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言いにくい趣味

「実はわたくしコスプレイヤーをしているのですわ!」


「え、まじで?」


あまりにも意外な仕事すぎて時が止まった。いつものことながら俺の部屋に集まり、セントレアさんが何の仕事をしているのか全員で耳を傾けていたが、まさかコスプレイヤーとは。


「まじですわ」


「全然、気が付かなかった、稼いでるってことは、有名な、はずなのに」


「以外とバレないのですわ。ほら、わたくし金髪ロールにしてますわよね?皆さんそのイメージが強いのか髪型を変えると気が付かないのですわ」


確かに、バレないか?化粧とかもちゃんとするだろうし、服も変わったら意外とわからんか……。


「コスプレイヤー……実家から怒られないの?私の家でも許されなさそうなのに」


「大丈夫ですわ。初めはわたくしも許されないかもしれないと思い、隠していましたが。コスプレ事業を始めるにあたってどうしてもバレてしまったのですわ。ですが全然怒られないどころか応援されましたわ」


コスプレ事業、めちゃくちゃ売れてるトップレイヤーじゃん。そりゃあその見た目じゃあ売れるよな。てか、多分最初からバレてね?一条家でしょ?自主性尊重するみたいな話もあったし、両親も気が付いたうえで放置してるかも、いや、一時期からイベントの規制が厳しくなったことがあったな。もしかして……


「コスプレ事業……もしかしてなんだけどー、せれあっちやぐるまきくって名前で活動してるっしょ」


「そ、そうですわ!知ってましたの?」


「やーね?せれあっち結構大々的にコスプレ衣装販売してるっしょ?うちの親ファッションデザイナーなんだけどー前に絶賛してて?うちも覚えてたみたいな?」


「やぐるまきく、フォローしてる。気が付かなかった」


「それな、確か俺もフォローしてたわ」


というか、コミケで見たことあるぞ?そんなのバレてないわけないじゃん。俺らは気が付かなかったけど。


「やぐるまきく、凄い、クオリティ高くて、リアリティ追及してて、良かった。胸はすごいけど、露出もなかったし。でも、セントレアなら、納得。サイン欲しい」


「あら、ちゃんと見てくださっていたんですのね。サインなら何枚でも書きますわよ?100枚くらい書きますわ」


「ん、じゃあ100枚、貰う」


「俺ももらおうかな?」


「じょ、じょうだんですわ」


まあぁ要らないよな。家に友達のサインあっても困るわ。たとえそれが有名人のサインだったとしてもな、なんか恥かしいもん。


へーでもコスプレイヤーか。まさかネトゲ友達がお嬢様でコスプレイヤーだったとは。ラノベタイトルかよ。


「彩雫くんコスプレイヤー好きなの?」


「そりゃ……」


好きに決まってるだがっ!ここで!男として!嘘はつけない!


「好きに決まってるッ!」


「じゃあ今度コスプレしてみるね」


知ってたぁ!


「あーでもいんじゃねー?けっこー楽しそうだし?」


「ですわね!高まりますわー!あれもしたいですしこれもしたいですわ」


「ん、リュウのコスプレしたい」


「うちはー恋柱っしょ?さいだっちは?」


「え、俺もやるの?」


「……やらないんですの?」


「……やる」


下目遣いはずるいじゃん。これで断れるわけがない。……ちょっぴり八重さんの目が険しくなったけど。


「彩雫くんはやりたいのとかないの?」


「うーん、俺はモンハル装備とか作ってみたいとは思った事あるけどどうなんだろ、特定のキャラやりたいとかはないな」


「モンハルの装備でしたら、用意も可能ですわよ?もし作りたいのであれば教えますわよ?」


「え、まじ?そんな簡単に作れるもんなの?」


「しっかりとしたクオリティ、私が求めているものを作る場合は専門の道具等にかかる費用を除いても数万円ほど最低でもかかってしまいますが、基本的なものでしたら1万円と掛からず作成できますわよ?」


へーそんなもんなのか。


「なら作ってみるか」


「ですが、全員ばらばらというのも面白くないですわね……今回は皆でモンハルのコスプレするのはどうですの?」


「ん、私は、大丈夫。面白そう」


「うちもー、やったことないけどーおもしろそうだし?」


「私は彩雫くんが良ければ何でも」


「決定ですわ!」


「え、僕もするの」


楽しそうだな。コミケでもついつい写真撮りたくなるのは合わせコスしてる人達だし。あ、楓トイレから戻ってきてたのね?ま、こういうことだからよろしく。


「よろしくって……まあいいけど」




「モンハルってどんなのなのー?」


「そうね、予習くらいはしておきたいかも」


「みんなで、一回、やってみる」


結局テスト期間挟んだしやれなかったからな、いいタイミングだろう。俺もみんなとやってみたがった。


「え、皆家にパソコンあるよね?」


「うちはあるー。モンハルはやんないけどー他のはたまにやるし?」


「私はない、かな?もしかして私出来ない?」


「大丈夫ですわ!わたくしのうちで余っているパソコンを差し上げますわ」


「いいの?」


「えぇ、一応2つ前くらいのモデルだったと思いますのでモンハルならできると思いますわ」


2つ前って、俺のパソコンより性能いいぞ、普通は余らないけどな。むしろ俺が欲しいくらいだ。


「とはいえ、うちじゃ出来ねぇからな……」


「はいはーい、うちマリパやりたーい」


「あ、やりたい……家族以外とやるの、実は夢だった」


わかるー。ゲーム性とかはあんまりないけどやると異常に楽しいし盛り上がるんだよな。


とりあえず、買ってダウンロードするか……これが最近のゲームのいい所だよな。



ダウンロード……10%

 ダウンロード……20%

  ダウンロード……30%

   ダウンロード……40%

    ダウンロード……50%

     ダウンロード……60%

      ダウンロード……70%

       ダウンロード……80%

        ダウンロード……90%


【ダウンロード……完了】


「よし、やるか」


「第1回マリパ大会いえーい!」


「「いえーい」ですわ」


「ねぇねぇ彩雫くんマリパって何?」


「マリンパーティ略してマリパ、すごろくゲームなんだけどミニゲームとかもあってみんなでやるとめちゃくちゃ盛り上がるんだよ」


「ゆりっち何のキャラ使うんの?先に選んでどーぞ」


「うーん、じゃあこのピンクのやつにしよ!」


「カサリンかー、ミノカサゴのひらひら可愛いしねーゆりっち好きそう。じゃあ、うちはマリンにしよっかなー」


マリンって海とでかでかと書かれた帽子をかぶってる変なおっさんね。いいじゃん。


「私は、ホッキーコング」


ホッキガイを打ち鳴らしてくるゴリラみたいなやつね?イメージ通り。


「んじゃあ俺はその弟のダイーチにすっかな」


海テーマのゲームなのに一人だけ大地モチーフの不憫な弟だ。かわいそうに。


「わたくしはピチピチですわ!」


ぎょぎょぎょ王国の姫ね?ぴったりでわかりやすいじゃん。


「僕はハカイージかな」


環境破壊を目論む敵ね?


こういう選択ってものすごく性格出るよな。例えば意外とかわいいもの好きの八重さんとか王道を行く高宮さん、重量系好きな椎名さんとね?


「僕からだね」


基本ルートで始める。


「よっしゃヒトデゲット!」


ヒトデいわゆるスターを多く集めた人が勝ちだが、このゲームは妨害要素が多くある。つまり、このゲーム実は和気あいあいと楽しめるゲームに見せ掛けた不毛な殺し合いのゲームって訳だ。当然最初に飛び抜けた人は狙われる。


でも、逃げきりゃいいだけだからなぁ!


「アイテム、うずしお。三矢くん、1回休み」


「さいだっちーコイン貰うねー」


「よし、スターゲット」


「彩雫くんのアイテム……やった」


ダメかも。こいつらガチでやりすぎじゃない?


お、ミニゲームか。なになに?1番写真で目立てと、妨害しつつ最後にお立ち台に立てばいいのね?よし……


「ちょ、さいだっち踏むの禁止っしょ。エッイー潰れてエイヒレになっちゃったしょ?!」


「これが想定された戦い方だから俺は悪くない」


「ん、踏まれたら踏み返す、倍返しで」


「みんな上手いわね……そんな上手く踏めない」


『カシャ』


誰が1位だ?!


「わたくしですわ!」


「2位は僕か」


……。


「彩雫達が潰しあってくれるから楽で助かるよ」


次行こう。


「う、ゴールまであと1マス」


「いえーい、おっさきー」


「ゾロ目ボーナスですの?なんかコイン貰いましたわ!」


「1対3のミニゲーム?ちょ、これ……無理だろ!」


「今が刺さるかな。バブルランチャー高宮さんに使うね」


「ちょ1か2しか出ないんですけど?!しかも赤マス確定じゃん、性格わるーい!」


「隠しトレジャーですわ!コイン貰いましたわ!」


コイン貰いすぎじゃない?


中間発表

1位 楓

2位 高宮さん

3位 椎名さん

4位 俺

5位 セントレア

6位 八重さん


やっぱり楓が強い。この手のゲームは性格悪いやつが強いからな。


とはいえここからが本番だ。貰えるコインとかも増えるし、ビリはアイテム貰えたり、強いアイテムやマスが増えたりな?


「あ、僕のスター取られた」


「なんか、スター増えた?」


八重さんやるじゃん。


後半は相手からコインだけじゃなくてスターも奪うことが出来るマスが増えるからな。


「やりましたわミニゲーム勝利ですわ!コイン30枚も貰えましたわ、合計200枚ですわ」


「凄い、私、30枚。でも、セントレア、スター0だからビリ」


「スター毎回先に取られるんですわ……何回でも交換できますのに、実質スター10個分でいいと思いますの」


そういうゲームだからな。


「あ、ゆりっちそれゴールしちゃうとスター交換分のコインないっしょ」


「ほんとだ……じゃあここ?えっと、これは?」


「高宮さん敵に塩送ってる余裕あるの?」


「ふーんだ、うちは月城と違って優しいし?」


そうだな……でも、そこ泊まるのはまずい、いや、だいぶ面白くなってきた。


「チャンスマス、コインか、スター、誰かと交換する」


相手はランダム、コインかスターかもランダム。基本は1位のやつとスター交換が当たりだけど、今のあいつはハートの貝殻を持ってるから自分が対象になった時無かったことにできる。


つまりいちばんの当たりは……コイン200枚持ってる奴だ。


「セントレアのコインと交換、セントレアありがと!」


「セントレア悲惨……スター0個にコイン24枚」


「燃え尽きましたわ……真っ白に、ですの」


これは可哀想。金は使うものって分かってるでしょ?え、アイテムも持てるだけ持ってる?スター交換できなかった?どんまい!


「スター交換、あ、金のイクラ持ってると2使えるんだね!」


八重さん一気に2つ獲得3位に躍りでる。


「あ、ゴール目の前だ」


八重さんさらに2つ獲得。なんで手持ち圧迫するのに金のイクラ2つ持ってるんだよ。


「金のアイテムだったから捨てにくくて」


初心者あるあるだな。結局、それが刺さったから何も言えないけど。


「そ、そんな馬鹿な、僕が負けるなんてっ!」


「あっはっは、ゆりっちやるー!」


「ん、次は負けない」


第1回勝者は最後になんかスルスルーと1位まで躍り出た八重さんでした。


……久しぶりにマリパやると面白いですよね

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