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【第十七話】ついにやってしまいました#1

最近投稿できてなくてごめんなさい

はじめましての方も今まで見てくれた方も今このページに飛んでくれて感謝です泣

『ふむ…?みずきさんとコラボするにあたり、か。ここ私の配信なんだが…?まあいいんじゃない、事故らせればきっとリスナーさん喜ぶよ(笑)』


しぐちゃんはどこか悪戯っぽい声を配信のマイクに乗せた。


○がぶ爺の今後を考える配信になってるwwww

○↑がぶ爺とかいう本来設定ぶっ壊れ

○みずきが事故ってるのとかもう死ぬわそんなん笑笑


さすがしぐちゃんのリスナーはアットホームなやつらばかりだ。

しぐちゃんはアバターの薄紫の髪を静かに撫でながら、


『向こうさえ良ければ私もコラボしてあげてもいいのよ』


そうか、神はここにいた。今日のレモンサワーのつまみはこいつだ(?)


○しぐちゃん神かな

○まてまてまてしぐちゃんも事故るぞそんなんwwww


◆ありがとう ございます ・・・ (^^♪


俺は胡散臭い顔文字と共に謝礼の意を述べる。

俺にしては珍しく、本心である。もう一度言う。こいつに本心で感謝を述べるのはウミガメの産卵シーン並みに貴重だと言うことを。


ピロン。画面から一つの音。この音を聞いた者は俺だけではない。


○なんの音?

○LINE?


証拠にコメント欄でも少しざわつきを見せている。

そして聞こえたのは、しぐちゃん本人にも。


刹那遅れ、歌枠の途中だったしぐちゃんの配信画面から、一つの通知が。


「麗奈ちゃーーん♡パパ今日誕生日だから祝ってねちゅー(濃厚なキス)」


○…?

○草

○草

○親御さんやべーやつWWW

○麗奈?本名?

○本名出てて草



おいしぐちゃん何やってんだ……

そうため息を吐こうと空気を吸おうとし、キャンセル。今まで肺に含んでいた空気を全て吐き出して,一言。


「…………また事故らせちまったよ…。」



そして音沙汰なかった画面が急に騒がしくなる。


『ちょみんなみないでええええええあぁぁあぁぁあぁあなんであぁぁあぁ事故らせクソジジイ!!!!!!絶対コラボなんかしない!!!しね!!!!!!あぁぁあぁまじでほんとぶっとばs……』




この瞬間、しぐちゃんの配信画面は切れた。


そして、俺のしぐちゃんとのLINEも見事にブロられた。

自分の体質にそろそろ炎上が付いてきそうだな、そう呟いて俺はレモンサワーの缶のタブに手を伸ばし、手前に引いた。





そして自分のスマホにも通知が来ていることに気づく。

みずきからのDMだった。



『来週の日曜あたりに2人でできるホラゲーの実況をしたくて、どうでしょうか…?』




俺は画面というメデューサに石化されたかのようにフリーズをした。

みずきはホラゲーが大嫌いなのだ。

それなのにホラゲーをやろうと、そして俺がいるから放送事故の可能性が高い…









やはりみずきはドM…………








じゃないそんなはずない落ち着け俺。

そうだ、憧れの先輩が言うんだったら承諾するしかない。


俺はDMの返信ボタンを親指でそっと触れる。

『わかりました (^^ ← 楽しみですね』




そんな時一通のLINEが。

相手は幼馴染の齋藤からだった。

あいつからLINE送ってくるなんて珍しい。何かあったのだろうか。


【お前今回の配信の件で炎上してるけど大丈夫?】









あ、ついに俺炎上したか……。




ついに界隈の最恐怖である【炎上】に触れてしまった中年ジジイ…

彼と時雨夢ゆらとの関係はこれから揺らいでしまうのか?

そして宵闇みずきとの配信はどうなってしまうのか…!?

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