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らぶゆっ!  作者: 璃瑠@
67/92

65話→やってきた生徒会長!



ぶっちゃけ、そこいらの不良に負ける気はしなかった。



俺は魔法を使えて相手は使えない。



それだけで、スーパーサイヤ人とヤムチャが殺し合いをしているようなもので。


相手が無惨に倒れこみ、唸りをあげるのに時間はかからなかった。



「くそがぁ・・・・ゴミトの分際でぇ・・・」



オジサンが腹を押さえながらゆっくり立ち上がる。



「うっせぇ!」



俺は拳骨を作ると、オジサンの頭を軽く叩いた。



あ、魔力なんて使ってないよ?



「俺みたいなゴミトに負けるとか、お前らは粕だな」


俺はそう言ってニヤリと笑う。



倒れこんでいる3人は恨めしそうに俺を睨んでいる。


「・・・大丈夫?」



俺は、ゆかりちゃんに声をかける。



ゆかりちゃんは、何が起こったのかわからないといった感じでこちらを見ている。



そりゃそーだろうな。



所謂、イジメられっ子に助けてもらったのだ。



そんなイジメられるようなやつが、不良なんかを倒せるはずがない。



しかも3人。



きっとそう思っているだろう。



まぁ、俺には関係ない。



みんなに見つかる前に学校をさぼらないと。



俺は、呆然と立っているゆかりちゃんにむかってわざとらしくため息をつくと、手に持っている鞄をもう一度抱え直して歩きだす。



(さぁて、どこで時間潰すかなぁ)



「あ、あのっ!」



後ろからゆかりちゃんの声がする。



「ありがとうございましたっ!」



そう言って俺の方に駆けてくるゆかりちゃん。



「いや、いいから」



俺はそれを振り切るように、歩くスピードを早めた。


フラグ成立とはいってみたものの、これ以上やっかいごとが増えるのはごめんだ。



「わたし、お礼をっ・・・・・・??」



ゆかりちゃんは俺を探すようにキョロキョロしている。



俺は安堵のため息を吐きながら、そんなゆかりちゃんを見下ろす。



足に魔力を集中させて思いっきり飛んだら、5階建ての校舎の屋上まで上がってこれた。



もしかしたら忍者みたいに屋根と屋根を飛んで渡れるかもだ。



俺はチャイムが鳴るのを待って、足に魔力を練る。



朝のHRの始まりを告げるチャイムが鳴り終わると、俺は生徒が誰もいない校舎裏に飛び降りる。



そこで、さらに魔力を練って地面を蹴る。



俺は普通の人には見えないくらいの速さで校門を駆け抜けた。













とりあえず、忍者みたいなことを出来るかどうか試すために近くにある家の屋根に飛び乗る。



そして、屋根から屋根に飛び移ってピョンピョンと屋根の上を疾走する。



これはなかなか・・・・。


俺は頬を緩めながら走り回る。



10分くらい走ると疲れてきたので、休憩するために近くの公園に行くことにした。











公園に到着すると、とりあえずベンチに腰掛ける。



魔力を使いながら動くのはめっちゃ疲れる。



俺はグーッと背筋を伸ばして少し眠ることにした。



どうせ夜は遅くまで趣味の時間に費やすのだ。



今のうちに寝とかないと後々きついからな。



・・・・・・・・・・・・・・・。



そうは言っても、すぐに寝れるはずもない。



何のゲーム終わらせるかなぁとか考えているうちに、少しだけ眠くなってきた。


(やっぱり、あのメイドゲーやるか・・・・)



そんなことを考えていると、背中がゾッとなる感覚がして眠気が吹っ飛んだ。



何事かと思い辺りを見回すと、生徒会長さんが立っていた。



もちろん、あっちの世界の。



かなりどす黒いオーラを放っている生徒会長に、手をあげる。



「こ、こんにちは」



俺の乾いたような愛想笑いに、生徒会長のこめかみがピクッとなる。



「あんた・・・いっぺん死んでみる?」



理由は?と考える前に、どこの能登だよっ!と突っ込んでしまった俺はなんなんだろうな、本当に。

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