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らぶゆっ!  作者: 璃瑠@
72/92

70話→第二回葉雇会議!



こっちは魔法使い2人。



相手は夏凪と梓を除いた11人。



すぐに捕縛されてしまった。



カルアは、ユアから引きずられて何処かに連れていかれた。



俺はと言えば、寮に強制連行されて寮の玄関前で説教をくらっていた。



「ところで、はーくんは誰が一番好きなのかな?」



という、梓の一言で重かった空気が3倍くらい重くなってしまった。



その話、俺がカルアと商店街をブラブラしてたことと何か関係ある・・・・よな。



つまり、俺がフラグ立てまくってるのが悪いわけだ。


だが、俺も男だ。



ハーレム展開くらい期待してもいいじゃないか。



「・・・・お、俺は」



自分の気持ちを素直に伝えようと勇気を振り絞る。



「俺は、みんな好きだ。だから、誰が一番だなんて決めることはできない」



シーンと静まり返る寮の玄関。



今の、なかなか格好よくなかった?



なんか、名台詞ベスト10に入るような勢いだったよな?



と、俺が自己満足に浸っていると、梓が俺の方に歩いてきた。



「はーくん?・・・・・・馬鹿だね」



ドカッ!!



痛ぇぇ!!梓のアホがマジで殴ってきやがった。



しかもグーで。



梓は、俺を殴るとドカドカとどこかに歩いていった。


それを合図に、他の奴らも俺を殴ってどこかへ去る。


最終的には、顔を腫らせた涙目の俺だけが玄関に取り残された。



「・・・はやと、大丈夫?」



「ま、自業自得だな」



「やっぱり、梓の一撃が重かった?」



と、何処に居たのか、ケン、グリム、優が憐れみを含んだ目で俺の頭を撫でる。


「見てたんなら、助けろよ・・・・・・」



今の呟きは誰にも聞こえなかったらしい。



3人は、ゲームでもしようかと俺に話し掛けてきた。


俺は、格ゲーなら、と提案して3人はそれに頷いた。


さて、フルボッコにしてやりますか。



俺はにやりと笑うと、部屋に向かって歩き始めた。


とりあえず、女子達の事は忘れて楽しむかな。













「では、今から第二回はやにぃ会議を始めま〜す」


寮の中にある、唯一の談話室でとある会議が行われていた。



司会進行を勤めるのは、議題である葉雇に一番近い人物、夏凪だ。



第一回会議は、学生寮に初めて来た日に行われた。



その会議では、異世界から来た全員ではないが7割くらいが葉雇に好意を寄せていることが判明したのだ。


小さい頃から葉雇に好意を抱いていた夏凪と梓にしてみれば、早々にどうにかしないといけない重要な問題である。



第一回会議では、早い者勝ち的なルールが決められたが、今日みたいに他の人が葉雇とイチャイチャしているのは見るに堪え難いというわけで第二回会議になった。



「今日の議題は、はやにぃが優柔不断すぎることについてだね」



議題をあげた瞬間、周りからため息が聞こえた。



夏凪本人も、ため息をつく。



(はやにぃは、自分のことがよくわかってないんだよね)



とは、よく思ってしまうことである。



小さい頃から、自分の顔が悪いと思っているみたいだけどそんなことはない。



身内の目、というのもあるだろうがかなり格好いいはずだ。



夏凪自身、何度も告白されたことはあるが葉雇より魅力的に感じた人はいなかった。



それに、天然かはわからないけど女の子に優しいし、虐められ始めるまではかなりモテた。



その点では虐めていた人達に感謝したいが、今でも続いてるのは流石に酷いと思っている。



「とりあえずはやと様がみんな好きって言ってたってことは、今は全員平等なんですよね」



気まずい沈黙を破ったのは、アイリスの一言。



アイリス本人としては、勇気を出してキスまでしたのに、まだ他の人と同じくらいにしか見られていないのはかなりショックな事実なのだ。



それは、夏凪と梓も同じような気持ちである。



誰よりも長く一緒に居たのに、と。



再度ため息がこぼれる中、アリスがジト目でカルアを睨んでいた。



カルアもそれに気づいて睨み返す。



「さっきから、何だ?」



生徒会長口調でアリスに喋りかける。



「・・・・・・生徒会長だけでぇととかズルい」



その言葉に、みんなの視線がカルアに集まる。



カルアはベーッと舌を出すと、にやりと笑った。



「・・・負け犬の遠吠えだな」



その言葉にアリスは拳を握り締める。



確かに負け犬の遠吠えに聞こえなくもない。



「生徒会長には、負けないから」



アリスはそう言ってカルアを睨む。



「・・・私が負けるはずがないだろ?」



強気な生徒会長だが、内心は不安でならない。



はやとの優柔不断さは、あっちの世界にいた頃から噂になってたから。



ユアに、恋を応援すると約束しながら自分の気持ちがはやとに傾き始めていることを告げると、仕方ないと了承をもらった。



これからはわたしもはやとの為に、と考えると何だか楽しくなる。



「とりあえず、はやにぃはみんなのこと平等に想ってるわけだし、誰が選ばれても怨みっこなしだね」



その夏凪の一言で今日の会議は終了した。



会議中に一言も喋らなかった姫様達に警戒心を抱きながら、皆はそれぞれ解散し始めた。




閲覧してくれている皆さん。 


な、なんと閲覧数が60万いっちゃいましたよ。 



こんな作品を読んでくれている皆さんに本当に感謝したいですね。 



これからもまだ話は続くと思いますが、どうぞよろしくお願いしますm(__)m 



  2009年10月11日璃瑠@

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