表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/17

【第九話】特殊能力が目覚めました

私事となりますが、私がなろうを描き始めるきっかけになった方の作品の

書籍化が決定して歓喜のあまり泣きそうな青日向です。、

今回も楽しんでいただければ幸いです!

○は?w

○どしたどした

○しぐちゃん…?w

○やめろ!中身はただのジジイだ!!


唐突な発言によりコメントが急速に流れる。…最後のコメひでえな。

確かにしぐちゃんはそういうことを普段言う人でもないし、

無論配信でもキャラを守り抜く、まさにVtuberの鑑である彼女が

こんな発言をすることなど少なくとも俺の経験上ではない。

一体彼女に何があったのだろうか。


喜びというより妙な不快感が俺を襲う。



「えっ、ちょっ、ま!!い、今の忘れて!!!!!」



刹那彼女が叫ぶ。もう、心配が圧倒的に勝ってる俺とリスナーは

慎重に彼女を見守る。ちなみにこの行為は変態ではなく、義務である。


「な、なんで私こんなこと言ったんだろう…ま、まあ

 さっきの話に戻ろっか」


一度崩れてもすぐに立て直す。さすが大人気Vtuberだな、と心の中で呟く。



お、ほかの知り合いVも今何人か配信しているな、そっちにもお邪魔するか。

言って俺は知り合いの中で一番上に上がっていた奴のサムネをタップする。


「おおおおおいまた死んだんだが!!!!」


早々に鼓膜を壊してきてんのかレベルで容赦なく

嘆いているこの人こそ俺の言っていた知り合いVである、

ミルコムである。一見名前は可愛く見えるがバリバリに男であり、

さらに【ミルワーム.com】を略した名前という

知りたくなかった名の由来を持つ者である。


そんな彼が今しているゲームは『ユニバース・リライト』という

大人気RPGである。

どうやら彼はトラップに引っかかりまくって死に放題の状態らしい。

……下手すぎてどこかの死に戻りを繰り返すなろう主人公のようにすらも見えてしまう。

しかしその作品のような感動要素がこいつには全く無く、


「俺このゲームに嫌われてんな」

この始末である。



そんな死に戻りRTAをしている彼に俺はコメントを投げる。

〈こんにちは、がんばってください〉


ちなみにしぐちゃんの配信をしたときにはスパチャを投げたが、あの時は

みんなが投げまくっていたために便乗したもの…

というわけでは全く無く、可愛いから、それだけの理由だ。






男に金をあげる趣味は無i(((







○おいがぶきてんぞw

○しぐの配信めちゃめちゃにしてた奴やんw

○ニートかよww


配信はめちゃめちゃにしていない。

だがニートなのは両手を掲げて認める。



「うおぉがぶさんじゃないっすか!!!!

 みなさんがぶさん知ってますか?メスガキ配信の」



○メスガキ(中年男性)

○犯罪者だろあれはw

○言い過ぎだろwww死刑囚な

○こwwwいwwwつwwwらwww


とてつもなく民度の悪いミルコムのリスナーに俺は少々萎える。


「ざぁこ♡奴隷ちゃーーーー///

 みたいな感じっすかね…ww恥ずかし」


○みるこむのメスガキ配信wwww

○夢の国に来たみたいだよ…


「夢の国wありがとう」


○ミッキー声だってことだよ分かれ

○草

○wwww

○切り抜き班イけww

○↑イくなやw


「ちょ、まw俺Vtuber人生1番恥ずかしいっす…ww

放送事故やらかしたなあまじでゲームやる気失せたわw」


○普段やらかさないから新鮮

○やらかしたみるこむみるのはじめてww

○がぶはリスナーとして人の配信見てるとその配信者必ず事故らせる

 才能あるだろwwwww

○尚自分が配信する場合は自分が事故るとwww


待て、いわれればそうだ、心当たりが最恐にある自分が嫌だ。

しぐちゃんとミルコムの配信を一瞬で事故らせて

自分が配信すると最近は必ず事故る。なんだこの都市伝説。


少し俺は怖くなったためにPCを閉じる。


なんだか、怖いな自分が。こんなことをして他の配信者まで事故らせてしまえば

俺だけでなくその人たちまで迷惑をかけてしまう。


そう考えていた最中、二件のLINEが来た。


時雨夢 ゆら

『さっきはごめんwでもなんか急に登録2万くらい増えたよww』



ミルコム

『久しぶりの事故も悪くないっすねwなんかありがとうございますw』





正直覚悟していたが、この連絡を見てホッと一息。
















俺には他人の配信を事故らせる特殊体質があるらしい。

自分の才能に気づくには、少なくとも自分を肯定しなければいけないんですね、

面白いと思ってくださった方はブクマ&評価お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ