【第七話】絶望
偶然ってほんとにごくたまに悪い方に向かう時、ありますよね
今回も皆様のちょっとした暇つぶしになれれば幸いです!
さあ配信を始めよう、俺はボイチェンを付ける。
「よわよわ奴隷ちゃんたちはこんな時間になっても私に
構って欲しいんだぁ♡ざぁこ♡」
○うわぁぁおっさん待ってました!
○おっさんのざぁこ!!!
○お初です!Twitterからきましたw
○↑沼へようこそ
○お金返してくださいナ‼️
元ガチ恋勢がめちゃめちゃ返金を求めてくるが、
そんなコメントは無視してボイチェンをOFFにする。
「いやぁ元々やること決まってなくてな…しかもこの時間だから
今日は雑談配信にしておく」
○お、なんかあったか?
○おっさんの話は面白い
○酒のつまみにします
○オカズにします
○↑違うwwwwwww
「いやぁ今日リアルの方で同窓会があってな。懐かしい顔ばっかで
楽しかったんだけどさ、この、職業なにやってるのって訊かれたときの
気まずさたるや…っていう」
○ほう、なんで答えたんや?
○うわ夢壊れるwww
○こいつがメスガキ犯人の容疑者です
○がぶ罪(笑)
「それで一応Vtuberとは言ったんだけどさすがに
活動名までは答えられなかったなw」
○賢明な判断
○合格だ
○お金返してくださいナ‼️
●え、嘘、俺今日の同窓会で全く同じシチュに遭遇したんだが笑笑
………ん?
【同じシチュ】というワードが少し引っかかった俺は遠回しにその人に尋ねる。
「同じシチュがあった?wすごい偶然だな。どんな感じだったんだ?」
●久しぶりに会った親友さんがVtuberやってる言うから名前訊こうとしたら
『夢を守るのが暗黙のルール』だの言われたぞ笑笑
「………へ」
おい待て、少し待て、ん?これ、まさかお前……
○まさかの同席者説wwww
○おいがぶ黙るなて
○「へ」は草
○えっ、、これはまさか?
○これだからこの人の配信は飽きない
●中身が元サッカー部だったら確定笑笑
○このメスガキサッカーできるんだw
○もう確定したようなもん
○けつあn…
○↑その確定じゃないwwwww
○wwww
おい、嘘だろ…そんな…
「うわぁぁぁぁぁあ配信しなきゃよかったぁぁあ!!!!!!!!」
気づけば俺は発狂していた。
○びっくりしたw
○おい耳死んだんだが?w
○はい放送事故ww
○切りぬき班さん出番ですwww
「ちょい待て、落ち着けみんな、気持ちの整理できないから今日の配信は
ここまでにする。あ、えと、ま、またな!」
○お前が落ち着けやwww
○また明日www
○ざぁこww
○お金返して‼️
配信を無造作に切った俺は……
「うわぁぁぁぁぁぁあさいとおおおおおぉぉぉぉおおお!!!!!!」
ヤケクソでレモンサワーを開け、一気飲みをしまくる。
そしてべろべろに酔い潰れた俺はそのままベッドにIN。
朝、起きたら大変なことになっていた話。
や、やめろ!斎藤に罪はないんだっ!!
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