「そう言っていただけるとありがたいです……一応自己紹介を、知っているからもいらっしゃると思いますが、モンハルのプロデューサーを務めております下武と申します。セントレア様のご友人ということですので是非気軽に接してください」
……見たことあると思ったら、プロデューサーじゃねぇか!アップデート直前生配信とか特番で見たことある!とはいえ、正直予想はしてたけどね?
「おや?あまり驚かれませんね?」
「まぁ、セントレアといるとね?」
「ねーさっきもななこさんとか、有名人とめっちゃ仲良さそうだったし?」
「あはは、そうですよね。びっくりする反応を楽しみたかったのですが……いいご友人ですね」
「そうですわ!」
「本日の撮影会」
「こちらとしては不安がありました。セントレア様がこうまで人を頼ることは珍しかったものですから、その原因の友人の方が一体どういう方か気になっておりましてね?ですが、安心できそうです」
「それはよかったです。遅れましたが、八重百合と申します。この度は無茶を言ってしまったようで申し訳ありません。この後の撮影会、精一杯頑張らせていただきますので、よろしくお願いいたします」
「……あ、ごめんなさい。学生なのに思ったよりしっかりとあいさつされたからびっくりしてしまいまして。セントレア様がいる手前プロデューサーとして礼を尽くさせていただいておりますが、実際は堅苦しいの苦手なのでもっと適当でもいいですよ?」
「あら、わたくしにももっと気軽に接してくださいと言っていますのに」
「いやーすみませんね。私にも立場がありますので、いろいろと問題がありましてね」
「ですわよね……」
「すみません。ですが、皆さまは、もっと気軽に接してね?私もただの一オタクとして」
「いや、それは……」
「ん、わかった」
おう、流石椎名さん。
「それにしても、皆さま衣装の出来はセントレア様が監修していらっしゃるとのことでもちろんですが、全体のバランスがものすごくいいですね。ものすごく人気だったんじゃないですか?」
「ですわ!コスプレエリアで多分今日1盛り上がっていましたわ」
「ねーめっちゃいろんな人が写真撮ってくれたし?」
「ちょっと、怖い人もいたけどね」
「そんなやつ俺らが通さねぇしな?」
「うん、そうだね」
「本当に楽しめたようで私もうれしいですね。警備を増やさないと行けなそうですが、撮影会も盛り上がりそうで嬉しい誤算です」
「そうですわ!そろそろ準備しないとですわ!」
「そうですね。ぜひ楽しんでやってください。何か宣伝してほしい等はありませんし、盛り上げてくださいと言いたいところですが……言わなくても大丈夫そうですしね」




