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【第十五話】俺の人生を創り上げた彼女と

更新遅くなって申し訳ないです!!

辞めてないので。みんな離れないでねっ…ね?(圧)

直行で家に帰るというよりは少し寄り道したい気分だったので

軽く秋葉原へ散歩する。


現在時刻午後3時。歩行者天国となる日曜日を照りつける眩しい太陽を

背に俺は退院の喜びを噛み締めつつ、

まるで新たな地を踏み締めるような足取りでこの地を歩く。


建物の壁に描かれているゲームやアニメの広告。

それに負けない量のアニメショップやゲーセンの数々。


これがアニメゲーム、そしてオタクの聖地である秋葉原である。


ここで歩いている一人ひとりにそれぞれの人生があるんだなぁ。

これが中年男性の独り言というものである。






一週間ぶりに帰宅した俺が真っ先にしたこと、それは掃除だ。

前にも述べた通り俺の家は妻同然の存在だ。

そんな妻を一週間放置して悲しまないはずがない。


「ごめんよMy honey…すぐ綺麗にしてやるからな…」


これ、他人の前でやったら俺牢屋にぶち込まれそうだな。








掃除も終えひと段落。

俺は病院の思い出を1人回想していた。

医者をはじめとする医療従事者の暖かみ、

俺と仲良くしてくれた他の患者の方、


そして何より、あの1人の少女。

あいつがいたから入院が楽しく感じた。あいつがいたおかげで

他の患者さんたちと仲良くなれた。


もう今は「他人」だろうが、それでも構わない。

俺は彼女にどれだけ救われたか。



その恩を、今度は【配信】で返すんだ。

今の俺には、その権利がある。心からそう思えたことが

何よりも嬉しくて。


……それもこれも、俺に自信を与えてくれたのはあいつだ。





そういえば、と先程投稿したTwitterの返信を確認する。


期待はしていたが……ふふん、みんないい反応だ、と思わず

口角が上がる。


俺を心配してくれたリスナーさんからの歓喜の祝福、そして

まだ無理しないで、と心配してくれる人、

さらには死亡説まで建てているやつまでいた。


Twitterトレンドも俺が入院してたこの期間なぜか全て

日本トレンド一位らしい。一週間ネットに顔出してないのに…!?


そして当たり前かのようにトレンド入りしている自分に慣れてきた。

そんな自分が何よりも一番怖いな、と1人呟く。



あ、DMも何件か届いている模様だ。

返さないのも申し訳ないしできるだけ返していくか…


数件ほど返していたその時。

『今度時間が合えばコラボしませんか?』


そんなDMが来た。

そのDMしてきた相手は……



【宵闇みずき】







思考が停止した。


〜〜〜〜〜〜〜〜


ここでもう一度みずきについて触れておこう。

彼女は八年間、ずっとVtuber界を牽引してきた

「伝説の始まり」とも言われるくらいの日本で一番有名とも

言えるVtuber。


彼女は一昨年までVの事務所に所属していたが、

独立し、かなり危ない発言も許されはじめさらに注目を

浴びている。


彼女は15歳からはじめ、現在23歳というV歴8年の最古参にして

Vtuber平均年齢をとうに下回っている。

これからも期待ができる俺のこの仕事を始めるきっかけにもなった

人物なのだ。



え、そんな人からコラボ申請…?

俺はなぜか真っ先になんか良からぬことを企んでいるのかという思考になる。

人間そんなもんだ。


いや、でもこれは絶好のチャンスだ…!!

是非ともコラボしたい。俺の人生を始めてくれた彼女と、

今度は【配信者】としてその姿が拝めるのならば。




DMを返す。

『空いている時間とか合ったら言ってください!

 是非コラボしましょう!』






……うぁぁすげえよVtuberドリーム。


退院してから、こんな幸福が起こるなんて誰が予想していたのだろう。

そしていつか遠くないうちに、あの人と…。

みずきちゃとコラボきたぁ!!

どうなるんでしょうかね…!!


もし面白いと思ってくださった方はブクマ&評価等して頂けるとモチベに繋がります!

今回も読んでくれてありがとうございました!

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