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【第六話】旧友との再会

いつか私も同窓会とやらに参加してみたいですね。

思い出話、たくさんしてみたいです。


今回もみなさんのちょっとした暇つぶしになれれば幸いです!

今日は中学時代との友人との同窓会がある。


俺は準備のために、仕事辞めてからかれこれ一年ほど使用していないスーツが眠る

クローゼットへと足を運ぶ。

久しぶりにスーツを着たが、やっぱり気持ちが引き締まるな。

仕事をしていたころはずっと休みでもいいと思っていたが、

今となってはまだまだ働きたい気持ちさえもある。

俺を慕ってくれた後輩たちは、今元気に仕事しているのだろうか。


そして閉まらないベルトを強引にお腹を引っ込めて装着することに成功し、

準備は整った。

みんなそれぞれ違う人生を歩んでいるんだろうし、みんなの話を聞くのも

楽しみで仕方がない。

「よし、いってきます」

俺は愛しのマイホームに別れを告げ、車に乗り込む。



******************************************



俺が到着した頃には既に現場は賑わいを見せていた。

「お、マーチンだ、久しぶりぃ」


会場に入ってきた俺にいち早く気づいてくれたのは

無邪気な子供のような笑顔に昔から変わらないスキンヘッドの、

親友である斎藤だった。


ちなみに俺の名前は将也であり、みんなは俺のことを「マーチン」と

呼んでいた。


「久しぶりだな斎藤。何一つ変わってなくて安心したよ」


「おっとそれは褒めていないよな?wマーチンはなんていうか、面影はあるけど

 随分と変わったもんだな」


そうだ。中学時代の俺はサッカー部のキャプテンで、この代の全国大会を優勝に導いた

実績がある。今はこんなわがままボディではあるが、当時の俺は鍛えていたこともあり

『鉄壁のマーチン』と呼ばれるほどだった。


「やっぱり老いには勝てないよな…ところで斉藤今はどんな仕事をしているんだ?」


「起業して今は社長をしているよ」


斎藤は昔から要領が良く、優しい性格でもあったためみんなから慕われていた。

言われれば納得な答えだ。


「逆にマーチンは?今どんな仕事しているんだ?」


…まさかそこに首を突っ込まれるとは。なんか職業をでっち上げるのもいいと思ったものの

古き親友を前に偽ることは出来なかった。


「今は一応Vtuberをしてる…な、一応」


「え、まじで?w本業で?あれ稼げるのか?」


「まあ、お陰様でって感じだな」


「おっ、これは相当知名度あるということか?でもVtuberって色々事故とか多いよな。

 この前だって知らんかもだけどがぶってVtuberがやらかしてたし。

 まああれはあれで面白かったけどなあw」


……おいおい待て待て待て、今なんて言ったお前。

勘弁してくれよ……よりによってこいつが俺の存在を認知しているなんて最悪だ。

そして事は思い通りの最悪なシナリオへと歩を進めていく。


「よかったらお前の活動名教えてくれないか?」


いくら親友でもそれだけは言えない…!本当に人生終わる!!!


「Vtuberはみんなの夢を守る義務があるから、そこは答えられないかな」


「へぇーー、かっくぃwww」


適当な言い訳をほざいて最悪の事態を回避した俺はその後、他の同級生たちの

再会や思い出話などを長々と語り合った。

そして終わった時間は夜の9時。さすがに今日は配信できないか。


俺はTwitterに、『今日は夜遅くなってしまったので配信は中止しようと思います』

と書き込んだ。


さあ、今日は寝るか…そう言った瞬間、通知が何件も鳴り響いた。

最初は警報とかアラームとかかと思うほどの大音量だった。


通知内容はつい数刻前に書き込んだ配信中止のコメントだ。


○おいおい夜はこれからだろ?

○晩酌配信やろうww

○雑談してください

○メスガキ配信待ってる…!


お前ら…こんな遅くまで待っててくれていたのか、、よし、お前らの期待は裏切らない。

配信してやるか。

俺はPC画面から配信をスタートした。








いやぁ、ここは素直に中止にしておくべきだったのかもしれないな。

また新たなフラグが最後に立ちましたね、次回もお楽しみに!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最後に少しだけ次回へのフラグを入れると読者さんが次話も読みたいと思えると思い、良いと思う。また、リアル面でも少しずつ動きがあり、今後の伏線回収に期待している。 [気になる点] そろそろ1つ…
[良い点] 内容がしっかりしていておもろい [気になる点] とくになぁし [一言] がんばれ
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