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自宅訪問

「こ、ここがセントレアの家……」


「ですわ!」


「この家で何人住んでるんだっけ?」


「セバスとお手伝いさん2人合計4人ですわ」


うわぉ、20人くらい住めそう。


前々から話していたコスプレをしないかという話。セントレアの準備が終わったようで、やりますわと言われたが、場所は俺の家……かと思っていたが、セントレアの家。動かしにくい機材とかもあるみたいで執事のセバスさんの手間を増やすわけにはいかずセントレアの家でやることになった。


「私、今日から、ここに住む」


「良い提案ですわね!彩雫さんのいう通りセバスやお手伝いさんはいてくださってもやっぱり寂しいものですわ、杏華さんがいるととても楽しそうですわ!」


「いや、冗談じゃないかな?」


「うん、冗談。でも、考えとく」


「是非ですわ!」


友達と一緒にシェアハウス、それは確かにそそられるな。


「いや、彩雫はもうシェアハウスしてるようなものじゃ……まあいいや」


「おーっほっほ、驚くのは中に入ってからにして欲しいですわ!……正直暑くて死にそうですの」


「汗でメイク落ちちゃうし?さんせーい」


「それでは開門しますわね?」


「……ねぇせれあっち?あそこにいるネコみたいにあくびしてるのって、もしかして」


「ポチですわ!うちのペットにして門番ですわ」


「ポチ……あれってライオンよね、どう見ても」


ライオンだな、手でくしくししてて可愛いけど、紐につながれてないんですね。


「ただいまですわー、靴は適当に置いといてください」


「おじゃましまーす……おぉすげぇ」


凄い、その一言に尽きる。天井にぶら下がったシャンデリアは壁にぶら下がっている、これまたすごい装飾のされたライトの光を浴びてきらきらと光り輝き、壁には高そうな絵画が飾られて、変な銅像や彫刻が俺らを歓迎している。


「私の家にも有名な方の作品はあるけど、ここまでじゃ」


「セントレア、ヨーロッパの、貴族、みたい」


「あまりわたくしの趣味ではないのですが、これらすべて多くの知人がわたくしのために送ってくださった品ですので、飾ってありますわ」


セントレア友達はいなかったのに知人は多いんだよな。コミュニケーション能力自体はあるし、性格も良いから。友達はいなかったけど。


「ふへへ、わたくしの家にお友達が」


「良かったですねお嬢様。長年の夢がようやくかないましたね」


「ありがとうセバス、あなたがわたくしのむちゃぶりに応えてくださったからですわ」


「いえ、執事としてお嬢様のためを思ったまでです……皆さま本日はどうぞごゆっくりしていってください、お嬢様も喜ばれますので」


「丁寧にありがとうございます。本日はご迷惑をおかけします」


忘れがちだけど、八重さんもいい所の娘さんなんだよな、執事さんと比べてもお辞儀したりする動作があまりにもきれいでびっくりするわ。


「お嬢様は皆さんの歓迎をするために夜遅くまで楽しそうに準備されてました……」


「ちょっと、セバス?!ごほん、道具は準備しておきましたのでいつでも作り始められますが……ちょっと休憩してもいいですわよ?」


「大丈夫、すぐ、やりたい」


「んねー、待ちきれないしー」


「分かりましたわ!じゃあご案内しますわ。あ、はぐれないようにご注意ですわ!」


そうだな、はぐれたら迷子になりそうだ。いや、家で迷子になるのもおかしいけどな?


「あら?ツッコんでくれないんですの?」


「この家なら、ありえる、かも?」


「流石にそんな大きくはないですわよ?!わたくしの実家はたまに迷子になる方がいらっしゃいましたが……」


実際にあったんだな。


「それにですわ、目的の部屋はここですので迷子にはならないでしょう?」


こ、この部屋は……


「モンハルの武器?それに、これは防具」


「それだけじゃない、FFの武器もあるし、グラブルの武器も」


「おーっほっほ、全部わたくしが作った物ですわ!皆さんにもこれと同じように作っていただきますわ!」


「え、まじー?めっちゃむずそうなんですけど」


「大丈夫ですわ、これらと同じ作り方なら教えれば簡単に作れますわ」


まじか。これと同じクオリティが頑張れば作れるってなるとテンション上がるな。


「皆さん作りたいもの決めてきましたの?」


「私は、ゴリラ装備一式、がいい」


「まぁ、だろうなぁって思ってたけど、アプリコットのメイン装備だからな」


「ですわね……彩雫さんは何にしますの?やっぱり?」


「まぁな、俺もメイン装備の水竜一式」


「はいはーい、うちはアイアン装備がいいなー」


流石、高宮さんだ。初期の装備だからこその良さがあることを分かっている。


「ゆりっちはどうするの?」


「私はゲームで彩雫くんが選んでくれた防具にしようかなって」


「あードスうさぎだっけ?確かに可愛いしありかも」


「僕は罠雲装備かな」


「皆さん決まっているようですわね、じゃあ早速作っていきますわよ!危ない道具もありますのでわたくしの言うことを聞くように!」


「「「「はーい」」」」


「じゃーん、これが材料ですわ!」


「何、この発泡スチロールみたいなやつ」


「それが武器防具のメイン材料ですわ。設計図をもとに、その板に下書きをしてカッターで切りますわ。そして、中に芯を入れてボンドで付けて上からこのサンペルカという布みたいなものを貼って塗装をしたら完成ですわ!」


「手順自体は簡単なのね」


「ですわ」


この発泡スチロールのようでちょっと堅い奴がモンハルの武器防具になるのか……正直さっき完成品を見ていなかったら疑ってたところだ。


「まず設計図だっけ?」


「ですわ、私が過去に描いたものを使ってもいいのですが……」


「それじゃ、つまらない」


「ですわよね。本来であれば、パソコン等使って細かく図面を強いていただくのですが、今回はこのモンハル大全集をもとにこちらの画用紙に実寸大のサイズで描いていただきますわ」


なるほど、モンハル大全集には簡単な設計図が乗ってる。それをただ画用紙に移していくだけ、簡単だ。


「まずは武器の方が簡単ですわ。重要なのはどこのパーツで立体感を出すかですわ、模様であれば塗装でもいいですが、なるべく何層かに分けるとかっこよくなりますわよ」


ふむ、俺は今回双剣を作るが右手も左手も同じタイプのデザインだし、設計図は1つでいいか。


意外と絵心がいるな。設計図といっても曲線がおおいから定規とかほぼほぼ使わないし、全体的なバランスをよくしようと思うと、才能の差が出てくる。くそ、また書き直しか。


「あら?皆さん流石ですわね。いい感じですわ……私が教えるつもりでしたのに」


「教えられるよ?ほら、彩雫がまだ手こずってるから」


「あーうん、バランスがうまくいかなくてな。というか椎名さん早くない?いつから天才の仲間入りしたの?仲間だと思ってたんだが?」


「絵、書いてた、から」


くそ、そういえばそうだったな。


「まぁ、こんな感じか?」


セントレアに手伝ってもらいながらやったら比較的すぐにできた。やるじゃん。


「問題ないですわ!次は防具の設計図を作りますわよ。この紙を体に巻き付けながら形作っていきますわ。そして切り開いて設計図にするやり方で行きますわ。ただ、一人でやるとなると難しいので今回はわたくしとセバス、お手伝いさんがやりますわよ?」


「それでは三矢様は私が担当致します、Tポーズで立っていてください」


俺の担当はセバスか。まぁ体すごく触られることになるし異性だと色々問題があるよな。


紙をうまく曲げてはガムテープで補強して防具の形に徐々に近づけていく。こりゃあ確かに難しい。


「こんな感じですかね、お嬢様、どうでしょう?」


「さすがセバスですわ、完璧ですの。彩雫さん、お疲れ様、次の工程に進んでいいですわよ」


「つ、疲れた……」


1時間くらいかかったからな、その間ずっと棒立ちで動かず体勢をキープするのは筋肉に負担が凄い。


「これでも早いですわよ?わたくしが初めて制作した際にはまる1日かかりましたわ」


「そりゃあすげえわ。ま、それだけきつくても楽しいから出来ることだな、次はどうすんの?」


「後は細かなパーツの設計図を書いて実際に切り出し、接着したら形が出来ますわ」


おっしゃ、じゃあどんどん作っていきますか。



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