59話→星満寮!〜前編〜
りにゅーあるでいろいろと変わっていて、投稿までに時間がかかりました。 慣れるまで大変だぁorz
「ここが星満寮か・・・」
俺は荷物を車で運んでくれるという母さんの言葉に甘えて、荷物は任せて先に星満寮まで来た。
場所は知っていたが来るのは初めてだ。
第一印象は、少し古いアパートといった感じか。
中に入ると、外見とは打って変わってなかなか綺麗な感じだ。
そこに1人の女の人が。
その人は、俺を見つけると手を振ってきた。
ちなみに、アリス達は梓と夏凪と何か重要な話があるらしく後から来るらしい。
俺の後ろについてきていた、グリム、ケンと共にその女の人の方へ向かう。
「こんにちは。私はここの寮長をしている川澄 流〈かわすみ ながれ〉という者です。あなたは・・・葉雇さんですね?」
なるほど、寮長さんか。
「はい、そうです。俺が葉雇で、こっちがグリムとケンです」
俺の紹介で、二人が挨拶をする。
「えっと、こんちは!グリム・トラ・バリューです。呼ぶときはグリムでお願いします」
そう言って一礼するグリム。
「ぼ、僕はケン・・・・・・っていいます」
ペコリと頭を下げるケン。
ミドルネームを言わなかったのは、俺がケンシロウのネタを熱く語ったからかな。
「二人とも、よろしく」
そう言ってペコリと頭を下げ返す寮長の流さん。
「とりあえず、部屋に案内するからついてきてくれる?」
そう言って歩きだした流さんの後を追う俺とグリムとケン。
玄関っぽいとこから真っすぐ歩くと、そこのつきあたりから右と左に行き先が別れていた。
流さん曰く、右が寮生の部屋に続いていて左はトイレや風呂場に続いてるそうだ。
「じゃあ、葉雇君はこの部屋。グリム君とケン君はもうちょっと先の部屋だから」
そう言って俺に部屋の鍵を渡してくる流さん。
俺はケンとグリムに一言挨拶して、自分の部屋のドアを開けた。
一人で住むには申し分ない広さだった。
部屋にもトイレがあり、風呂もついている。
部屋内を色々と散策すると、そこらへんのマンション顔負けの広さがあることに気づいた。
学校の寮なのに・・・と少し思ったが、住む側からすればありがたいばかりなので、これ以上何も考えないことにする。
俺は荷物が来るまでの間どうしようかと思い、部屋に備え付けのベッドに腰かける。
と、あることに気づいた。
なぜかベッドが二つあるのだ。
俺は疑問に思い首を傾げる。
コンコン。
突然ドアを叩く音がした。
「はいはい〜。どうぞ〜」
すると、ドアを開いてケンとグリムがやってきた。
「おっす、はやと。さっきぶりだな」
そう言って部屋にヅカヅカと入ってくるケンとグリム。
まぁ、暇だったからちょうどいい。
話し相手になってもらうか。
「おぅ。そっちの部屋どうだった?」
「ん、たぶんこことそんな変わんないよな」
「そうだね〜」
頷きあう二人。
「おまえら一緒の部屋なのか?」
俺の質問に頷く二人。
羨ましい、ふとそう思った。
いろいろと処理しなきゃいけない時は一人がいいけど、普段は誰か居てくれたほうが楽しそうだしな。
「いいなぁ〜俺、一人部屋っぽいし羨ましいなぁ」
残念だったな、と俺を笑うグリム。
まぁいい。
一人ってことは徹夜していろいろできるし。
つか、二人部屋だからベッド2つあるんだな。把握した。
そんなこんなで、グリムとケンと他愛ない話で盛り上がっていると、「やっほー」と気のぬけた声を出しながら優がやってきた。
優の手にはゲーム機と数本のカセット。
「はやと〜、はやとがいない間借りてたから」
そう言ってゲーム機を渡してくる優。
なんだってぇ!売り捌かれたと思ってたのに・・・のに・・・・・。
俺は感動のあまり、優の手を握って誉めまくった。
後から思ったのだが、なぜ俺が帰ってきてすぐに渡してくれなかったのかと。
まぁ、返ってきたから許してやるか。
とりあえず、優にケンとグリムを紹介した。
さすがは男同士というべきか。
仲良くなるのはあっというまだった。
部屋にはテレビも備え付けてあったので、4人で出来るパーティーゲームをしながらまだ到着しない俺の荷物を待った。